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ビジネス用語「いってこい (ittekoi)」の正しい意味とは?言い換えや英語表現も

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「いってこい (ittekoi)」は日常会話でよく耳にする言葉ですが、実は「行ってきなさい」という意味以外にも、もうひとつ別の意味があることをご存知でしょうか。主におじさん世代のビジネスパーソンの間で使われるビジネス用語で、若者との会話では通じにくいと言われています。おじさんビジネス用語とも呼ばれていますが、ビジネスシーンでは未だに耳にする表現です。

この記事では、「いってこい」の意味と使い方、言い換え表現、さらには英語表現まで詳しく解説します。ぜひ最後までお読みださい。

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ビジネス用語「いってこい (ittekoi)」の2つの意味とは?

「いってこい」という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。ビジネスの場面で日本人とコミュニケーションをとる際は、この2つの意味を正しく聞き分け、使い分けることが大切です。

1. 行ってきなさい

1つ目は、「行ってきなさい」という意味です。「いってこい」を漢字で「行って来い」と書くと、「行って来る」の命令形となります。この使い方は、話し手が聞き手に対して、ある場所へ行き、また戻ってくるように指示や命令をする際に使います。例えば、上司が部下に対して「営業先へいってこい」と言えば、「営業先へ行って、また戻ってきなさい」という意味になります。

2. 差し引きゼロ・プラスマイナスゼロ

2つ目は、「差し引きゼロ」「プラスマイナスゼロ」という意味です。これは、ある出来事や行為によって一時的にプラスの効果があったように見えたものの、結局はマイナスの効果もあり、最終的にはプラスマイナスが相殺されて、何も変わらなかったという状況を表現します。例えば、「新しい営業戦略を実施したが、売上は伸びたものの経費もかさんで、結局いってこいだった」という文脈で使われます。

ただし、「いってこい」はおじさん世代に特有のビジネス用語であり、若者を含む全世代で通じる言い換え表現を使うことをおすすめします。例えば、「差し引きゼロ」「プラスマイナスゼロ」の意味では「チャラ」という言葉が適しています。

「プラスマイナスゼロ」について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▶︎ 日本語の「プラマイゼロ (puramaizero)」とは?意味や言い換え表現、英語表現まで紹介

「いってこい (ittekoi)」にあたる英語表現は?

「いってこい」を英語で表現したい場面もあるでしょう。ここでは、「いってこい」の2つの意味に対応する英語表現をいくつか紹介します。

“Go”

「行ってきなさい」の意味で「いってこい」を使う時は、「行く」の命令形で「Go」と言えば同じ意味になります。

“come out even” または “break even”

「差し引きゼロ」「プラスマイナスゼロ」という意味の「いってこい」を英語で表現するなら、「come out even」や「break even」が適切です。これらの表現は、収支が均等になる、つまり利益も損失もないという状態を意味します。

例えば、「After all the investments and expenses, our project basically broke even.」(今回のプロジェクトは、全てのコストを考慮した結果、「いってこい」(収支トントン)だった。)のように使えます。

“offset”

「offset」も「いってこい」と似た意味を持つ英単語です。「offset」は「打ち消す」「相殺する」という意味で、主に金銭的な文脈で使われることが多いです。

例えば、「The gains from our new venture will offset the losses from the previous one.」(新しい事業からの利益が、前の事業の損失を相殺するので、「いってこい」だ。)といった具合です。

ただし、「offset」はやや専門的な語彙であり、カジュアルな会話では「いってこい」ほど頻繁には使われません。

ビジネス用語「いってこい (ittekoi)」の例文・使い方

ここまでで、「いってこい」の2つの意味と、それぞれに対応する英語表現を学びました。次は、これらの意味や使い方を、具体的な例文を通じてさらに理解を深めていきましょう。

例文1「すぐに現場へ行ってこい」

こちらの例文は、「行ってきなさい」という意味で「いってこい」を使ったものです。相手はあなたに「行ってきなさい」と命令しているので、あなたはすぐに現場へ行かなければなりません。

例文2「昨日は僕がおごってもらったけど、今日はおごったので結局いってこいだ。」

こちらは「差し引きゼロ」「プラスマイナスゼロ」の意味で「いってこい」を使った例文です。昨日はおごってもらってお金を得したけど、今日はおごって損したので、得も損もしていないという意味です。

ビジネス用語「いってこい (ittekoi)」の言い換え表現・類語

「いってこい」の「差し引きゼロ」「プラスマイナスゼロ」という意味は、他のいくつかの言葉や表現で置き換えることができます。これらの言い換え表現や類語を知っておくと、状況に応じて使い分けられるので便利です。以下、代表的な言い換え表現をみていきましょう。

1. チャラ

「チャラ」は「差し引きゼロ」「無かったことにする」という意味で、「いってこい」と似た使い方ができる言葉です。「借金をチャラにする」のように使います。

遊び人に対して使う「チャラい」とは別の言葉なので注意しましょう。

2. トントン

「トントン」とは、「ちょうど同じくらい」「あまり違わない」という意味の言葉で、「いってこい」と似た使い方ができます。「昨日はおごってもらったけど、今日はおごったので結局トントンだ。」のように使います。

ドアをノックしたり肩をたたいたりする音ををあらわす「トントン」とは違う言葉なので注意しましょう。

3. 相殺(そうさい)

「相殺」は「2つのものをお互い差し引いて打ち消す」という意味で、これも「いってこい」と似た使い方ができます。

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まとめ

「いってこい」は、おじさん世代のビジネスパーソンがよく使う表現ですが、若者世代には通じにくい言葉です。意味を正しく理解し、状況に応じて適切な言い換え表現を使うことが大切です。特に、「差し引きゼロ」の意味で使う場合は、「チャラ」という言葉を使うと、世代を問わずスムーズにコミュニケーションをとることができるでしょう。

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