ハローワークで日本語が話せず仕事が見つからない外国人が日本で働く方法やおすすめの仕事を紹介

日本語が話せない外国人の方々にとって、日本で仕事を見つけるのは大きな挑戦かもしれません。しかし、東京をはじめとする日本の都市では、日本語が話せなくてもできる仕事は意外と多く存在しています。
この記事では、ハローワークや外国人向けの求人サイトを活用した仕事探しの方法や、おすすめの仕事をご紹介!
また、外国人が実際に多く従事している職業ランキングや、仕事を探すための流れ、さらに仕事が見つからない場合の対策も解説します。日本で働くために必要な情報をしっかり押さえ、スムーズに就職活動を進めましょう。
Contents
日本語が話せなくても日本で働ける?

結論から言うと、日本語を全く、またはほとんど話せない人でも東京で働くことはできます。全ての仕事が完璧な日本語を必要とするわけではありません。もちろん、日本語が話せる方が仕事の選択肢は広がります。
今は日本語が不要な仕事に就いていても、日本語を学ぶことで将来的に選択できる職種が増え、キャリアの幅を広げることもできます。
日本での仕事探しにおいて、日本語能力は重要な要素の一つです。日本語を話せない状態で始めたとしても、日本での生活と仕事を通じて日本語能力を高め、より高度なビザを取得することができれば、日本で働ける仕事の選択肢がさらに広がります。
外国人におすすめ!日本語不要な仕事

ここでは、日本語を話せない人でもできる東京での仕事を紹介します。ただし、少しは日本語が話せないといけない職業もあるため、注意が必要です。
1. 外国語教室の講師
日本には多くの外国語教室があり、そこで自国の言語を教える講師として働くことができます。多くの外国語教室では日本語使用が禁止されているため、日本語が話せない人でも働くことが可能です。平均年収は約323万円とされています。
▼日本で英語教師を目指す方は、以下の記事を参考にしてください。
外国人が日本で英語の教師になるための基本を分かりやすく解説!
2. 清掃員・工場
ビルやホテルの清掃員、工場での仕事は日本語が不要な場合が多く、日本語が全く話せなくても働ける可能性があります。
しかし、仕事内容や指示を理解するためには、基本的な日本語が話せると有利になることがあります。清掃員の平均年収は約350万円、工場労働者の平均年収は約322万円です。
▼高収入や寮完備のシゴトが満載!
工場系シゴト情報求人サイト「工場求人ナビ」
参考:清掃スタッフの仕事の年収・時給・給料、令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況
3. 接客業
飲食店やコンビニ、カラオケボックスなどの接客業では、基本的な日本語会話能力が求められますが、決まったフレーズを使用するため、初級レベルの日本語があれば働ける可能性があります。平均年収は約278万円です。
▼飲食店での仕事をお探しの方はこちらがおすすめ!
【ペコリッチ】
4. プログラマー・システムエンジニア
プログラミングやシステムエンジニアの仕事では、最低限の日本語コミュニケーション能力があれば、日本人の同僚と協働することが可能です。平均年収は約405万円とされています。
▼プログラマー・SE・ITエンジニアでの仕事をお探しの方はこちらがおすすめ!
ウズカレIT
5. 介護職
2017年に導入された介護ビザにより、日本の介護福祉士資格を取得すれば、介護職として働くことができます。介護職の平均年収は約350万円です。
▼介護の仕事をお探しの方はこちらがおすすめ!
かいご畑
実際に日本で働く外国人が多い職業ランキング

日本で働く外国人が多い職業には、製造業、サービス業、卸売業などがあります。ここでは外国人労働者が多く従事している分野をランキング形式でご紹介します。
1. 製造業
製造業は外国人労働者が最も多く働く分野の一つです。特に工場での生産ライン作業などでは、語学力に依存しない業務が多く、日本語を話せなくても仕事を見つけやすいです。多くの外国人が現場で活躍しています。
2. サービス業
宿泊業や飲食業などのサービス業では、外国語を活かした接客業務が増えており、外国人労働者の需要が高まっています。観光業や飲食チェーンでは、英語やその他の言語を使用することも多く、日本語に自信がなくても仕事に就ける場合があります。
3. 卸売業,小売業
日本の小売業でも外国人労働者の需要が増加しています。特に、外国からの商品やサービスを扱う店舗では、言語スキルが重視されるため、外国人のスタッフが活躍していることが多いです。
4. 建設業
建設業では、現場作業員や技術者として外国人労働者が多く従事しています。日本語が少しでもできると仕事の幅が広がりますが、語学力が低くても働ける職場もあります。
5. 宿泊・飲食サービス業
宿泊業や飲食サービス業は、外国人労働者の就業が活発な分野です。観光業が盛んな地域では、外国語を活かしたスタッフが求められ、言語の壁を感じずに働ける環境も増えています。
日本で働き始めるまでの流れ

日本で働くまでのプロセスは、まず希望する職種や会社を見つけ、応募に必要な書類を準備し、その後、企業による書類選考を経て面接の機会を得るという一連のステップを踏みます。
外国人が日本で働く場合、これらのステップに加えて、適切なビザの取得や、必要に応じてビザの変更などの追加手続きが必要です。
東京での求人の探し方
外国人向け求人情報サイトで検索
「doda」「indeed」などの日本の大手求人情報サイトでは、「勤務地」という項目で「東京」を選んで検索すると、東京での求人情報を閲覧できます。
大手サイト以外にも、「外国人人材バンクJOB」「NINJA」といった外国人向けの情報サイトもおすすめです。
就職エージェント
外国人向けの転職エージェントを利用する方法もあります。転職エージェントは通常、利用料が無料であり、面接やビザの手続きに関するサポートを受けることができます。
また、エージェントを通じて、求人サイトには掲載されていない外国人向けの仕事を紹介してもらえることがあり、選択肢が広がります。
東京外国人雇用サービスセンター
東京外国人雇用サービスセンターは、国によって運営されている外国人向けの就職支援機関です。これは、日本の「ハローワーク」に相当するもので、仕事の紹介や面接に関するアドバイスなど、様々なサポートが提供されます。
なお、アルバイトに特化した情報をお探しの方は、「【日本語能力別】外国人におすすめの日本のアルバイト10選! 探し方も解説」も併せてチェックしてみてください。
必要書類
日本で職を求める際には、履歴書や職務経歴書、在留カード、就労資格証明書の提出が一般的に要求されます。これらの書類は応募する職種や企業によって異なるため、応募前に各企業の指定する書類を確認することが肝心です。
1. 履歴書・職務経歴書
日本における就職活動では、履歴書の提出が基本です。履歴書には個人情報、学歴、職歴などを記載し、写真の添付も求められます。また、具体的な業務経験や保有スキルを詳述する職務経歴書が要求される場合もあります。
2. 在留カード
在留カードは必ず提出を求められるので、忘れずに用意しておきましょう。在留カードは、外国人が日本で就労する際に必須の書類です。必ず提出が必要なため、面接等の前には準備しておきましょう。
3. 就労資格証明書
就労資格証明書とは、転職先の会社で働く仕事内容と、在留資格の種類が合っていることを確認する書類です。ビザによって働ける職種が決まっていますが、就労資格証明書があれば、今のビザのままで転職先の仕事が行えることを示すことができます。
就労資格証明書は、申請者が選んだ仕事が、持っているビザの種類と一致しているかを確認するためのものです。ビザごとに働ける職種が決まっているので、この証明書があれば、現在のビザの条件に沿って転職先で働くことが可能であることが証明されます。
注意点
日本で働く際には、適切なビザの取得だけでなく、日本の銀行口座を開設する必要があります。また、外国人が就業できない特定の職種についても認識しておくことが重要です。
日本の銀行口座を作る必要がある
日本で働く外国人は、給料の受け取りに日本の銀行口座が必要になります。これは、日本での給与支払いが通常、銀行振込で行われるためです。
▼銀行口座の開設方法は以下の記事を参考にしてください。
外国人が銀行口座を開設する条件や必要な書類、おすすめの銀行を解説
就業制限がある職種
外国人が就けない職種も存在します。特に、風俗業やナイトクラブ、キャバレーなど夜間に営業する業種では、永住者や定住者の資格を持たない外国人は働くことができません。
仕事が見つからない場合はどうすれば良い?

日本で仕事を見つけるのが難しいと感じている外国人の方も多いかもしれません。特に日本語が苦手な場合、求人が限られてしまうことがありますが、諦める必要はありません!
以下の方法で、再度アプローチを試みましょう。
日本語レベルを上げる
日本語能力を高めることは、仕事の幅を広げるために非常に重要です。
日本語能力試験(JLPT)やビジネス日本語を学べるオンライン講座を利用し、少しずつでも日本語を学んでいくことで、より多くの仕事に応募できるようになります。
特に接客業や事務職など、日本語でのコミュニケーションが求められる仕事では、日本語能力があると大きなアドバンテージになります。
外国人の知り合いから紹介してもらう
外国人コミュニティに参加し、ネットワークを広げることも有効です。日本に住んでいる外国人の友人や知り合いから、仕事を紹介してもらえることがあります。
特に、外国人向けの職場や、外国語を活かせるポジションでは、同じような立場の人からの紹介が非常に有効です。また、SNSやオンラインのコミュニティを活用して、情報交換をするのも良いでしょう。
日本語が苦手でも安心!職場で気を付けるポイント

日本語が得意でなくても、日本の職場でスムーズに働くためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
特に、日本には独自の文化やマナーがあるので、それを理解することで職場でのトラブルを避け、より働きやすくなるでしょう。
日本独自の習慣や気をつけるべきマナー
日本の職場では、礼儀やマナーが非常に大切にされています。例えば、しっかりとした挨拶をすることや、仕事中の服装に気を配ることが求められます。
特に、上司や同僚に対して敬語や礼儀を守ることは、職場での信頼関係を築くために欠かせません。また、時間を守ることも大切で、遅刻や早退を避けるように気をつけましょう。
日本語が苦手でも伝わるコミュニケーション
日本語が完璧でなくても、誠実にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切です。たとえ言葉が通じなくても、相手に対して丁寧に接することで、互いに理解し合う機会が生まれるはず。
もし日本語がわからない時は、無理に話そうとせず、簡単な英語を使ったり、ジェスチャーを交えたりしてコミュニケーションを取ると良いでしょう。
まとめ

日本語があまり話せなくても、日本で働ける仕事はたくさんあります。特に、外国人向けの求人サイトやエージェントを活用することで、選べる仕事の幅が広がるはずです。
また、日本語を少しずつ学んでいくことで、仕事の選択肢も増え、さらに挑戦できる機会が増えるでしょう。職場での日本独自のマナーやコミュニケーションを大切にし、誠実に働く姿勢を持つこともポイントです。
最終的には、日本語能力を高めながら、より充実したキャリアを築けるようになるでしょう。日本での仕事探しでは、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。