外国人が日本でITの仕事をするには?おすすめ職種・求人の探し方・ビザの取得方法までまとめて解説!

日本のIT業界では人材不足が深刻化しており、外国人に向けた求人も増えています。
特に、プログラミングやデザインなどのスキルがあれば、日本語が完璧でなくても仕事を見つけられるチャンスが!
この記事では、日本でITの仕事をしたい外国人の方に向けて、おすすめの職種や必要なスキル、ビザの取得方法などをわかりやすく解説します。
日本でキャリアを築きたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
日本のIT業界は外国人にチャンスあり!今なぜ注目されているのか
日本のIT業界では、エンジニアやデザイナーなどの人材が不足しており、外国人の採用を積極的に進める企業が増えています。若年層の減少やDXの拡大が背景にあり、今後もこの傾向は続くでしょう。
実際、情報通信業で働く外国人は2024年10月末時点で約9.1万人。10年間で約3倍に増えており、外国人IT人材への需要が高まっているようです。
また、英語を使える職場や、グローバルな視点を求める企業も増え、日本語が得意でなくても働けるチャンスは広がっています。「海外の最新技術に詳しい」「多様な考え方を持っている」といった強みは、企業から高く評価されるポイントです。

外国人におすすめのIT系の仕事と年収の目安

日本のIT業界にはさまざまな仕事がありますが、外国人の方が働きやすい仕事には特徴があります。
ここでは、それぞれの職種に必要なスキルや日本語レベル、平均年収などを紹介します。
1. プログラマー・システムエンジニア
アプリやWebサービスの開発・設計を担当する職種です。
プログラミング言語の知識と実務経験が重視されます。日常会話レベルの日本語力があるとより働きやすいですが、スキルが高ければ日本語が苦手でも採用されることがあります。
平均年収は、プログラマーで約419万円、システムエンジニアで約496万円です。
2. WEBデザイナー
WEBサイトやアプリのデザインを担当する職種です。
PhotoshopやIllustrator、HTML・CSSなどのスキルが必要です。
日本語を使う機会は少なめで、オンライン中心の業務であれば日本語力が低くても活躍できます。
平均年収は約444万円です。
3. ITディレクター・ITプロデューサー
プロジェクトの全体管理を行う職種です。スタッフとの調整や進捗管理、日本のクライアントとのやりとりが多いため、高い日本語力が求められます。
年収は約446万円から、実績次第では1,000万円を超えることもあります。
4. IT営業・ITコンサルタント
自社サービスの提案・販売や、企業のIT課題を解決する支援を行う職種です。
顧客とのコミュニケーションが中心となるため、ビジネスレベルの日本語力が必要です。
平均年収は、IT営業で約472万円、ITコンサルタントで約647万円です。
外国人ITエンジニアに求められるスキル・経験・日本語レベル

日本のIT企業では、技術やスキルだけでなく、日本語でのやりとりができるかどうかも評価ポイント。
職種によって求められる日本語レベルは異なりますが、開発職では日常会話レベル、営業や管理職ではビジネスレベル以上が求められることが多いです。
スキル
- プログラミング言語(例:Java, Python, JavaScript など)
- Webやモバイルアプリ開発経験
- GitやDockerなどの開発ツールの使用経験
- クラウドサービス(AWS、GCPなど)の知識
経験
- 開発プロジェクトでの実務経験(年数は職種によって異なる)
- チームでの開発経験(特にスクラムやアジャイル開発)
- ポートフォリオの提出や実績紹介があると評価されやすい
日本語レベル
- 開発系:日常会話レベルでも可(社内に英語環境があればなお良い)
- 営業・管理職系:ビジネスレベル以上が求められるケースが多い
外国人IT人材が多い日本企業の特徴とは?

外国人が多く働いているIT企業には、いくつか共通点があります。
たとえば、社内公用語が英語だったり、外国人向けの研修制度が整っていたりと、受け入れ体制が整っている企業です。
グローバルに展開しているIT企業や、海外市場に関心があるスタートアップも、外国人採用に積極的な傾向があります。
外国人におすすめのIT求人サイト・エージェントサービス

日本でITの仕事を探すなら、外国人向けに特化した求人サイトや転職エージェントを活用するのがおすすめです。
ここでは、実績のある3つのサイト・エージェントをご紹介します。
1. 外国人人材バンク
ビザサポート付きや未経験歓迎の求人が豊富で、言語対応も充実。
ITエンジニアを含む幅広い職種が掲載されており、外国人の就職支援に強いサイトです。
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2. NINJA(ニンジャ)
世界152カ国・4万人以上が登録する外国人向け求人サイトで、日本語N2以上の方向け求人も多数。
IT系を含め、スカウト機能や履歴書・ビザ情報のコラムも充実しており、初めての就職活動にも役立ちます。
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3. Geekly(ギークリー)
IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、紹介求人数は3万件以上。
専門アドバイザーが希望に合わせて求人を紹介してくれるため、経験者のキャリアアップにも最適です。
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外国人がITの仕事に応募する流れと準備

日本でITの仕事を目指す場合、事前の準備がとても大切です。
ここでは、応募から内定までの流れと、履歴書・面接などの準備ポイントをわかりやすく紹介します。
応募から採用までの基本的な流れ
日本の企業では、一般的に以下のステップで採用が進みます。
- 求人に応募(履歴書・職務経歴書を提出)
- 書類選考
- 面接(1〜2回が一般的)
- 内定・ビザ手続き
応募から内定までは1〜2か月程度かかることもあります。
日本の履歴書・職務経歴書の準備
日本では「履歴書」と「職務経歴書」をセットで提出するのが一般的です。
履歴書には学歴・職歴・志望動機などを簡潔に記載し、職務経歴書では過去の仕事内容やスキル、実績を詳しく説明します。
書類は日本語での作成が必要で、特に誤字脱字には注意しましょう。
自信がない場合は、日本語チェックツールや日本人の知人に見てもらうのがおすすめです。
ポートフォリオや実績紹介で差をつけよう
エンジニアやデザイナーなどの専門職の場合、自分のスキルをアピールできるポートフォリオやGitHubのリンクなどを用意しておくと、面接官の印象に残りやすくなります。
特に外国人の場合、実績が目に見える形で伝わると安心感につながります。
過去に開発したシステムやアプリの画面キャプチャ、コードの一部など、わかりやすい資料を準備しておきましょう。
面接で見られるポイントと対策
面接では、技術的なスキルだけでなく、日本で働く意欲や文化への理解も見られます。
よく聞かれるのは、「志望動機」「なぜ日本で働きたいのか」「将来の目標」などです。
また、日本語での簡単な自己紹介や会話が求められることもあるため、事前に練習しておくと安心です。
敬語が苦手でも、丁寧な態度や一生懸命な姿勢を見せることが評価につながります。
面接対策については、こちらの記事がおすすめです。
▶︎ 面接官が重視するポイントとは?外国人のための就職面接対策
外国人IT人材に必要な在留資格(ビザ)の種類と取得方法は?

日本でIT人材として働くには、「技術・人文知識・国際業務」という在留資格が必要です。
学歴や実務経験など、一定の条件を満たす必要があります。
在留資格の申請は、企業が「在留資格認定証明書(COE)」を入管に申請し、交付後に本人がビザを取得する流れです。
書類の準備は、企業と本人の双方で対応することになります。
参考:在留資格「技術・人文知識・国際業務」|出入国在留管理庁
よくある質問(FAQ)

日本でITの仕事を探すなかで、「未経験でも大丈夫?」「日本語ってどのくらい必要?」といった疑問を持つ方は少なくありません。
ここでは、よくある質問にお答えします。
未経験でも応募できますか?
未経験OKの求人も存在しますが、基礎的なスキルやITへの理解がある方が圧倒的に有利です。
独学やスクールなどで学んだ経験があると評価されやすく、可能であればポートフォリオなどで成果を見せられると、さらに印象が良くなります。
日本語が話せないと難しいですか?
開発職では、社内の共通言語が英語という企業も増えてきています。
ただ、日常会話レベルの日本語力があると、業務やチームとのやりとりが円滑になります。
働きながら日本語力を高めていく姿勢も評価されるでしょう。
フリーランスでもビザを取得できますか?
可能ではありますが、「経営・管理」ビザなどの取得には、事務所や資本金などの条件を満たす必要があります。
まずは企業に就職し、「技術・人文知識・国際業務」ビザで働き始めるのが現実的な選択肢です。
年収の希望は伝えてもいいですか?
もちろんです。
これまでの実績やスキルがわかる資料とともに、希望金額の根拠を丁寧に伝えることが大切です。
控えすぎる必要はありませんが、日本企業の文化をふまえて、誠実な姿勢で交渉するのがポイントです。
まとめ
外国人IT人材として日本で働くには、スキルと情報収集の両方が鍵。日本のIT業界には、外国人にとって多くのチャンスがあります。
職種の違いやビザの要件、応募の流れなどを理解し、必要な準備を進めていくことが、成功への近道です。
自分の強みを活かせる職場を見つけ、日本でのキャリアを着実に築いていきましょう。
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