音読みと訓読みの違いは何?読み方のルールや使い方を解説!

2022/2/23 最終更新

日本語を勉強し始めたばかりの外国人の方にとって、漢字の読み方や意味を理解することは簡単なことではないかもしれません。漢字には音読みと訓読みがあり、同じ漢字でも使い方によって読み方が異なることがあるからです。

しかし音読みと訓読みの違いや読み方のルールを覚えておけば、一人で学習するときでも理解しやすくなるでしょう。

今回は音読みと訓読みの違いや使い分け方法についてご紹介します。簡単な熟語や例文を使って解説しますので、参考にしてみてください。

音読みと訓読みとは?何が違う?

日本語の漢字には音読みと訓読みという2つの読み方があります。まず音読みと訓読みの違いについて見ていきましょう。

音読み(Chinese reading)とは?

音読みとは、昔の中国語の発音と同じように読む方法です。発音を聞いただけでは意味がわからないことが多いという特徴があります。

仮名が2文字(読みが二拍)の場合は2文字目が「い・う・き・く・ち・つ・ん」になり、拗音といって小さい「ゃ・ゅ・ょ」を含む漢字や、濁音やら行で始まる漢字も音読みです。

送り仮名がつかない読み方は音読み、という覚え方をするのもよいでしょう。

訓読み(Japanese reading)とは?

訓読みとは、漢字を日本語の発音で読む方法です。発音を聞いただけで日本語としての意味がわかる読み方をいいます。

仮名が2文字(読みが二拍)で2文字目が「い・う・き・く・ち・つ・ん」以外の場合は訓読みです。送り仮名を必要とする読み方や、仮名3文字(三拍)以上の読み方も訓読みになります。

音読みと訓読みの違い

音読みと訓読みの違いを簡単に説明します。

〇それだけでは意味がわからないのが音読み、わかるのが訓読み

例:山の音読みは「さん」訓読みは「やま」

〇送り仮名がつかないのが音読み、送り仮名がつくのが訓読み

例:遠「えん」は音読み、遠い「とおい」は訓読み

また例外として訓読みがない漢字もあります。

例:肉「にく」、駅「えき」、服「ふく」、材「ざい」、点「てん」、茶「ちゃ」、胃「い」などは音読みで読み方がひとつしかない

重箱読みって何?音読み?訓読み?

重箱読みとは、音読み・訓読みの順に組み合わせて使う読み方です。日本では箱型の容器を重ねて料理を入れることがあり、その容器のことを重箱といいます。

〇重箱読みの例:重箱「じゅうばこ」

「じゅう」は音読みですが「ばこ(はこ)」は訓読みです。

反対に、訓読みが先で音読みが後になったものを湯桶読みといいます。

〇湯桶読みの例:朝晩「あさばん」

「あさ」は訓読みですが「ばん」は音読みです。

音読みと訓読みの読み方のルール

音読みと訓読みの読み方のルールについて、例文を使って説明します。

例1:車を使った例文

A:私は「車」に乗る→「くるま」

B:私は「自動車」に乗る→「じどうしゃ」

Aは音読みの「しゃ」では意味が通じないため、そのままでも意味がわかる訓読みの「くるま」となります。

Bは「じどう」+音読みの「しゃ」となり「じどうくるま」とは読みません。

例2:正を使った例文

A:私は「正しい」答えを知りたい→「ただしい」

B:私は「正解」を知りたい→「せいかい」

Aは送り仮名がついているため「ただしい」と訓読みをします。

Bは音読みの「せい」+「かい」となり「ただかい」とは読みません。

例3:野を使った例文

A:「野原」で遊ぶ→「のはら」

B:「野鳥」を見る→「やちょう」

Aは音読みをするように考えがちですが、「野」だけで「のはら」という意味があるため訓読みの「の」になります。

Bは「のちょう」ではなく音読みの「や」+「ちょう」と読みます。

例4:残を使った例文

A:通帳の「残高」を見る→「ざんだか」

B:通帳の「残り」の金額を見る→「のこり」

Aは音読みの「ざん」と訓読みの「だか(たか・い)」を組み合わせた熟語で、このような読み方を重箱読みともいいます。

Bは送り仮名がついているので「のこり」と訓読みをします。

例5:駅を使った例文

私は「駅」に行く→「えき」

これは読み方がひとつしかない漢字で、そのままでも意味がわかりますが「音読み」になります。

例6:悪を使った例文

A:「悪い」→「わるい」

B:「悪」→「あく」

Aは送り仮名がついているので「わるい」と訓読みをします。

Bはそのままでも意味がわかるのですが、2文字目が「く」なので訓読みではなく音読みとなります。

例7:日を使った例文

A:「日没」を迎える→「にちぼつ」

B:「月日」を数える→「つきひ」

Aの「にち」は2文字目が「ち」なので、そのままでも意味がわかりますが音読みです。

Bは「つき」+訓読みの「ひ」となります。

音読みと訓読みの見分け方のコツ

音読みと訓読みの見分け方のコツについて説明します。

ただし例外も数多く存在しますので、音読みなのか訓読みなのか迷うことも多いでしょう。

できるだけたくさんの漢字を読み、わからない場合は辞書も活用してみてください。

音読みの見分け方

コツ1:発音を聞いただけでは意味が通じない

コツ2:仮名で書いた場合3文字以下になる

コツ3:拗音「ゃ・ゅ・ょ」を含む、濁音や「ら行」で始まる

コツ4:仮名が2文字で2文字目が「い・う・き・く・ち・つ・ん」である

訓読みの見分け方

コツ1:発音を聞いただけで意味が通じる

コツ2:仮名で書いた場合4文字以上であれば必ず訓読み

コツ3:送り仮名が必要である

コツ4:仮名が2文字で2文字目が「い・う・き・く・ち・つ・ん」以外である

まとめ

今回は日本語の漢字の読み方、音読みと訓読みについてご紹介しました。音読みと訓読みを見分けるには、違いや使い方のルールを覚えておくことが大切です。

ただし中には例外もあるため、間違いを恐れずできるだけ多くの漢字に馴染むことから始めるとよいでしょう。

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