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東京で働く外国人と日本人の年収の違いとは?働く前に知っておきたい収入事情

平均収入・収入格差のイメージ

東京で働いている、またはこれから働こうとしている外国人の方にとって、「どれくらいの収入が見込めるのか」「生活費に足りるのか」は気になるところです。

東京は、日本の中でも特に物価が高い都市。

だからこそ、自分がどのくらい稼げるのかを知っておくことはとても大切です。

この記事では、東京で働く日本人と外国人の平均年収や、その差が生まれる理由、職種・在留資格による違いなどをまとめました。

自分に合った働き方を考えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

東京で働く日本人・外国人の平均年収は?

まずは、日本人と外国人それぞれの平均年収を比較しながら、東京で働く場合にどのくらいの収入が見込めるのかを見ていきましょう。

東京の日本人平均年収と全国との差

厚生労働省の調査(令和6年賃金構造基本統計調査)によると、2024年の東京都の平均月収は約40.4万円で、全国平均は約33.0万円となっています。

この月収をもとに年収を概算すると、東京都は約484万円、全国平均は約396万円。

東京は全国平均よりも1.22倍ほど高い水準だとわかります。

東京には大企業や専門職が集中していることに加え、物価や家賃が高いこともあり、給与水準も全体的に高めなのが特徴です。

東京の外国人労働者の平均年収はどれくらい?

一方、厚生労働省の統計(令和6年)によると、外国人労働者の全国平均月収は約24.3万円です。

東京は全国よりも賃金水準が高いため、1.22倍で換算すると月収は約29.6万円、年収ではおよそ355万円が目安になります。

とはいえ、これはあくまで平均的な数字。

実際の年収は、職種や在留資格、働き方によって大きく変わり、たとえば、在留資格ごとの平均月収には以下のような違いがあります。

  • 技術・人文知識・国際業務など:29.7万円
  • 特定技能:29.2万円
  • 技能実習:18.3万円

専門的なスキルがある人ほど収入は高めですが、単純作業が中心の仕事では、どうしても賃金が低めになりやすいのが現状です。

参考:令和6年 賃金構造基本統計調査

なぜ年収差が生まれる?日本人と外国人の賃金格差の理由

ピンクの豚の貯金箱

同じ東京で働いていても、日本人と外国人のあいだで年収に差があるケースは少なくありません。

ここでは、その理由をわかりやすく見ていきます。

外国人労働者の給料が安くなりやすい背景とは?

外国人の方たちが働く職場では、非正規やパートタイムの割合が高かったり、単純作業が中心の仕事に就いていたりすることが多く、全体的に収入が低くなりやすい傾向があります。

また、日本語の壁や文化の違いから、給料や待遇について遠慮してしまう方も多く、「交渉しづらい」と感じるケースもあるようです。

在留資格と職種が収入に大きく影響する理由

どんな在留資格で働いているかによっても、年収には大きな違いがあります。

たとえば、技術系や専門職として働ける「技術・人文知識・国際業務」などの資格を持つ人は、比較的高い給料を得られる傾向があります。

一方で、技能実習や特定技能といった制度のもとで働く場合は、仕事の内容が限られており、賃金も低めになりがちです。

同じ職場でも差が出る?外国人にありがちな待遇面の課題

「日本人と同じ仕事をしているのに、自分のほうが給料が低い」と感じたことがある方もいるかもしれません。

これは会社の制度や評価基準が明確でなかったり、外国人への説明が十分でなかったりすることが原因になることもあります。

ただ、最近では外国人にもわかりやすい給与制度を整える企業も増えてきました。

少しずつではありますが、働きやすい環境が広がりつつあります。

外国人が多く働く東京の職業と年収の傾向

東京では、外国人の方が活躍している職種がいくつかあります。

ここでは、代表的な3つの職業とその特徴をご紹介します。

人気職種①:プログラマー・エンジニア

ITスキルを活かしたい方に人気のある職業です。

専門知識が求められる分、収入も高めで、なかには日本語があまり得意でなくても働ける職場もあります。

一方で、納期が厳しいことも多く、残業が増えがちな点には注意が必要です。

人気職種②:語学学校の教師

語学教師は、母国語を活かせる職業として根強い人気があります。

英語だけでなく、中国語やスペイン語などの講師も需要があります。

日本語での対応が必要な場面もありますが、専門的な日本語力がなくても始めやすい点が魅力です。

人気職種③:飲食店・サービス業

東京には多くの飲食店があり、接客業で働く外国人の方も増えています。

観光地にある店舗などでは、外国人のお客さんが多く、英語などが役立つ場面もあります。

母国の料理を出すレストランであれば、より働きやすい環境になることも。

東京で働くなら知っておきたい!最低賃金と生活コスト

働く場所として東京を選ぶなら、最低賃金や生活費の目安も知っておきたいところです。

東京の最低賃金とその推移(全国との比較)

2024年の東京都の最低賃金は時給1,163円と、全国で最も高くなっています。

これは毎年少しずつ上昇しており、外国人の方にももちろん適用されます。

法律で定められている基準なので、安心して働くためにも覚えておきましょう。

参考:地域別最低賃金の全国一覧|厚生労働省

東京の物価水準と生活費の目安

東京は家賃や食費が高めなので、月々の生活費は少なくとも15万円前後が目安となります。

ワンルームで一人暮らしをする場合、家賃だけで8万〜10万円ほどかかることも珍しくありません。

収入と支出のバランスを意識して働き方を選ぶことが大切です。

どのエリアに住むかによっても生活費は変わるため、住まい選びも重要なポイントです。

▶︎ 東京で人気の居住エリアはどこ?家賃相場・生活費・賃貸契約のルールを徹底解説!

年収を上げるには?外国人が知っておきたい給与交渉と待遇改善のポイント

「もっと稼ぎたい」「今の給料に納得いかない」という方もいるはず。

ここでは、収入アップのために役立つポイントを紹介します。

給与交渉のタイミングと伝え方

契約更新の時期や、成果を出したタイミングは交渉のチャンスです。

「業務内容が変わった」「同じ仕事をしている人より低い」など、理由を具体的に伝えることがポイントです。

求人選びでチェックすべき賃金表示(月給・年俸・残業代など)

求人情報では「月給25万円」と書かれていても、ボーナスや残業代が含まれているかどうかで実際の収入が変わります。

「手取り」や「総支給額」など、表記の違いに注意しながら比較しましょう。

福利厚生や寮の有無も含めて「実質収入」を意識

交通費や住宅手当、寮完備といった福利厚生も重要なポイントです。

給料が高く見えても、家賃や交通費の自己負担が多いと、実際に使えるお金が減ってしまうこともあります。

まとめ

東京は生活コストが高い分、職種や働き方によってはしっかり稼げるチャンスもたくさんあります。

今回ご紹介したように、在留資格や業種、働くエリアによって収入には差がありますが、自分のスキルや目標に合わせた働き方を見つけることで、よりよいキャリアにつなげることができます。

求人情報を見るときは、金額だけでなく条件や福利厚生もチェックして、自分に合った職場を選んでくださいね!

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