日本の銀行ATM・コンビニATMから他の銀行へ送金・振込する方法

日本で暮らす外国人にとって、海外への送金は生活の中でよくあるシーンのひとつです。しかし、「ATMから海外送金できるの?」「手数料はいくら?」「受取方法は?」と不安に思う人も多いはず。
この記事では、ATMからの海外送金ができる銀行、手順、手数料、受取方法、よくある質問まで、まとめて解説します。セブン銀行やゆうちょなどの主要銀行情報も紹介するので、安心して送金できる方法が見つかります。
Contents
日本にある2種類のATM

日本には、大きく分けて銀行ATMとコンビニATMの2種類のATMがあります。結論からお伝えするとATMでの海外送金はコンビニATMのセブン銀行がおすすめです。
(1)銀行ATM
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行などの銀行ATMで海外送金はできません。窓口またはネットバンキングからの手続きとなります。
(2)コンビニATM

コンビニATMは、コンビニエンスストア内に設置されているATMです。海外送金に対応しているコンビニATMもあります。全国のセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど、主要なコンビニチェーンで広く利用可能です。ただし、コンビニATMは手数料が銀行ATMと比べて割高な点には注意が必要です。
セブン銀行ATM
12言語対応、アプリ連動で手続きも簡単です。画面の案内に従えば数分で完了します。
- 日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、タイ語、マレーシア語、インドネシア語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語の12言語に対応
ローソン銀行・E-net
ほとんどが国内振込専用で海外送金は不可です。海外送金をする場合にはセブン銀行ATMを選びましょう。
コンビニATMの注意点とトラブル対策
- 限度額超過やメンテナンス時間に注意
- 誤送金時はすぐ銀行に連絡
- 高額送金は事前に銀行に確認すると安心
ATMで海外送金はできる?仕組みと対応銀行
ATM送金が可能かどうかは銀行によって異なります。まずは仕組みと対応銀行を押さえましょう。
日本で海外送金できるATMの仕組み
日本ではセブン銀行のATMから直接海外送金ができます。ATM画面から「海外送金」を選び、事前に登録した受取人を選択し、金額を入力するだけです。
一方、三菱UFJ銀行やみずほ銀行などは、ATMで海外送金はできず、窓口またはネットバンキングからの手続きとなります。
口座開設と本人確認
セブン銀行では、口座開設と海外送金アプリへの登録が必要です。初回登録時には在留カードやマイナンバーなど本人確認書類の提出も必要です。
ATM海外送金の手順と必要なもの

国内振込と似た流れですが、受取国や通貨の選択など海外送金特有のステップがあります。
手順
- ATMで「海外送金」を選択
- キャッシュカードを挿入し暗証番号を入力
- 受取国・受取人を選択(事前登録が必要)
- 送金額と通貨を入力
- 為替レート・手数料を確認
- 確認画面で内容をチェックし、送金実行
限度額と受付時間
セブン銀行では1回あたり最大100万円まで送金可能(月間上限あり)。ATMは深夜メンテナンス時間を除きほぼ24時間使えます。
海外送金の手数料・コスト

手数料は銀行や国によって異なります。
手数料の目安
セブン銀行:1回990円〜(送金額や国によって変動)
MUFG:窓口送金で5000円前後+中継銀行手数料
コストを抑えるコツ
- まとめて送金して回数を減らす
- 手数料が一律のサービスを選ぶ
- 為替スプレッドも含めて比較する
送金可能国・受取方法・対応通貨
送金可能国はサービスによって異なるため事前確認が必須です。
送金可能国・通貨
セブン銀行では200以上の国・地域に送金可能。米ドル、フィリピンペソ、ベトナムドンなど現地通貨で受け取れる国も多いです。
受取方法
- 提携銀行窓口で現金受取
- 現地口座への入金
- モバイルウォレットへの入金(国により可)
日本のATMにおける送金・振込でよく使われる日本語

日本のATMの使い方を学ぶ前に、日本の銀行のATMでよく出てくる日本語の中から、他の銀行へ送金・振込する時によく使う言葉を紹介するので、以下を読んでわからない単語があれば、こちらの表に戻って確認してください。
日本語 | ひらがな | ローマ字 | 英語 |
通帳 | つうちょう | Tsuuchou | Passbook |
カード | カード | Kaado | Card |
お振り込み・ご送金 | おふりこみ・ごそうきん | Ofurikomi・Gosoukin | Transfer |
暗証番号 | あんしょうばんごう | Anshou bangou | PIN |
口座番号 | こうざばんごう | Kouza bangou | Bank account number |
口座名義 | こうざめいぎ | Kouza meigi | Account holder |
確認 | かくにん | Kakunin | Confirmation |
訂正 | ていせい | Teisei | Correction |
取消 | とりけし | Torikeshi | Cancel |
残高照会 | ざんだかしょうかい | Zandaka shoukai | Balance inquiry |
送金や振込の操作画面では漢字が多く使われているので、ここで紹介した言葉に慣れておくと、スムーズにATMを操作できるでしょう。
よくある質問(FAQ)
ここからは外国人がよく持つ疑問をFAQ形式で解消していきましょう。
口座なしで送金できる?
セブン銀行では口座なしの海外送金はできません。口座開設とアプリ登録が必要です。口座なしで送金したい場合は、ウエスタンユニオンなどの送金サービスを利用する方法もあります。
海外送金はどれくらいで届く?
国や提携銀行によりますが、セブン銀行なら最短10分程度で受取可能。中継銀行を経由する場合は2〜3営業日かかることもあります。
現金で受け取れる?
多くの国で提携銀行の窓口で現金受取が可能です。受取人は本人確認書類(パスポート等)を持参する必要があります。
一番安い銀行はどこ?
小額送金ならセブン銀行が比較的安価。高額送金や米ドル送金ならWise(旧TransferWise)などのオンライン送金サービスの方が総コストが安くなる場合もあります。
まとめ
ATMからの海外送金は、事前準備さえしておけばスムーズに行えます。セブン銀行ATMは多言語対応で外国人にやさしく、手数料も比較的わかりやすいのが魅力です。送金前に手数料・限度額・対応国を確認し、自分に合った方法を選びましょう。
日本の銀行やコンビニのATMを使った送金や振込には、まず日本の銀行口座の開設が必要です。口座開設の方法や外国人におすすめの銀行については、以下の記事をチェックしてみてください。
▶︎ 【外国人向け】日本の口座開設の仕方は?必要な持ち物やおすすめの銀行を紹介