日本のアメリカンスクール「ASIJ」とは？学費や入学資格、編入についても解説！
アメリカンスクール・イン・ジャパン（ASIJ）は、日本で最も歴史のあるインターナショナルスクールの一つです。
質の高いアメリカ式教育を提供し、帰国子女や外国籍の生徒を中心に、多くの家庭から支持されています。
今回は、ASIJの特徴や魅力、学費、入学資格について詳しく解説します。入学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
American International School in Japan（ASIJ）とは？
ASIJでは、米国のカリキュラムに準拠した質の高い教育を英語で行っており、国際バカロレア（IB）プログラムも提供しています。
在校生の多くはアメリカ国籍ですが、日本を含む世界50カ国以上の国籍の生徒が学んでいます。
また、教員はすべて海外から招聘された優秀な教育のプロフェッショナルで、生徒一人ひとりに手厚い指導を行うことで知られています。
こうした教育を通じて、ASIJは生徒の多様性を尊重し、探究心や批判的思考力を育み、グローバル社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
六本木と調布の2ヶ所に拠点
ASIJは東京都内の六本木と調布にキャンパスを構えています。
六本木キャンパス：幼児教育を専門とするアーリーラーニングセンター（ELC）。2歳から5歳の園児を対象に、遊びを通じた学びを重視した教育を行っています。
調布キャンパス：小学校から高校までの一貫教育を提供するメインキャンパス。広大な敷地に最新の教育設備が整っています。
| 住所 | ・東京都調布市野水1-1-1（調布キャンパス） ・東京都港区六本木6-16-5（アーリーラーニングセンター） |
|---|---|
| 電話番号 | ・0422-34-5300（調布キャンパス） ・03-5771-4344（アーリーラーニングセンター） |
| 公式サイト | The American School in Japan |
| 認定 | WASC |
| コース | 保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校 |
アメリカンスクールとは？
アメリカンスクール（アメリカ式インターナショナルスクール）は、主にアメリカの教育制度を採用し、英語で授業を行う学校です。
ASIJもその一つで、アメリカの公立学校のカリキュラムに基づき、外交官や駐在員の子どもたちの教育を目的としています。
カリキュラムは、幼稚園年長（キンダー）から高校卒業（12年生）までのK-12と呼ばれる体系で構成され、新学年は8月に始まり、翌年の5月または6月に終了。
春・夏・秋・冬と長期休暇があり、特に夏休みは約2か月間設けられています。
日本のアメリカンスクールは文部科学省の認可を受けていないため、一部を除き日本の大学受験資格が認められません。
ただし、ACSI、CIS、WASCなどの欧米の評価機関による認可を受けた学校は大学入学資格が認められています。
参考：アメリカン・スクール（アメリカ式インターナショナルスクール）の特徴と日本からの編入について解説！
ASIJの特徴と魅力
ASIJには、アメリカ式の教育が受けられるだけでなく、充実した設備や多彩なイベントなど、多くの魅力があります。
どのような特徴があるのか、詳しくご紹介します。
1. 日本で質の高いアメリカ式教育が受けられる
ASIJでは、アメリカのカリキュラムに基づき、本国と同じレベルの質の高い教育が行われ、クリティカルシンキングや問題解決力、コミュニケーション能力を育むことに重点が置かれています。
国際バカロレア（IB）プログラムも提供されており、グローバル社会で活躍できるスキルを身につけることができます。
2. サマーキャンプが人気
ASIJのサマーキャンプは、50年以上の歴史を持ち、これまで延べ6万人以上の日本の子どもたちが参加してきた人気のプログラムです。
スポーツ、アート、STEMなど多彩なアクティビティを英語環境の中で体験でき、楽しみながら国際感覚やコミュニケーション能力を育むことができます。
3. 充実した設備
調布キャンパスは東京ドーム約2個分の広大な敷地を誇り、最新の教育設備が充実しています。
電子黒板やiPadを活用した先進的な学習環境に加え、約10万冊の蔵書を備えた図書館や充実した体育・スポーツ施設も完備。
さらに、中庭やカフェテリアなどの交流スペースもあり、生徒が快適に学び、過ごせる環境が整っています。
4. 学力はトップクラス
ASIJは、国内外の難関大学への高い進学実績を誇り、ハーバード、イェール、スタンフォードなど世界トップ大学にも多くの卒業生を輩出しています。
経験豊富なカウンセラーが進路相談や入試対策をサポートし、SAT、ACT、TOEFL対策講座も充実。
学内でのテスト実施やスコアアップ支援も行い、生徒一人ひとりの希望や目標に合わせた指導で、国内外の大学進学を支えます。
5. さまざまなイベントがある
ASIJでは、学業だけでなく、多彩な課外活動を通じて生徒の個性や感性を育んでいます。
毎年恒例の「International Day」では、各国の文化紹介やファッションショーを生徒主体で企画。
演劇やミュージカルも本格的に取り組み、スポーツでは国内外の学校と交流試合を行います。
さらに、ボランティアや企業・研究機関とのプロジェクトなど、社会性やリーダーシップを育む機会も豊富です。
アメリカンスクールとインターナショナルスクールの違いは？
インターナショナルスクールを選ぶときは、アメリカンスクールとの違いも知っておくと良いです。
カリキュラムや教育方針など、具体的に比較してみましょう。
| アメリカンスクール | インターナショナルスクール | |
|---|---|---|
| カリキュラム | アメリカの教育制度に基づく | 国際的なカリキュラム（IB、IGCSE、A-Levelなど） |
| 教育の目的 | アメリカの大学進学向け | 世界中の大学進学に対応 |
| 言語 | 英語が基本 | 英語＋バイリンガル教育の学校もあり |
| 価値観・文化 | アメリカ文化が強い | 多文化・国際理解を重視 |
| 学習方法 | 個性・自主性を重視 | 探究型学習・プロジェクト型学習 |
| 生徒の国籍 | 主にアメリカ人・駐在員の子供 | 世界各国の生徒が在籍 |
教育方針の違い
アメリカンスクールは、アメリカの教育制度に基づき、主体性や創造性を大切にするのが特徴です。
授業は全て英語で行われ、ディスカッションやプレゼンを積極的に取り入れながら、論理的思考や表現力を養います。
卒業時にはHigh School Diploma（アメリカの高校卒業資格）が取得できるので、アメリカの大学を目指す方にはぴったりの環境です。
一方、インターナショナルスクールは、特定の国の教育制度に依存せず、国際的な教育カリキュラムを採用しているのが特徴です。
多国籍の生徒が学び、探究型学習を通じてグローバルな視野や異文化理解を深めることができます。
卒業後は、世界中の大学への進学を目指せる教育環境が整っています。
カリキュラムと学費の比較
アメリカンスクールは、Common Core Standards（アメリカの英語・数学の教育基準）をベースにしたカリキュラムを採用し、大学進学を見据えてAP（Advanced Placement）コースやSAT対策が含まれることが一般的です。
学費は年間300万円以上と比較的高額で、ASIJも同様の水準となっています。
一方、インターナショナルスクールは学校ごとにカリキュラムが異なり、国際バカロレア（IB）やケンブリッジ式カリキュラムなど世界的に認知されたプログラムを採用している場合も多いです。
学費は150万～300万円と幅広く、学校の所在地や提供するプログラムによって変わります。
ASIJが選ばれる理由
ASIJが選ばれる理由は、質の高いアメリカ式カリキュラムと充実した教育環境にあります。
経験豊富な教師陣による少人数制の指導、最新設備が整ったキャンパス、多様なバックグラウンドを持つ生徒との交流が魅力です。
また、卒業生の進学実績も優れており、世界の名門大学への進学を目指せる点も大きな魅力。日本にいながら本格的なアメリカ式教育を受けられるASIJは、多くの家庭から支持を集めています。
ASIJに入るのは難しい？入学資格や選考方法とは
ASIJの入学は競争率が高く、選考には厳しい審査があります。
ASIJの入学資格と編入について
ASIJでは、幼稚園から高校まで幅広い学年で編入を受け付けています。
ただし、学年によっては定員が埋まっている場合があり、その場合はウェイティングリスト（入学待機リスト）への登録が必要になることがあります。
基本的に、編入は8月末の新学期スタート時を目安としており、願書の受付は11月から始まります。
国籍に関係なく、どなたでも入学・編入の申し込みが可能です。
ただし、企業から学費などのサポートを受ける場合は、その企業との雇用関係が必要となります。
学年によって編入条件が異なるため、詳しくは学校までお問い合わせください。
審査は書類選考とスクリーニングセッション
ASIJの入学・編入審査は、提出書類による書類選考が中心で、一般入試は実施していません。
必要書類には成績表（レポートカード）や推薦状が含まれ、グレード6（日本の中学1年生相当）以上はSSAT（Secondary School Admissions Test）などのスタンダードテストの結果が必要です。
また、スクリーニングセッションと呼ばれる選考プロセスでは、保護者同伴のインタビューや基礎学力・英語力のチェックが行われます。
生徒の個性や適性、興味・関心も重視されます。
英語がネイティブレベルである必要はありませんが、高学年では一定の英語力が求められます。
英語が母語でない生徒向けのサポートも整っていますので、ご安心ください。
標準テストを受ける
グレード6～12（日本の中学1年生から高校3年生相当）に入学する場合、標準テストの結果を提出する必要があります。
すでに受験済みの方は過去のテスト結果を、まだ受けていない場合は入学前にテストを受験し、その結果を提出しましょう。
- アイオワ基礎学力テスト
- ISAテスト
- CogAtテスト
- MAPテスト
- Terra Nova
- ニューヨーク州数学テストなどの米国州テスト
- 英国ナショナル・カリキュラム・キー・ステージ・テスト
- 中等学校入学共通テスト（SSAT）
- IGCSE
- 学力テスト（SAT）
提出できるテスト結果がない場合は、SSATを受験し、その結果をASIJへ提出します。
保護者の英語力
ASIJでは、学校と保護者のやり取りはすべて英語で行われます。
学校からのお知らせの確認や先生との面談、書類の記入など、英語が必要になる場面が多いため、保護者の方にもある程度の英語力が求められます。
入学や編入の際に、保護者の英語力を証明する書類を提出する必要はありませんが、少なくともどちらかの保護者が学校生活に支障のないレベルの英語を理解できることが望ましいとされています。
入学時にかかる費用や学費は？
→現行のまま
卒業後の進路は？
ASIJの卒業生は、世界のトップ大学や名門校へ進学しており、約7割がアメリカの大学に進学し、毎年多くの卒業生が難関校へ合格しています。
アメリカ
- ハーバード大学
- イェール大学
- スタンフォード大学
- マサチューセッツ工科大学（MIT）
- その他、アイビーリーグを含む難関大学
イギリス
- オックスフォード大学
- ケンブリッジ大学
- ロンドン大学
- インペリアル・カレッジ・ロンドン
カナダ・オーストラリア
- トロント大学（カナダ）
- マギル大学（カナダ）
- メルボルン大学（オーストラリア）
- シドニー大学（オーストラリア）
アジア
- シンガポール国立大学
- 香港大学
日本
約2割の卒業生が、日本の大学へ進学しています。
- 東京大学
- 京都大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
日本の大学を目指す場合、校内の日本語授業や補習を活用し、一般入試のほかIB入試や帰国生入試などの多様な制度を利用するのも有効です。
ASIJで学んだ芸能人や著名な卒業生は？
ASIJの卒業生には、各界で活躍する著名人が多数います。
例えば、音楽業界では宇多田ヒカルや青山テルマ、May J. などが知られています。
また、ビジネス界ではソニー元CEOの平井一夫やメディア関係のジョン・カビラもASIJの出身者です
芸能界や政界、文化人としても幅広い分野で卒業生が活躍しており、ASIJの国際的な教育が、多方面で活躍する人材を育んできたことが分かります。
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まとめ
ASIJは、日本で最高水準のアメリカ式教育を提供するインターナショナルスクールです。
学費は高額ですが、充実した教育環境と進学実績を考えると、その価値は十分にあります。
お子さんの入学を検討している方は、まず学校説明会に参加し、ASIJの魅力を直接体感してみてください！
