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【2025年版】東京の最低賃金はいくら?改定額・対象者・他県との違いを解説!

ピンクの豚の貯金箱

働くうえで「自分の給料が最低賃金を下回っていないか」は、誰にとっても気になるポイントですよね。

とくに東京は、日本の中でも最低賃金が高い地域のひとつ。

毎年見直しが行われているので、最新の金額や適用のタイミングを知っておくと安心です。

この記事では、東京の最新最低賃金の金額や過去との比較、他の都道府県との違い、収入が基準を満たしているかどうかの確認方法まで、わかりやすく解説します。

東京の最低賃金は2025年にいくらになる?

ここでは、最新の東京都の最低賃金がいくらなのか、いつから変わったのかを確認します。

改定の背景や、外国人や高校生・高齢者も対象になるかどうかもあわせて見ていきましょう。

東京都の最低賃金と、改定された背景とは

2024年10月1日から、東京都の最低賃金は【1時間あたり1,163円】に引き上げられました。

これは前年の1,113円から50円のアップで、全国でも最高水準です。

この改定には、物価上昇や生活水準の維持、企業の生産性向上といった複数の目的があります。

今後も年々の見直しが続くことが予想されます。

この金額、外国人や高校生にも適用されるの?

はい、最低賃金はすべての労働者に適用されます。

国籍や年齢、雇用形態は関係ありません。

留学生や外国人のアルバイト、高校生や65歳以上のシニアスタッフなども対象です。

「学生だから」「年齢が高いから」という理由で低い時給にすることは認められていません。

東京の最低賃金の推移と全国との比較

最低賃金がどのように変化してきたか、また東京と他の都道府県ではどれくらい差があるのかを確認していきましょう。

転職や引っ越しを考えている方にも役立つ情報です。

この10年でどう変わった?東京都の最低賃金の推移

東京都では、この10年間で最低賃金が大きく上昇しています。

物価や生活費の変化を反映して、毎年のように見直しが行われています。

最低賃金(時給)
2024年1,163円
2023年1,113円
2022年1,072円
2021年1,041円
2020年1,013円
2019年1,013円
2018年985円
2017年958円
2016年932円
2015年907円
2014年888円

出典:東京都の最低賃金 | ひと目でわかる!最低賃金

今後もこの傾向が続く可能性が高く、働く側にとっては収入アップのチャンスでもあります。

埼玉・神奈川・大阪・千葉との違いは?

東京都の最低賃金は全国トップクラスですが、近隣の県や主要都市とも比較してみましょう。

都道府県最低賃金
東京都1,163円
神奈川県1,162円
大阪府1,114円
愛知県1,077円
千葉県1,076円
埼玉県1,078円
福岡県992円
沖縄県952円

出典:あなたの賃金を比較チェック|最低賃金制度

最低賃金は、働く事業所の所在地によって適用されます。

東京に本社があっても、実際に勤務する場所が他県であれば、その地域の最低賃金が適用されるので注意が必要です。

最低賃金を下回っていないか確認するには

実際に働いている人にとって、「自分の給料が最低賃金に達しているかどうか」を確認するのはとても重要です。

ここでは、雇用形態ごとのチェック方法や、求人票に関する注意点を紹介します。

給料のチェック、ちゃんとできてる?

給与形態ごとに最低賃金をクリアしているかどうかの確認方法を見てみましょう。

  • 時給制の場合

そのまま最低賃金と比べてOK。

例:時給1,050円 → 東京都の最低賃金1,163円を下回っているため、NG。

  • 日給制の場合

日給を1日の労働時間で割って、時給換算。

例:日給9,500円 ÷ 8時間 = 約1,187円 → OK。

  • 月給制の場合

月給(基本給+特定手当)を、月間の所定労働時間で割って時給換算。

例:基本給18万円+資格手当2万円、所定160時間

  →(180,000円+20,000円)÷160時間=1,250円 → OK。

※通勤手当などは最低賃金に含めないため、計算時には除外します。

求人票や契約書が最低賃金を下回っていたら?

もし求人情報や雇用契約に記載された金額が最低賃金を下回っている場合、それは最低賃金法に違反している状態です。

特に注意が必要なのが、「固定残業代込み」の表記です。

残業代や手当を含めて見かけ上は高く見えても、基本給ベースで最低賃金を下回っていると違法になります。

こうしたケースに気づいた場合は、労働基準監督署(労基署)に相談するのが適切です。

匿名での相談も可能なので、「これって違法かも?」と感じたら、早めに問い合わせてみましょう。

東京の平均年収と最低賃金の差

最低賃金は「これ以下にしてはいけない」という基準ですが、実際にどれくらいの年収を得ている人が多いのかも気になるところですよね。

年収455万円!東京の平均ってどれくらい?

2024年の東京都の平均年収は約484万円。全国トップクラスの水準です。

ただし、生活コストも高いため、単に収入が多い=暮らしやすいとは言えません。

支出とのバランスを考えながら生活設計を立てることが大切です。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。 

▶︎ 東京で働く外国人と日本人の年収の違いとは?働く前に知っておきたい収入事情

外国人の平均月収ってどれくらい?

厚生労働省の調査によると、外国人労働者の平均月収はおよそ24万3000円。

在留資格ごとに見てみると、

  • 技術・人文知識・国際業務など:29.7万円
  • 特定技能:29.2万円
  • 技能実習:18.3万円

といった傾向があります。

国籍にかかわらず、日本で働く以上は日本人と同じ最低賃金が適用されます。

もし「少し安すぎるかも」と感じたら、確認してみることをおすすめします。

参考:令和6年 賃金構造基本統計調査

まとめ

東京都の最低賃金は、2024年10月から1時間あたり1,163円になりました。

時給で働いている方はもちろん、日給や月給で働いている方も、時給に換算してみると自分の収入が基準を満たしているかが分かります。

ときどきチェックしておくのもおすすめです。

「この金額で本当に大丈夫かな?」「ちょっと不安かも…」と感じたときは、労働基準監督署などの相談窓口を活用してみてください。

知っておくだけでも、自分を守ることにつながります。

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