日本のアパートの特徴は?外国人向けに広さ・設備・家賃をわかりやすく紹介!

日本で初めてアパートを借りる外国人の方にとっては、
「日本のアパートってどんな感じ?」
「海外とどう違うの?」
といった疑問や不安があるかもしれません。
実は、日本のアパートには独自の間取りや設備、暮らし方の特徴があります。
この記事では、日本のアパート事情について、広さ・設備・家賃などの視点からわかりやすく解説していきます。
住まい選びの参考に、ぜひチェックしてみてください!
Contents
日本のアパートとは?海外と何が違うの?

日本のアパートには、間取りや設備、契約のしくみなど、他の国とは異なる特徴があります。
日本での住まい探しを始める前に、どんな違いがあるのかを知っておくと安心です。
ここでは、外国人の方が戸惑いやすい日本のアパートの特徴を5つにまとめて紹介します。
「アパート」「マンション」の違い
日本では、2〜3階建ての小規模な集合住宅を「アパート」、鉄筋コンクリート造で高層の集合住宅を「マンション」と呼ぶのが一般的です。
マンションのほうが防音性・耐震性・耐火性に優れている傾向があり、エレベーターやオートロック付きなどの設備が充実していることも。
一方で、アパートは家賃が安く設定されており、学生や単身者が住みやすい住宅として人気があります。
間取りと設備の違い
日本の賃貸アパートには、家具や家電がついていない物件がほとんどで、基本的に自分で用意する必要があります。
また、日本独特の間取り表示(例:1K、1DK、1LDKなど)にも慣れておくと便利です。
間取り・設備については、次のセクションで詳しく紹介します。
室内設計の違い
日本は玄関で靴を脱ぐ文化。
そのため、「玄関スペース」がしっかり設けられています。
また、室内は土足禁止のため、素足やスリッパなどを使って過ごすことが多いです。
バスルームは「ユニットバス」や「セパレートタイプ」の2種類があり、特に一人暮らし向けのアパートでは、コンパクトなユニットバスがよく見られます。
賃貸契約と家賃の違い
日本の賃貸契約では、契約時に「敷金(デポジット)」「礼金(謝礼金)」「仲介手数料」など、複数の初期費用がかかるのが一般的です。
物件によっては、契約更新のたびに「更新料」が必要になることもあります。
また、家賃のほかに「共益費」や「管理費」が加算されることも多く、毎月の支払い総額に注意が必要です。
築年数に対する価値観の違い
日本の住宅は、築年数が経つと資産価値が下がりやすく、「築浅(ちくあさ)」=新しい物件ほど人気があります。
そのぶん家賃も高めに設定されることが多いです。
一方で、築年数の古いアパートは家賃が抑えられることが多く、最近ではリノベーションされて綺麗に整えられた物件も増えています。
日本のアパートに多い間取りと広さの特徴

日本のアパートに住む際、間取りや広さの目安を知っておくと物件探しがしやすくなります。
日本独特の表記に戸惑うこともあるので、あらかじめ基本をおさえておきましょう。
ワンルーム・1K・1DKの違いとは?
日本の一人暮らし向けアパートでは、「ワンルーム」「1K」「1DK」といった間取りがよく見られます。
「ワンルーム」は、部屋の中にキッチンが含まれている間取りで、空間がひと続きになっています。
「1K」は、部屋はひとつですが、キッチンがドアなどで仕切られていて独立しているタイプです。
「1DK」は、部屋に加えて食事をとるためのダイニングキッチンがある間取りになります。
アパートの「◯畳」ってどれくらいの広さ?実際の生活スペースは?
日本では部屋の広さを「畳(じょう)」という単位で表すのが一般的です。
1畳は約1.62平方メートルで、6畳なら約9.7平方メートルに相当します。
ただし、表記されている畳数には収納スペースやドアの開閉スペースも含まれているため、実際に家具を置いて生活できる面積はやや狭く感じることも。
間取りを選ぶ際は、表記だけで判断せず、家具の配置や動線も考えながら検討するのがおすすめです。
畳の広さや暮らしやすさについては、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
外国人が驚く日本のアパートの設備

日本のアパートに初めて住むと、「えっ、これが普通なの?」と驚くことがあるかもしれません。
ここでは、特に外国人の方が戸惑いやすい日本のアパート設備の特徴を紹介します。
ベッドはついていない部屋が多い
日本では、布団で寝る文化もあるため、ベッド付きの物件は少数派。
必要な場合は、自分で購入するか、家具付き物件を探すのがおすすめです。
キッチンがとてもコンパクト
一人暮らし用のアパートでは、一口コンロや狭い作業スペースが一般的。
本格的な料理には不便に感じることもあります。
お風呂・トイレ別の「セパレートタイプ」が人気
日本では、バスルームとトイレが完全に分かれた「バス・トイレ別」の間取りが一般的に好まれています。
洗濯機は自分で用意するのが基本
備え付けられていないことが多く、自分で購入・設置が必要。
事前に洗濯機置き場の有無やサイズも確認しておきましょう。
エアコンはほとんどの物件に設置済み
冷暖房用に1台備え付けられているのが一般的。
ただ、フィルター掃除などの定期的なメンテナンスは入居者の自己管理です。
ベランダは実用重視
洗濯物を干すためのスペースとして使われることが多く、くつろぎ目的の広さはあまり期待できません。
日本のアパートの家賃相場を知っておこう

日本のアパートは、住むエリアや物件の条件によって家賃に大きな差があります。
ここでは、主要都市ごとの一人暮らし向け物件の家賃相場を紹介します。
東京
東京は日本の中でも家賃が特に高い地域で、都心部になるほど金額も上がります。
たとえば、渋谷区や新宿区などの人気エリアでは、ワンルームで8〜10万円、1Kで9〜11万円ほどが目安です。
少し離れた練馬区や足立区では、ワンルームで5〜7万円、1Kで6〜8万円ほどの物件も見つかります。
郊外の多摩エリアなどになると、さらに家賃は下がり、ワンルームで4〜6万円程度の物件もあります。
大阪
大阪市内の中心部(梅田・なんばなど)では、ワンルームが約5〜7万円、1Kで6〜8万円程度が相場です。
少し離れた区(福島区・西区など)では4〜6万円台の物件もあります。
大阪市外の堺市や高槻市などでは、ワンルームで3〜5万円、1Kで4〜6万円程度と、さらに家賃を抑えられるエリアも多くあります。
名古屋
名古屋市では、ワンルームが4〜6万円、1Kで5〜7万円程度が相場です。
繁華街の栄や名駅周辺はやや高めですが、地下鉄で20〜30分ほど離れた昭和区・瑞穂区・天白区などでは、3〜5万円台の物件が多く見つかります。
アパートを選ぶときの決め手とチェックポイント

実際に物件を選ぶときは、見た目や家賃だけでなく、生活スタイルや希望に合った条件かどうかを総合的に判断することが大切です。
賃貸物件の選び方|防音性・階数・日当たり・設備に注目
防音性や日当たり、物件の設備などは、日々の暮らしに大きく影響します。
内見の際は、家の中だけでなく建物全体の条件にも注目してみましょう。
たとえば、1階の部屋は出入りがしやすく家賃も抑えめですが、防犯面や湿気への対策が必要です。
2階以上の部屋は外からの視線や騒音が気になりにくく、防犯面でも安心されることが多いです。
日当たりに関しては、南向きの部屋が人気ですが、そのぶん賃料がやや高くなる傾向も。
北向きの部屋は日中でも部屋が暗くなりがちなため、在宅時間が長い方にはあまりおすすめできません。
また、エントランスのオートロックや宅配ボックス、ゴミ置き場の使いやすさなど、物件全体の設備にも注目しましょう。
こうした共用設備の充実度は、毎日の暮らしの快適さに大きく関わってきます。
外国人向けのアパート選びの注意点とサポートの有無
日本で部屋を借りるときは、言語や契約ルールの違いに不安を感じる方も多いかもしれません。
そんなときは、外国人向けの物件に強い不動産サイトを利用するのが安心です。
たとえば、BEST-ESTATE.JP(ベストエステート)は、外国人専門の賃貸不動産サイトで、英語をはじめとする多言語対応が充実しています。
実際に日本に住む外国人スタッフからサポートも受けられるので、日本での住まい探しが初めての方にもおすすめ。
短期契約に対応した物件もあるため、長期滞在が未定の方にも便利です。
まとめ
日本のアパートは、間取りや設備、契約のルールなど、海外とは異なる点がたくさんあります。
初めて日本で部屋を探す方にとっては、戸惑うこともあるかもしれませんが、ポイントをおさえておけば、自分に合った物件を見つけやすくなります。
今回紹介したように、アパートの広さや家賃の相場、設備の違い、契約時の注意点などを事前に知っておくことはとても大切です。
日本で部屋探しをするときは、外国人向けの物件も選択肢に入れて、自分にとって暮らしやすい環境を探してみてくださいね。