日本で働く外国人が知っておくべき『福利厚生』をわかりやすく解説!
2022/2/25 最終更新
日本に住んでいる外国人の皆さんは、日本の『福利厚生』の制度をご存知でしょうか。日本で仕事をしている、またはこれから仕事を探す皆さんには、大きく関わってくる制度ですから知っておく必要があります。
今回は、『福利厚生』をなるべくわかりやすく簡単に解説していきたいと思います。
福利厚生とは

福利厚生とは、会社が従業員に提供する給料以外のサービスのことです。会社は給料の他に、従業員やその家族が生活をする上での支えになるサービスを色々な形で提供します。
福利厚生の目的や役割は次の通りです。
- 従業員とその家族が心身ともに健康で安定した生活を送れるようにサポートする
- 従業員にとって働きやすい職場環境や生活を提供することで、それぞれの能力を最大限に発揮できるようにする
- よりよい職場環境、福利厚生により、優秀な人材から選ばれる企業を目指す
福利厚生は会社によって様々で、近年ではユニークなサービスも増えてきていることから、新卒者が就職を考える上でかなり重要になってきています。是非、仕事を探す時に注目してみると良いでしょう。
福利厚生の種類

福利厚生は、大きく分けて次の2つに分けられます。
- 法定福利厚生
- 法定外福利厚生
ここでは、この2つについて簡単に紹介していきます。
法定福利厚生
法定福利厚生は法律で定められた福利厚生で、どの企業にも設けられている最低限の福利厚生です。
種類 | 費用負担 |
健康保険料 | 企業と従業員で50%ずつ |
介護保険料 | 企業と従業員で50%ずつ |
厚生年金保険料 | 企業と従業員で50%ずつ |
雇用保険料 | 企業 2/3 従業員 1/3 |
労災保険料 | 企業が100%負担 |
子ども・子育て拠出金 | 企業が100%負担 |
法定外福利厚生
法定外福利厚生は、法律で定められているもの以外で企業が設けることができる福利厚生です。
どんなサービスを選択するかは企業の自由で、それによって従業員の生活を安定させたり、モチベーションが上がったり、優秀な人材に選んでもらえるというメリットが期待できます。
法定外福利厚生の種類は下記の通りで多岐にわたります。
- 医療・健康
- 育児・介護
- 慶弔・災害
- 住宅
- 自己啓発
- 職場環境の改善
- 文化・レジャー
- 財財形貯蓄
- その他
ここでは法定外福利厚生の例を、企業内実施と企業外サービスを利用するサービスに分けて、一部をご紹介します。
企業内で実施 | 企業外サービスを利用 |
交通費 | スポーツクラブ |
社員食堂 | 旅行・ホテル |
各種休暇 | 健康診断・人間ドック |
住宅手当・寮 | 社外研修 |
資格取得補助 | 財形貯蓄 |
慶弔金 |
ユニークな福利厚生
近年、優秀な人材を獲得するために、企業側はユニークな福利厚生を採用してアピールすることが増えてきています。
給料以上に福利厚生を重視する若い世代も増えてきており、職場環境やプライベートに有効に活用できる福利厚生を採用している企業に注目が集まっています。
ここでは、ユニークな福利厚生の例をご紹介します。
- 失恋休暇 :失恋時、2日から3日の休暇が取れる
- 自転車通勤手当 :健康のために自転車通勤を推奨、月々手当が受け取れる
- 早朝ヨガレッスン :社内で早朝ヨガレッスンを提供する
- 勉強休暇 :業務に活かすための勉強をする休暇を申請できる
- 6時間労働制度 :業務目標が達成できていれば6時間で退社できる
- 親孝行支援制度 :遠方の介護を要する場合の休暇と交通費が支給される
このように給料以外の福利厚生を利用することで、より良い生活の実現や業務パフォーマンスのアップができると期待できます。
福利厚生の対象者
福利厚生は正社員とその家族だけが受けられる特別な制度ではなく、パートや派遣社員も対象者となります。
正確には「正社員と同等の業務内容であれば賃金も福利厚生も同等に受けられる」と、法的に決められています。(同一労働同一賃金)
福利厚生とボーナスの違い

福利厚生の中にもお金を支給する項目がありますが、ボーナスは福利厚生とは違い、通常の給料以外に支給される給付金です。
ボーナスは夏季、年末、年度末などに企業による規定で支給されるもので、基本的には基本給の数カ月分という形が多いです。個人の業績によって増減するため、全員が一律で同じ金額をもらえるのではなく、個人差が出るのも特徴です。
反対に福利厚生は従業員全員に等しく提供されるサービスや給付金ですので、給料やボーナスがそれほど高くなくても、自分にとって有益な福利厚生が充実していれば、かなり生活の質の向上につながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本で働く上で、かなり重要なこの『福利厚生』制度。基本的に大企業の福利厚生は充実度が高いことが多いですが、近年は中小企業も人材獲得のためにかなり工夫を凝らしてアピールをしています。
ポイントは、自分の生活環境や自分の目標などに有益な福利厚生があるかをリサーチすることです。いくら多くの福利厚生があっても、自分に使えないものばかりでは意味がありません。
特に、外国人の皆さんが日本で生活し働く上で必要な福利厚生のプライオリティという点では、日本人にとってのそれとはまた違うのではないでしょうか。
ぜひ色々な視点から、自分にとってのベストな職場をみつけてください!
参考:RELO総務人事タイムズ https://www.reloclub.jp/relotimes/article/11482
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