【最新版】東京で働く人の平均所得は?外国人の賃金も解説
東京で一人暮らしをすることになった外国人の方は、東京で働く人がどらくらいのお金を稼いでいるか気になるでしょう。そこでこの記事では、東京で働く人の平均所得や、外国人の賃金と人気の職業について解説します。
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年齢別・学歴別!日本の平均収入は?外国人におすすめの仕事も紹介
東京で働く日本人の平均所得は?
2014年から2020年の、東京と全国の平均年収は下の表のとおりです。東京は600万円前後、全国平均は400万円台前半くらいとなっており、東京は全国平均よりかなり年収が高い地域となっています。
【東京都の平均年収の推移】
年 | 東京の平均年収 | 全国平均 |
2020年 | 595万円 | 433万円 |
2019年 | 620万円 | 436万円 |
2018年 | 622万円 | 441万円 |
2017年 | 616万円 | 432万円 |
2016年 | 606万円 | 422万円 |
2015年 | 624万円 | 420万円 |
2014年 | 613万円 | 415万円 |
東京で働く日本人のジャンル別の平均年収・賃金
次は、男女別・年齢別などに分けて、東京の平均年収についてもっと詳しくみていきましょう。
男女別
2014年から2020年の、東京都の男女別の平均年収は下の表のとおりです。男性は600万円台後半くらい、女性は400万円台後半くらいで、男性のほうが200万円くらい高くなっています。
【東京都の男女別の平均年収】
年 | 男性 | 女性 |
2020年 | 661万円 | 468万円 |
2019年 | 692万円 | 484万円 |
2018年 | 695万円 | 477万円 |
2017年 | 685万円 | 475万円 |
2016年 | 677万円 | 465万円 |
2015年 | 692万円 | 474万円 |
2014年 | 678万円 | 470万円 |
年齢別
東京都の年齢別の平均年収は下の表のとおりです。20代では男性と女性でほとんど差はありませんが、年齢が上になると男性のほうが平均年収が高くなります。これは、女性は結婚・出産などで仕事を休んだり辞めることが多く、復帰しても子育てのためにパートなどで働くケースがあることが関係していると思われます。
【東京都の年齢別の平均年収】
年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 254万円 | 260万円 |
30歳 | 495万円 | 431万円 |
40歳 | 684万円 | 513万円 |
50歳 | 811万円 | 537万円 |
60歳 | 717万円 | 473万円 |
学歴別
東京都の学歴別の平均年収は下の表のとおりです。学歴が高いほど年収も上がり、大卒男性の平均年収は823万円となっています。
【東京都の学歴別の平均年収】
学歴 | 男性 | 女性 |
大学卒 | 823万円 | 645万円 |
高専・短大卒 | 645万円 | 574万円 |
高校卒 | 599万円 | 473万円 |
23区別
東京は区によって平均年収が大きく変わるという特徴があります。最も高いのは港区や千代田区で、1,000万円を超える平均年収となっています。一方、足立区や葛飾区などは年収が低く、300万円台となっています。
ただし、これは高収入の人が港区や千代田区に住むことが多いということで、港区や千代田区で働けば高い年収が得られるという意味ではありません。
【東京23区別の平均年収トップ3】
順位 | 区 | 平均年収 |
1位 | 港区 | 1,163万円 |
2位 | 千代田区 | 1,006万円 |
3位 | 渋谷区 | 886万円 |
【東京23区別の平均年収ワースト3】
順位 | 区 | 平均年収 |
23位 | 足立区 | 347万円 |
22位 | 葛飾区 | 353万円 |
21位 | 板橋区 | 369万円 |
業種別
東京の主な業種の平均年収は下の表のとおりです。システムエンジニアなどの専門職や、土木作業員などの体力仕事は年収が高い傾向があり、販売店員などの接客・サービス業は年収が低くなる傾向があります。
【東京の業種別の平均年収】
業種 | 平均年収 |
システムエンジニア | 558万円 |
タクシー運転手 | 481万円 |
大型トラック運転手 | 444万円 |
福祉施設介護員 | 403万円 |
土木作業員 | 589万円 |
娯楽接客員 | 372万円 |
販売店員 | 371万円 |
東京で働く外国人の平均賃金
東京の外国人の平均年収について詳しい情報はありませんが、外国人の月給の全国平均が約21万円であることと、東京の平均年収が全国平均のだいたい1.4倍くらいであることを考えると、月給は21万円×1.4=約29万円くらいなのではないかと推測されます。すると年収は29万円×12=348万円となり、ボーナスなどを加えると400万円くらいいくかもしれません。
ただし、外国人は技能実習生など特殊な働き方をしている人も多く、在留資格区分によって年収が大きく変わってくることもあります。
出典:令和2年賃金構造基本統計調査 在留資格区分別にみた賃金 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/08.pdf
東京で外国人が多く働く職業
東京では外国人の方もさまざまな職業に就くことができますが、エンジニアや語学学校の教師、飲食・サービス業などは外国人が多く人気のある職種だといえます。
プログラマー・エンジニア
プログラマーやエンジニアは、日本語のスキルがそこまで高くなくても働けることが多い業種で、外国人の就職先として人気があります。年収が高い傾向があるのも人気の理由です。ただし、プログラマー・エンジニアは仕事が忙しいことが多く、常に最新のプログラム言語などを勉強し続けるモチベーションも必要になります。
語学学校の教師
語学学校の教師は、外国人の就職先としてとても人気があります。自分の母国語を日本人の生徒に教えるわけですから、始めからスキルが備わっているのが最大のメリットです。ただし、マイナーな言語だと就職先が限られる場合があることや、大学卒が採用の条件になっていることが多いことなどが注意点だといえます。
飲食店・サービス業
東京にはたくさんの飲食店や娯楽施設があるので、そこで働く外国人も多いです。接客には日本語の能力が必要ですが、注文を聞いたりする程度なら完璧な日本語でなくても働けることが多いです。東京にはイタリア料理・インド料理など各国の飲食店があるので、自分の国の飲食店なら同じ国の人も多く働きやすいでしょう。
まとめ
東京は日本の首都であり人口が最も多く、平均年収も他の地域より高い傾向があります。外国人の方にとっても就職先が多く、高い賃金の仕事を探すのに向いている都市だといえるでしょう。