外国人が知っておきたいマイナンバーカードの申請・使い方・メリットまとめ

日本で生活するうえで、さまざまな手続きや公的サービスをスムーズに進めるためには、「マイナンバーカード」の取得が欠かせません。
これは日本人だけでなく、在留カードを持つ外国人の方も対象です。
この記事では、マイナンバーカードの基本情報から、外国人向けの申請方法や使い方までをわかりやすくご紹介します。
Contents
マイナンバーカードとは?

マイナンバーカードは、日本国内に住民登録がある人に交付される、顔写真付きのICカードです。
外国人の方も、在留カードを持っていれば対象となります。
外国人にもマイナンバーは発行される!
マイナンバーとは、社会保障・税・災害対策の3分野で個人を特定するために付与される12桁の番号です。外国人であっても日本で住民票がある場合は、日本人と同様にマイナンバーが発行されます。
外国人がマイナンバーカードを持つメリット
マイナンバーカードがあると、本人確認が必要な手続きが簡単になり、行政サービスも利用しやすくなります。健康保険証としての利用や、住民票のコンビニ取得など、日常生活に役立つ機能も多いです。
マイナンバーカードの申請方法と必要書類は?

マイナンバーカードの申請は、外国人でも日本人と同じ方法で行えます。
マイナンバーカード申請の流れ
マイナンバーカードの申請は、次のような手順で進められます。
- 申請書を用意する
通知カードまたは個人番号通知書に同封されている申請書を使うか、市区町村で再発行できます。
- 申請方法を選ぶ
オンライン(PC/スマホ)、郵送、まちなかの証明写真機、役所の窓口などから選べます。
- 顔写真を準備する
条件を満たす写真を添付。オンライン申請ならスマートフォンで撮影した写真も利用可能です。
- 本人確認書類を用意する
在留カードやパスポートなど、指定された本人確認書類を用意しましょう。
- 交付通知書が届いたら、受け取りに行く
交付通知書が自宅に届いたら、指定の窓口に本人が出向き、マイナンバーカードを受け取ります。
参考:マイナンバーカードを申請する- マイナンバーカード総合サイト
申請に必要な書類と注意点
申請時に必要な主な書類は以下のとおりです。
- 在留カード
- パスポート(場合により必要)
- 顔写真(縦4.5cm×横3.5cm)
- 通知カードまたは個人番号通知書(ある場合)
また、引っ越しや結婚などで氏名・住所に変更があった場合は、14日以内に市区町村へ届け出を行う必要があります。
マイナンバーカードはどんな時に使える?

マイナンバーカードは日常生活のさまざまな場面で活用できます。
健康保険証として使う
マイナンバーカードに「健康保険証利用登録」をしておくと、医療機関での受診時に保険証として使えるようになります。
カード1枚で医療機関にかかれるため、持ち物が減り便利です。
公的機関で使う
市役所や税務署、年金事務所などの手続きで本人確認が必要な際に、マイナンバーカードがあれば、1枚で身分証明が済むため、書類の用意が簡単になります。
銀行口座・クレジットカードの開設時に使う
銀行口座やクレジットカードを作る際にも、マイナンバーカードがあれば便利です。
本人確認書類として認められているため、書類をそろえる手間を減らせます。
外国人が注意すべきマイナンバーカードの更新・有効期限

マイナンバーカードには有効期限があります。
また、在留資格の変更や引っ越しなど、状況が変わったときは速やかな対応が必要です。
有効期限と更新手続きのタイミング
カードの有効期限は、在留期間や年齢によって異なります。
更新通知が届いたら、期限内に手続きを行いましょう。
住所・氏名の変更があった場合
引っ越しや結婚などで情報に変更があった場合は、14日以内に市区町村役場へ届け出て、マイナンバーカードの情報を更新する必要があります。
紛失・盗難時の対応と再発行
マイナンバーカードを紛失した場合は、すぐに市区町村やコールセンターに連絡して利用停止を依頼してください。
その後、再発行手続きを行うことができます(再発行には手数料がかかります)。
証明書がすぐに手に入る「コンビニ交付サービス」が便利!

マイナンバーカードを持っていれば、住民票や課税証明書などの公的証明書を、コンビニで手軽に取得できる「コンビニ交付サービス」が利用できます。
平日の日中に役所へ行けない方にとって、とても便利なサービスです。
コンビニ交付サービスとは?
コンビニ交付とは、市区町村が発行する各種証明書を、コンビニエンスストアのマルチコピー機から取得できるサービスです。
マイナンバーカードを使って、全国の対応店舗で利用できます。
取得できる主な証明書は以下のとおりです(一部自治体によって異なります):
- 住民票の写し:住所や世帯構成などを証明する書類
- 印鑑登録証明書:登録された印鑑の証明に使われる書類
- 戸籍証明書(戸籍謄本など):本籍地に関する家族情報を記載した証明書
- 課税証明書・所得証明書:前年の収入や税額を証明する書類
引っ越しや各種申請、ローンの手続きなど、さまざまな場面で活用されています。
コンビニ交付の使い方と利用時のポイント
コンビニ交付サービスを利用するには、以下の準備が必要です:
- マイナンバーカード(有効な暗証番号が設定されていること)
- 利用できるマルチコピー機が設置された店舗(例:セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど)
利用可能時間は原則として毎日6:30〜23:00です。
ただし、自治体によって提供時間が異なる場合があるため、事前にお住まいの市区町村のホームページで確認しておきましょう。
マルチコピー機の画面操作は日本語だけでなく、英語・中国語・韓国語などにも対応しています。
万が一操作方法がわからない場合は、市区町村やマイナンバー総合窓口へ問い合わせるのが安心です。
海外転出する際、マイナンバーカードはどうすれば良い?

外国人住民の方が日本を離れて海外に転出する場合、マイナンバーカードは必ず返納する必要があります。
転出届を市区町村に提出する際、マイナンバーカードを持参し、返納手続きを行ってください。
返納されたカードは「失効済み」の記載がされたうえで、本人に返却されます。
転出後は、マイナンバーカードを使ったサービスや機能を利用することはできません。
日本に再び住民登録を行った際には、あらためて申請が必要です。
参考:マイナンバーカードをお持ちの外国人住民の方の国外転出・国外転入について
外国人も安心!多言語対応サポートと問い合わせ窓口

マイナンバーカードに関する不明点やトラブルがある場合でも、多言語で対応してもらえる窓口が用意されているので安心です。
外国人の方でも相談しやすい体制が整っています。
【外国語対応】 電話番号:0120-0178-27(フリーダイヤル) 有料番号:0570-064-738(上記番号がつながらない場合) |
対応している言語と受付時間は次のとおりです:
【英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語】 受付時間:全日 8:30〜20:00 |
【タイ語・ネパール語・インドネシア語・ベトナム語・タガログ語】 受付時間:全日 9:00〜18:00 |
参考:お電話でのお問い合わせ
まとめ
外国人が日本で暮らすならマイナンバーカードは必須!
健康保険証としての利用、行政手続きの効率化、証明書の取得など、日常のさまざまな場面で役立ちます。
まだカードを持っていない方は、早めに申請しておくことで、日本での生活がより便利で安心なものになるでしょう。