外国人が東京で賃貸物件を探すには?家賃相場や契約の流れ、おすすめサイトも紹介!

東京で新生活をスタートしたいと考えている外国人の方にとって、「賃貸物件の探し方」や「日本独自の契約ルール」は大きなハードルに感じられるかもしれません。
「日本語でのやり取りが不安」「家賃の相場が分からない」など、初めての物件探しには戸惑いがつきもの。
でも、基本的なポイントやサポート体制を押さえておけば、安心して進められるはずです。
この記事では、外国人が東京で賃貸物件を探す際に役立つ情報をわかりやすく解説します。
家賃相場や物件の種類、契約の流れやお得に借りるコツまで詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
Contents
外国人が知っておきたい!東京の賃貸物件タイプと選び方
東京で賃貸物件を探すには、日本独自の住宅事情や契約ルールについて知っておくことが大切です。
まずは、どのようなタイプの賃貸物件があるのか、そして外国人に人気の住まいはどれなのかを見ていきましょう。
東京の賃貸で探せる物件タイプとは?
東京の賃貸物件は主に以下のタイプに分類されます:
- アパート(木造または軽量鉄骨造)
1〜2階建てで比較的家賃が安く、一人暮らしや留学生に人気です。
- マンション(鉄筋コンクリート造)
3階建て以上の構造が多く、セキュリティや設備面も整っています。
外国人ファミリーや長期滞在者に選ばれています。
- シェアハウス
他の住人と共用スペースを共有しながら暮らすスタイル。
外国人向けに多言語対応している物件もあり、短期滞在や交流を求める方におすすめです。
- 家具付き・サービスアパートメント
家具・家電があらかじめ備え付けられており、すぐに入居できる点が魅力。
初期費用を抑えたい方に向いています。
※一軒家や公営住宅もありますが、外国人の入居には制限があるケースが多く、一般的にはアパートやマンション、シェアハウスが主な選択肢となります。
外国人に人気の物件タイプとその特徴
長期滞在を予定している外国人には、家賃と設備のバランスが良い「マンション」が人気です。
一方、留学生やワーキングホリデーでの短期滞在者には、初期費用を抑えやすい「シェアハウス」や「家具付き物件」が選ばれる傾向にあります。
探す前に「自分の滞在期間」「希望する生活スタイル」「予算」の3点を明確にしておくと、条件に合った物件が見つかりやすくなるでしょう。
外国人が賃貸物件を借りにくい理由とは?

実際に日本で賃貸物件を探す外国人の中には、「国籍が理由で断られた」「内見まではできたのに契約できなかった」といった経験をする方も少なくありません。
ここでは、なぜ外国人が日本で賃貸契約を結ぶのが難しいのか、その理由を見ていきましょう。
日本語でのやり取りが難しい
日本の賃貸契約では、物件の説明や契約書の内容など、ほとんどが日本語で行われます。
多くの不動産会社では日本語対応が基本で、英語などで対応できるスタッフがいないことも。
そのため、言葉の壁がネックになり、物件探しが思うように進まないケースがあります。
保証人や収入の条件が厳しいケースも
日本では、賃貸契約の際に保証会社の利用が一般的ですが、外国人の場合は信用情報が少ないことから、審査に通りにくいことがあります。
加えて、日本人の保証人を立てるのも簡単ではありません。
さらに、安定した収入や長期滞在のビザがないと、入居審査に通らない場合もあります。
文化や生活習慣の違いによる不安感
物件オーナーや不動産会社の中には、文化の違いや過去のトラブル例から、外国人の入居に対して慎重な姿勢をとる場合もあります。
「ごみ出しのルールを守ってもらえるか」「騒音トラブルにならないか」といった点が気にされることが多いです。
非常時や帰国時の対応が難しいと思われている
災害や家族の事情などで突然帰国することになった場合、日本の契約ルールに沿った手続きができないまま退去してしまうケースもあると見なされることがあります。
こうしたリスクを理由に、外国人の入居を敬遠されることも。
東京の賃貸物件の家賃相場は?

物件を探すうえで、家賃の目安を知っておくことはとても大切です。
たとえば新宿・渋谷・港区などの都心エリアでは、ワンルームでも月8〜11万円が相場です。
一方、墨田区や荒川区などの下町エリアでは、同じ条件でも6〜8万円程度で借りられることがあります。
\間取り別に見る家賃の目安(東京23区)/
間取り | 都心エリア | 下町エリア |
---|---|---|
STUDIO(1人) | 80,000〜110,000円 | 60,000〜80,000円 |
1K〜1DK(1人) | 90,000〜130,000円 | 70,000〜90,000円 |
1LDK〜2DK(1〜2人) | 120,000〜200,000円 | 100,000〜130,000円 |
2LDK〜3DK(2〜3人) | 200,000〜300,000円 | 120,000〜160,000円 |
参考:東京都の家賃相場・賃料相場情報を探す|suumo
また、家賃だけでなく、職場や学校へのアクセスのしやすさや、外国人コミュニティの有無も大切なポイント。
どんな暮らしをしたいかをイメージしながら、自分にとって譲れない条件を整理しておくと良いでしょう。
外国人向け!東京で賃貸物件が見つかるおすすめサイト

東京で賃貸物件を探す際には、ポータルサイトを上手に活用するのがおすすめです。
最近では、外国人向けに対応したサイトも増えており、多言語表示や「外国人可」「保証人不要」といった条件での絞り込みができます。
Best-Estate.jp|外国人専門の検索サイト
外国人のための賃貸情報サイトで、多言語対応はもちろん、家具付き・敷金礼金なしといった条件の物件が豊富に掲載されています。
英語・中国語でのサポート体制も整っており、初めての物件探しにも安心です。
Live in Japan|家具付き・即入居物件が探しやすい
短期滞在や引っ越し直後の生活に便利な「家具付き」「即入居可」の物件が多く紹介されており、日本語に自信がない方にも使いやすいサイトです。
外国人の入居実績がある物件も多く掲載されています。
SUUMO(スーモ)|掲載物件数が多く使いやすい
不動産情報ポータルとして最大級のSUUMOは、検索項目が豊富で、希望条件に合わせた絞り込みがしやすいのが特徴です。
「外国人可」や「家具付き」などの条件でも探せます。
▶︎ SUUMO
CHINTAI(チンタイ)|外国人特集ページが充実
CHINTAIの外国人向け特集ページでは、「外国人相談可」の物件に特化して検索ができ、多言語対応や初期費用を抑えた物件の紹介も充実しています。
▶︎ CHINTAI
外国人が知っておきたい、日本の賃貸契約ルール

日本には独自の賃貸ルールがあり、初めての方は戸惑いやすい部分です。
事前に知っておくことで、余計なトラブルを避けることができます。
礼金・敷金・更新料って何?
日本の賃貸契約では、「礼金」「敷金」「更新料」という費用が発生することがあります。
- 礼金は、貸主への“お礼”として支払うもので、返金されません。
- 敷金は、退去時の原状回復や修繕費に使われる預け金で、使われなかった分は返金されます。
- 更新料は、契約期間(多くは2年)が満了した際に契約を延長するために支払う費用です。
これらは海外にはあまり見られない制度で、日本ならではの賃貸ルールです。
家具・家電が付いていない物件が多い
日本では、家具なしの賃貸が一般的です。
ベッドや机はもちろん、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど、生活に必要なものはすべて自分で購入または手配する必要があります。
海外で一般的な“家具付き”とは異なり、入居後すぐに生活できる状態ではない物件がほとんどなので、引っ越し時の費用や手間を事前に想定しておきましょう。
途中解約には注意が必要
日本の賃貸契約は、原則として2年間の定期契約が多く、途中で解約する場合には違約金が発生することがあります。
また、解約には1〜2ヶ月前の事前通知が必要とされるケースも一般的です。
急な帰国や予定変更がある方は、契約内容の「解約条件」や「最低契約期間」について、契約前に確認しておくことをおすすめします。
賃貸契約の流れと必要書類|外国人が東京で部屋を借りるには?

賃貸物件が見つかっても、入居までにはいくつかの手続きがあります。
必要な書類や審査のポイントを押さえておきましょう。
賃貸契約までの流れ
契約までにはいくつかのステップがあり、それぞれの段階で確認すべきポイントがあります。
1. 物件探し 希望のエリア・家賃・条件に合う物件を探します。「外国人可」「多言語対応可」などの条件で絞り込むのがおすすめです。 2. 内見・申込み 気になる物件が見つかったら、実際に内見をしてから申し込みへ進みます。この時点ではまだ契約は確定していません。 3. 入居審査 家賃をきちんと支払えるか、身元は信頼できるかなどを確認されます。給与明細や雇用証明書の提出が求められ、勤務先に連絡が入る「在籍確認」が行われることもあります。 4. 契約・鍵の受け渡し 契約書にサインし、必要な費用を支払うと、鍵が受け取れます。日本語での契約内容が多いため、わからない部分は事前に確認を。 5. 引っ越し・入居 引っ越しが完了したら、住民登録やライフライン(電気・ガス・水道)の手続きを忘れずに行いましょう。 |
入居審査でチェックされるポイント
入居審査では、貸主や不動産会社が安心して部屋を貸せるかどうかを判断します。
細かい基準は物件や不動産会社によって異なりますが、主に見られるのは次のようなポイントです。
給与明細や雇用証明書の提出が求められます。 会社に在籍しているかどうかの確認(在籍確認)が行われることもあります。 在留カードやビザの種類、残りの在留期間がチェックされます。 多くの外国人は、日本人の保証人を立てるのが難しいため、外国人向けの保証会社を利用するケースが一般的です。 審査に通らないと契約ができません。 契約手続きや緊急時の対応のため、日本語でのコミュニケーションが可能か確認されることがあります。 |
【初期費用・引っ越しコストを軽減】費用を抑える外国人向けの賃貸物件は?

できるだけコストを抑えたい方に向けて、物件選びのコツをご紹介します。
敷金・礼金なし物件は外国人にも人気
初期費用が通常の半分以下になることもあり、多くの外国人に選ばれています。
「ゼロゼロ物件」として検索するのもおすすめです。
家具・家電付きの物件で引っ越しの手間を減らす
「荷物が少ない」「滞在期間が短い」といった方にとって、家具付き物件はとても便利です。
たとえば「Best-Estate.jp」では、家具付き・敷金礼金なしといった条件の物件が充実しています。
短期滞在なら家具・家電レンタルも検討を
1年未満の滞在の場合は、レンタルサービスの利用もコスト削減につながります。
おすすめのレンタルサービス:
▶︎ かして!どっとこむ(外国人ユーザーの利用実績も多数)
▶︎ CLAS(クラス)(スタイリッシュな家具を月額制で利用可能)
まとめ
日本で賃貸物件を探す際には、文化の違いや契約の仕組みに不安を感じることもあるかもしれません。
ですが、基本的な情報を押さえ、多言語対応の不動産会社や賃貸サイトを上手に活用すれば、安心して物件探しが進められます。
本記事を参考に、自分に合った条件での住まい選びを進めてみてください。
東京での新生活が、安心で充実したものになりますように。