どうすれば取得できる?「投資ビザ」の取得条件や申請方法を解説!

2022/3/10 最終更新

日本でビジネスをはじめたい方は、経営・管理の在留資格すなわち「投資ビザ」が必要です。投資ビザは、誰でも簡単に取得できるものではなく、手続きから取得まではとてもハードルが高いものとなるため、しっかりと準備を整えて申請する必要があります。

この記事では、投資ビザとはなにか、取得費用、条件、申請の流れをわかりやすく解説していきます。

投資ビザ(経営管理ビザ)とは?

投資ビザとは、経営・管理の在留資格のことで、就労ビザの一種です。

具体的な活動内容は、日本で事業の経営または管理を行なうこととなります。日本で事業を始める場合は、この投資ビザが必要です。投資ビザは、不動産投資するだけで簡単に取得できるビザではありません。

仮に、不動産を取得して投資ビザを持ちたい場合は、賃貸経営を行ったり、民泊として使用したりするなど、利益を得て事業として成りたつ必要があります。

投資ビザの在留期間

投資ビザの在留期間は、3か月・4か月・1年・3年・5年です。2015年4月施行の法改正により、新たに4か月という期間が設けられました。

在留期限3か月以下の場合は、短期滞在となり住民登録をすることができません。

しかし、在留期間が4か月だと、在留カードが発行され住民登録ができるため、銀行口座の開設などができるようになりました。法改正により自分一人でも会社設立が可能になったのです。

投資ビザでできること

投資ビザを取得すると、会社の経営・管理ができます。おもな役職は、代表取締役・取締役・監査役・支店長や工場長などです。

事業内容については、違法ではない事業であれば業種に制限はありません。

ただし、中古自動車販売や飲食店、民泊など業種によって特別な許可が必要になる場合もあるため注意が必要です。許可申請の窓口や必要書類などは、業種によって異なるためきちんと調べてから申請するようにしましょう。

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投資ビザ取得について

投資ビザは、申請すれば必ず取得できるものではありません。

ここからは、取得の難易度や取得費用など、投資ビザ取得に関することを解説していきます。

投資ビザ取得の難易度

投資ビザ取得は、数ある在留資格の中でも難易度が高いです。どうして投資ビザ取得が難しいかというと、ビザ取得目的で実体のないダミー企業を設立する人もいるためです。

本気で日本で事業を行いたいと考えている方は、しっかりと必要書類などを整えて申請するようにしましょう。

投資ビザ取得にかかる費用

投資ビザ取得は、全て自分で手続きを行うか、専門家に依頼するかで費用が大きく異なります。全て自分で手続きを行う場合は、必要書類を用意し入国管理局へ申請を行えばいいので、かかる費用は会社設立費用を除き、書類の準備費用(写真代や切手代など)と交通費のみです。

それに対し、投資ビザ取得のプロフェッショナルである行政書士に依頼する場合は、依頼料として100,000円〜500,000円が必要となります。

投資ビザ取得は、誰の助けも借りず自分で手続きを行うには、たくさんの書類が必要となるため、膨大な時間と手間がかかり、日本語力も必要となります。また、どんなに頑張って書類をそろえても、許可が下りないことだってあります。

そのため、「絶対に投資ビザを取得して、日本でビジネスをはじめたい!」と考えている方は、費用が高くなっても「投資ビザ取得実績が豊富な行政書士」に依頼するのがおすすめです。

投資ビザ取得の必要条件

投資ビザ取得に必要な条件は、大きく分けて5つあります。

  • 国内に事務所(店舗やオフィス)が確保されていること
  • 資本金が500万円以上または、日本の定住者(日本人や永住者など)2名以上の常勤職員がいること
  • 実現可能な事業内容で、安定性・継続性の見込みがあること
  • 投資ビザを取得する人が、実際に経営や管理を行うこと
  • 日本で管理者として雇用される場合は、事業の経営または管理の経験が3年以上あること(新たに会社を設立する場合は、未経験でも大丈夫です。)

!審査ポイント!

投資ビザの審査のポイントは大きく分けて2つあります。

  • 申請者が本当に経営者・管理者として会社を運営しているか
  • 安定・継続して事業を行えるかどうか

投資ビザの審査は、特にこの2点を客観的に見て厳しく判断されます。そのため、事業計画書・事務所の所在・資本金を重視する場合が多いです。

事業計画書では、収支見込みや販売ルートなど、現実味のある計画を立てる必要があります。また、経営者として会社を運営している必要があるため、申請者の報酬が低すぎたり、1日中接客を行うことは認められません。

事務所は、独立した個別スペースを必ず用意してください。バーチャルオフィスや短期契約のレンタルオフィスなどは許されません。

自宅兼事務所として利用する場合は、自宅部分と事務所部分が明確に分かれている必要があります。自宅用と事務所用の玄関やポストを分けたり、光熱費の支払いを分けたりすることで許可が下りる可能性があります。

資本金については、金額が多ければ多いほど、事業の安定性・継続性が高まるため許可がおりる可能性が高まります。ただし、1,000万円以上の資本金は消費税がかかるため税金面で損をします。そのため、700万円〜800万円ほどの資本金が理想的です。

投資ビザ申請の必要書類

投資ビザの申請に必要となる書類は以下の通りです。

必要書類
在留資格認定証明書交付申請書
写真直近3か月以内、縦4cm×横3cm
簡易書留の返信用封筒定形封筒に自分の住所氏名を明記し、404円分の切手を貼付、切手の下の方に赤で簡易書留と書いたたもの
申請人の活動内容・報酬を明らかにする資料・日本法人で役員に就任する場合定款の写しまたは、株主総会議事録の写し
・外国人法人で日本支店に転勤する場合担当業務や報酬を明らかにする所属団体の文書
・日本で管理者として雇用される場合企業から労働者に交付される雇用契約書など、労働条件が明らかになる書類
事業の経営または管理の経験が3年以上あることを証明する書類
「管理者として雇用される場合のみ必要」
・関連する職務に従事した機関、活動内容、期間が明記された履歴書
・関連する職務に従事していた期間を証明する文書(大学院において経営・管理の科目を専攻した場合は、学校からの証明書でもよい)
事業内容を明らかにする資料以下のいずれかの書類が必要です。
・登記事項証明書・登記が完了していない場合は定款・沿革、役員、取引先など事業内容などが詳細に記載された会社案内
※許可が必要な業種の場合は、許認可証も必要です。
事業規模を明らかにする資料
従業員2名以上または、資本金500万円以上を証明できるもの
以下のいずれかの書類が必要です。
・従業員への賃金支払いに関する書類および、従業員の住民票・資本金が確認できる登記事項証明書(すでに上記で提出している場合は不要)
事務所の所在を明らかにする資料・事務所の登記事項証明書または、賃貸契約書・建物の平面図、外観や入り口、ポスト、内装などの写真
事業計画書の写し1~3年間の収支計画について明記
直近年度の決算書の写し会社を新設し、決算がまだ来ていない場合は不要です。
申請理由書起業のきっかけや今後の計画、出資金の出所、会社概要、今までの経験などを記入します。

※申請書類は、事業内容や個人によって、上記以外の書類が必要になる場合もあります。
※証明書(日本で発行するもの)は、発行日から3か月以内のものを提出してください。

投資ビザ取得までの流れ

投資ビザは出入国在留管理庁(旧入国管理局)へ申請します。

それでは、投資ビザを取得するまでの流れを紹介します。

取得までの流れ自分が行うべきこと期間
1会社設立準備事務所や店舗の確保
2会社設立・定款の作成・認証・資本金の入金・法務局で法人設立登記・税務署へ各種届出1か月~2か月
3許認可申請業種に応じて、警察・保健所・都道府県などに許認可申請を行う1か月前後
4投資ビザ申請書類の準備申請に必要となる書類を準備する1か月前後
5投資ビザ申請出入国在留管理庁へ投資ビザの申請をする
6審査1か月~3か月
7投資ビザ取得

一部地域で取得可能なStart-Up Visa

国から許可を得た一部の地域では、規制を緩和し外国人起業家を増やすことを目的とした、Start-Up Visaを取得することができます。

日本のStart-Up Visaは、自治体によって対象となる事業内容が異なります。

有効期限は最長1年(更新1回あり)で、期間中は地方自治体の管理支援プログラムを実施します。

通常の経営・管理の在留資格にある4か月よりも期間が長く、専門家の意見を聞きながら会社設立の準備を行うことが可能となります。

審査基準は、期限満了後に「経営・管理」の在留資格を取得できる見込みがあるかどうかで判断されます。

経済産業省HP:外国人起業活動促進事業に関する告示 https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/startupvisa/index.html

まとめ

今回は、就労ビザの一種である「投資ビザ」について、取得条件や申請方法などを紹介しました。投資ビザは条件が厳しく、ハードルが高いため取得が難しいと言われています。

しかし、専門知識がある行政書士などの助けを借りるとスムーズに取得できる可能性が高いです。行政書士のなかでも、外国人就労やビザ取得を得意としている先生に相談するといいでしょう。

参考:https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/nyuukokukanri07_00092.html

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