ネパール人雇用のポイントとは?特徴・性格・メリット・注意点から採用手順まで解説

ネパール人のカップル

ネパール人の雇用を考えているけれど、ちゃんと働いてくれるのか、どのように接したらいいかなど不ネパール人の雇用を検討しているものの、「どんな特徴があるのか」「実際に採用できるのか」と悩む企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

近年は人手不足を背景に、ネパール人材の採用を進める企業も増えています。一方で、文化や制度の違いから、事前に押さえておくべきポイントもあります。

本記事では、ネパール人の性格や特徴、雇用するメリット・注意点に加え、具体的な採用手順まで詳しく解説します。

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Contents

ネパール人雇用が注目されている背景

ネパール人の雇用は、近年さまざまな業界で広がりを見せています。その背景には、日本国内の人手不足に加え、ネパール人材の増加や就労意欲の高さがあります。ここでは、なぜネパール人雇用が注目されているのかを整理していきます。

日本の人手不足と外国人採用の拡大

日本では少子高齢化の影響により、特にサービス業や製造業、介護業界などで慢性的な人手不足が続いています。こうした状況のなか、外国人材の採用を検討する企業が増えています。

2019年には在留資格「特定技能」が創設され、これまで受け入れが難しかった分野でも外国人の就労が可能になりました。これにより、即戦力として働ける外国人材の採用が現実的な選択肢となっています。

ネパール人材が増えている理由(留学生・特定技能)

ネパール人材が増えている理由のひとつが、日本への留学生の多さです。日本語学校や専門学校に通うネパール人は年々増加しており、アルバイトや就職を通じて日本で働くケースも多く見られます。

また、特定技能制度の活用が進んでいることも背景にあります。ネパールでは海外就労への意欲が高く、日本での就業を希望する人も少なくありません。

こうした流れから、ネパール人は企業にとって採用しやすい外国人材のひとつとして注目されています。

ネパール人の特徴・性格

ネパール人を雇用するうえで、性格や価値観の傾向を理解しておくことは、現場でのコミュニケーションや定着率にも影響します。もちろん個人差はありますが、傾向として見られる特徴を押さえておきましょう。

穏やかで協調性がある

ネパール人は、穏やかで周囲と調和を大切にする人が多いといわれています。対立を避ける傾向があり、チームでの仕事にもなじみやすいのが特徴です。

日本人と似た価値観を持つ部分もあり、上下関係や礼儀を重んじる文化も共通しています。そのため、職場環境に比較的なじみやすいと感じる企業も多いです。

家族思いで勤勉な人が多い

ネパールでは家族とのつながりを大切にする文化があり、家族を支えるために働くという意識が強い人が多く見られます。

日本で働くネパール人の中には、母国に仕送りをしているケースも多く、その分、仕事に対する責任感や継続して働く意欲が高い傾向があります。

宗教観(ヒンドゥー教)と価値観の特徴

ネパール人の多くはヒンドゥー教を信仰しており、生活や価値観に宗教が深く関わっています。

たとえば、牛肉を食べない、左手を不浄と考えるといった習慣があるため、食事や日常のやり取りで配慮が必要な場面もあります。宗教的な背景を理解しておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。

英語を話せる人が多い傾向

ネパールでは英語教育が比較的普及しており、日常会話レベルの英語を話せる人も少なくありません。

そのため、日本語がまだ十分でない場合でも、英語でのコミュニケーションが取れるケースがあります。インバウンド対応や外国人顧客の多い職場では、こうした語学力が活かされる場面もあります。

ネパール人を雇用するメリット

ネパール人の雇用には、現場の人手不足を補うだけでなく、組織全体にプラスの影響をもたらす側面もあります。ここでは、企業目線で押さえておきたい主なメリットを紹介します。

働く意欲が高く定着しやすい

ネパール人は、家族を支えるために海外で働くという意識が強く、仕事に対して前向きに取り組む人が多い傾向があります。

一度就業すると継続して働きたいと考える人も多く、適切な環境を整えることで、長期的な人材として活躍してもらえる可能性があります。人材の入れ替わりが課題となっている企業にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

英語対応が可能でインバウンド対応に強い

ネパール人の中には英語でのコミュニケーションが可能な人も多く、外国人顧客への対応に強みがあります。

観光業や飲食業、小売業などでは、日本語だけでなく英語対応が求められる場面も増えています。こうした現場では、ネパール人材の語学力が活かされやすいでしょう。

日本文化への適応力が比較的高い

ネパール人は、礼儀や上下関係を重んじる文化を持っており、日本の職場環境にもなじみやすいといわれています。

また、日本での就労を希望して来日しているため、日本のルールや働き方を理解しようとする姿勢を持つ人も多く見られます。適切な教育やフォローを行うことで、職場への適応も進みやすくなります。

若年層が多く人材確保しやすい

日本では若手人材の確保が難しくなっているなかで、ネパール人材は将来的な戦力として育成しやすい存在といえます。長期的な人材確保を考える企業にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

ネパール人雇用の注意点

ネパール人の雇用には多くのメリットがある一方で、文化や制度の違いから注意しておきたいポイントもあります。事前に理解しておくことで、現場でのトラブルやミスマッチを防ぎやすくなります。

時間感覚の違いへの理解と教育が必要

ネパールでは、日本ほど時間厳守の意識が強くない文化があります。そのため、遅刻や時間に対する認識の違いが生じることもあります。

ただし、これは本人の意識の問題というより文化的な背景によるものです。入社時のオリエンテーションや日々の指導のなかで、日本の時間感覚やルールを具体的に伝えていくことが大切です。

宗教・食文化への配慮が必要

ネパール人の多くはヒンドゥー教徒であり、宗教的な価値観が日常生活に根付いています。

たとえば、牛肉を食べない、特定の祝日を大切にするなどの習慣があります。職場での食事やシフト調整などで配慮が必要になる場面もあるため、事前に理解しておくと安心です。

日本語レベルの個人差が大きい

ネパール人材の日本語能力には個人差があります。日本語学校に通っている留学生であっても、業務に必要なレベルに達していない場合もあります。

採用時には、日本語能力試験(JLPT)のレベルだけでなく、実際の会話力や業務理解力も確認しておくことが重要です。

在留資格ごとの制限を理解する必要がある

ネパール人を雇用する際には、在留資格(ビザ)によって就労できる業務や労働時間に制限があります。

たとえば、留学生のアルバイトは週28時間までと決められており、違反すると企業側にも罰則が科される可能性があります。また、特定技能や技能実習なども、それぞれ対象業務や条件が異なります。

採用前に在留資格の内容を正しく理解し、適切な雇用管理を行うことが求められます。

ネパール人を採用する主な在留資格(ビザ)

在留資格ごとに、働ける業務内容や雇用条件が異なるため、自社の採用目的に合った制度を選ぶ必要があります。ここでは、企業がネパール人を採用する際によく利用される主な在留資格を紹介します。

特定技能(最も一般的な採用方法)

特定技能は、人手不足が深刻な分野で外国人の就労を認める在留資格です。外食業、介護、建設、製造業など、対象となる分野が定められています。

一定の技能試験や日本語試験に合格する必要がありますが、即戦力として働ける人材を採用しやすいのが特徴です。また、企業には生活支援などの受け入れ体制の整備が求められます。

技能実習制度

技能実習は、開発途上国への技能移転を目的とした制度です。実習生として一定期間日本で働きながら、技術や知識を学びます。

受け入れには監理団体を通す必要があり、受け入れ可能な職種や人数にも制限があります。制度の趣旨が「人材育成」である点を理解したうえで活用することが重要です。

留学生(資格外活動)

日本の学校に通うネパール人留学生は、「資格外活動許可」を取得することでアルバイトが可能です。

ただし、原則として週28時間以内という労働時間の制限があります。繁忙期でも上限を超えて働かせることはできないため、シフト管理には注意が必要です。

技術・人文知識・国際業務

いわゆる「技人国ビザ」と呼ばれる在留資格で、エンジニアや通訳、営業職など専門的な業務に従事する場合に該当します。

学歴や職務内容の要件があり、単純労働には従事できません。IT職や専門職でネパール人材を採用したい場合に検討されることが多い在留資格です。

ネパール人を雇用する際は、日本人採用とは異なり、在留資格の確認や受け入れ体制の整備など、いくつかのステップを踏む必要があります。あらかじめ流れを把握しておくことで、採用後のトラブルを防ぎやすくなります。

ネパール人を採用する手順

ネパール人を雇用する際は、日本人採用とは異なり、在留資格の確認や受け入れ体制の整備など、いくつかのステップを踏む必要があります。あらかじめ流れを把握しておきましょう。

①採用方法の選定(紹介会社・求人など)

まずは、どの方法でネパール人材を採用するかを決めます。主な方法としては、人材紹介会社の利用、求人媒体への掲載、既存社員からの紹介などがあります。

特に初めて外国人を採用する場合は、在留資格や手続きに詳しい紹介会社を活用することで、ミスマッチを防ぎやすくなります。

②在留資格の確認・手続き

採用候補者がどの在留資格を持っているか、または新たに取得する必要があるかを確認します。

在留資格によっては、業務内容や労働時間に制限があるため、自社の仕事内容と合っているかを慎重にチェックすることが重要です。必要に応じて、在留資格の変更や申請手続きを進めます。

③雇用契約の締結

採用が決まったら、雇用契約を締結します。給与や勤務時間、業務内容などを明確にし、本人が理解できるように説明することが大切です。

日本語が不安な場合は、やさしい日本語や英語を使うなど、内容が正しく伝わるように工夫すると安心です。

④受け入れ体制の整備(生活支援・教育)

外国人材が安心して働けるように、職場環境や生活面のサポート体制を整えます。

たとえば、業務マニュアルの整備、日本語サポート、住居の確保、相談窓口の設置などが挙げられます。特定技能の場合は、こうした支援が義務として求められるケースもあります。

⑤入社後フォロー

入社後も、定期的な面談やコミュニケーションを通じてフォローを行うことが重要です。

文化や言語の違いから、小さな不安が積み重なることもあるため、早めに相談できる環境を整えておくことで、定着率の向上につながります。

ネパール人雇用を成功させるポイント

ネパール人材を採用しても、受け入れ体制が整っていなければ定着につながりません。文化や言語の違いを前提に、働きやすい環境を整えることが重要です。ここでは、現場で意識しておきたいポイントを紹介します。

文化の違いを前提にコミュニケーションを取る

ネパールと日本では、時間感覚や価値観、コミュニケーションの取り方に違いがあります。

こうした違いを前提に、頭ごなしに指摘するのではなく、背景を理解しながら伝えることが大切です。お互いの文化を尊重する姿勢が、信頼関係の構築につながります。

日本語教育・業務マニュアルを整備する

業務理解を深めるためには、日本語のサポートやわかりやすいマニュアルの整備が欠かせません。

専門用語を避けたやさしい日本語を使う、図や写真を活用するなど、理解しやすい工夫を取り入れることで、業務習得のスピードにも影響します。

生活支援や相談体制を整える

外国人材にとって、日本での生活は不安を感じやすいものです。住居や行政手続き、日常生活のサポートがあると、安心して働き続けやすくなります。

また、職場とは別に相談できる窓口を設けることで、小さな悩みも早めに解消しやすくなり、離職防止にもつながります。

まとめ

ネパール人の雇用は、人手不足の解消にとどまらず、職場に新しい視点や価値観をもたらす選択肢のひとつです。穏やかで協調性のある性格や、働く意欲の高さといった特徴は、現場でも活かしやすいポイントといえます。

一方で、文化や宗教、在留資格の違いによって戸惑う場面が出てくることもあります。あらかじめ特徴や制度を理解し、受け入れ体制を整えておくことが大切です。

自社に合った形でネパール人材の活用を進めていきましょう。

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