「後輩(Kohai)」の意味とは?先輩との関係や役割などを解説
2022/3/27 最終更新
日本には「後輩(Kohai)」「先輩(Senpai)」という独特な人間関係があり、外国人の方にとって分かりにくい部分があります。この記事では、後輩の意味とは何か、先輩との関係や役割、先輩・後輩の決め方などを解説します。
「先輩(Senpai)」「後輩(Kohai)」って何?
どの国の社会にも人間の上下関係はありますが、日本の「先輩」「後輩」の関係は外国人の方にとって分かりにくいものです。まずここでは、先輩・後輩とはどういう意味なのか解説します。
先輩とは?
「先輩」とは、学校や職場などで、自分よりそのグループに早く入った人のことです。例えば、自分が入社2年目で相手が3年目の場合、相手は自分の先輩になります。
他にも、ある分野について自分より経験が長い人のことを言う場合もあります。例えば、あなたが日本語を3年勉強していて相手が4年なら、相手は自分の「日本語の先輩」になります。
「上司(Boss)」や「年上(Senior)」とは何が違う?
先輩は、上司(Boss)や年上(Senior)と似ている部分もありますが少し違います。先輩は自分よりキャリアが長い人のことなので、たとえ上司や年上でも、自分のほうがキャリアが長いなら先輩とは呼ばないことが多いです。
後輩とは?
後輩は先輩の逆で、自分より後にグループに入った人や、自分よりキャリアが短い人のことです。自分より後に入社した人は「会社の後輩」、自分より後に日本語の勉強を始めた人は「日本語の後輩」となります。
「部下(Subordinate)」や「年下(Junior)」とは何が違う?
後輩も先輩と同じように、キャリアの長さを表します。なので、部下や年下でも相手のほうがキャリアが長ければ後輩とは呼ばないことが多いです。
先輩・後輩の関係が使われる場面
先輩・後輩の関係は、学校や会社だけでなく、趣味やサークルなどあらゆる場面で使うことができます。年上の人を「人生のキャリアが長い」とみなして、「人生の先輩」と呼ぶこともあります。
先輩と後輩の役割
先輩と後輩は単なる上下関係ではなく、お互い尊敬の気持ちを持ち相手の役に立つ振る舞いをします。
先輩の役割
先輩は後輩に対して、自分の知識や経験を教えたり、後輩のミスの責任をとったり、生活やお金の世話をする役割があります。ただし、これらの役割は必ずしなければならないわけではなく、役割の範囲は所属するグループによって違います。
後輩に知識や経験を教える
先輩はキャリアが長いので、その知識や経験をまだキャリアの短い後輩に教える役割があります。
後輩のミスに対して責任をとる
仕事などの責任が伴う場では、後輩のミスに対して先輩がかわりにあやまったり、責任をとることもあります。
生活やお金の世話をすることもある
芸術やショービジネスなど、キャリアが短いと十分な生活費をかせげない職業では、先輩が後輩の食事代を出したり、生活できるように世話することもあります。
後輩の役割
後輩は先輩から学んでスキルと経験を身につけ、時には先輩の世話をすることもあります。また、将来自分に後輩ができた時に、先輩としてどのように振る舞えばいいかも学習します。
先輩から学んでスキルと経験を得る
後輩は先輩のスキルと経験を学んで、早く一人前になれるようにがんばります。
先輩の世話をする
スポーツなど先輩・後輩の関係が厳しい世界では、後輩が先輩の車の運転手をしたり、先輩の食事の準備などをすることもあります。
先輩としての役割を学ぶ
グループに入ったばかりの時は周りは全員先輩ですが、キャリアが長くなれば自分にもいずれ後輩ができます。その時に、自分が先輩にしてもらったことを後輩に同じようにすることで、先輩の役割を果たすことができます。
先輩と後輩の決まり方
先輩・後輩の関係は日本人にとっては自然に決まるものですが、外国人の方にとっては自分が先輩なのか後輩なのか分かりにくいこともあります。ここでは、先輩・後輩がどうやって決まるのかについて解説します。
基本的にはキャリアの長さで決まる
先輩・後輩は基本的にはキャリアの長さで決まり、年齢や地位は関係ありません。ただし、グループによって決め方が違うこともあるので、キャリアの長さを基本としながら、そのグループの決め方があればそれに従いましょう。
地位や業績で逆転することはない
自分のほうがキャリアが短くて後輩だが、出世が早くて自分が先輩の上司になってしまうケースも考えられます。しかし、先輩・後輩はあくまでキャリアの長さで決まるので、たとえ先輩が自分の部下になっても、その人はずっと先輩のままです。
先輩でも後輩でもない「同期(douki)」とは?

先輩・後輩はキャリアの長さで決まるということでしたが、ではキャリアが全く同じ人のことは何と呼べばいいのでしょうか?キャリアが全く同じ人のことは、「同期」と言います。例えば、自分と同じ年に会社に入った人のことは、「会社の同期」とか「同期入社」と言います。
「同僚(Colleague)」とは何が違う?
同期は「同僚(Colleague)」と似ていますが、同僚は自分と地位が同じ人や、単に会社で一緒に働いている人を表す言葉です。よって、キャリアが同じことを表す同期とは少し意味が違います。例えば、地位が同じだけど自分より先に入社した人は、「同僚だけど同期ではない」ことになります。
まとめ
日本の先輩・後輩は分かりにくい部分もありますが、キャリアの違う人がお互い尊敬の気持ちを持って助け合う関係です。日本で会社や学校などに入る際は、先輩・後輩として相手と良い関係を築けるようにしましょう。
お部屋探しはGoandupにご相談ください!
Goandupでは、外国人の方向けに日本のお部屋探しをサポートしています。お気軽にご連絡ください。
We solve your worries in Japan! 🇯🇵
It only takes a one-minute questionnaire to help us find the right service for you!(Rental, Share House, Job, Mobile)
For Job Seekers 👜
Would you like to receive free interview practice and resume correction by a native Japanese speaker? Join the Facebook group.
Join