外国人も基本がわかれば簡単!日本の履歴書の書き方
2022/2/23 最終更新
履歴書は、面接に進むことができるかどうかの判断材料となり、就職・転職への第一関門ともいえる大切な書類です。そのため、日本で働きたい外国人は、日本式の履歴書の書き方をマスターする必要があります。
履歴書に記入した内容は、面接時により深く聞かれることも多いため、コピーをとっておくと安心です。
この記事では、履歴書の入手方法や書き方、ポイントや注意点を丁寧に詳しく解説していきます。
履歴書の入手方法
履歴書は、コンビニや文房具店、書店などで購入することができますが、近年ではパソコンを使って履歴書を作成する方も増えています。履歴書によって記載する内容が異なるため、自分に合った履歴書を見つけましょう。
履歴書の入手方法は、大きく分けて4つあります。
- お店で購入する
- ダウンロードする
- テンプレートを使用する
- オンラインで作成する
お店で購入する
コンビニや書店の他にも、ダイソーなど100円均一ショップでも購入することができます。また、Amazonや楽天などネットでも簡単に購入することが可能です。
ダウンロードする
パソコンで履歴書をダウンロードすることもできます。自宅などで印刷できる方や、パソコンで履歴書を作成する方は、パソコンからダウンロードするのがおすすめです。
「履歴書 ダウンロード」「履歴書 フォーマット」「履歴書 PDF」などと検索すると、さまざまな履歴書をダウンロードすることが可能です。無料のものがたくさんあるので、サンプルを確認して、自分が書きやすい履歴書を選んでください。
履歴書を手書きする場合はPDF形式のものを、パソコンで作成する場合はWordやExcel形式のものを利用してください。
テンプレートを使用する
Microsoft officeの「Word」には、履歴書のテンプレートがあります。お手持ちのパソコンでWordが利用できるのであれば、履歴書のテンプレートを印刷して手書きで書くか、履歴書のテンプレートをつかい、パソコンで履歴書を作成することができます。
パソコンで履歴書を作成する場合は、印刷後に文字がズレていたり切れていたりしないか確認するようにしましょう。
オンラインで作成する
近年では、履歴書をオンラインで作成するサービスもあります。「履歴書 オンライン」で検索すると、オンラインで履歴書を作成できるサービスを提供しているサイトがたくさんでてきます。
スマートフォン対応や、コンビニで作成した履歴書を印刷できるサイトもあるので、自分に合ったサイトを利用してください。
履歴書のマナー
履歴書を書く上で、絶対に守らなくてはいけないマナーがあります。履歴書を正しく書くことができれば、企業からの印象が良くなり採用への近道となります。
履歴書のマナーは、以下の通りです。
- 嘘は絶対に書かない
- 間違ったら書き直す
- 省略はしない
- 黒インクのペンで書く
- 使いまわしはしない
絶対に嘘は書かない
履歴書で嘘の情報を書くことは、絶対にいけないことです。ウソがばれたとき一気に信用がなくなり、最悪の場合、懲戒解雇の対象になってしまいます。
就職がゴールではありません。採用されてからが本番です。履歴書だけではなく、面接でも嘘をつかず正直に答えましょう。
間違ったら書き直す
たとえ1文字だけの間違いでも、修正液や修正テープで修正することはやめましょう。修正液で修正をすると、履歴書に書かれた情報の信ぴょう性さがってしまいます。
郵送前や提出前に間違いが見つかり、書き直す時間がない場合などやむを得ない時は、定規で二重線を引き訂正印を押して、訂正するようにしてください。
省略はしない
履歴書では、全て正式名称で記入し、省略はしないようにしてください。学歴で記入する高校などは「〇〇高等学校」と正式名称で記入しましょう。
令和をR、平成をH、1990年を’90と記入するのは避けてください。
黒インクのペンで書く
履歴書は、必ず黒インクの消えないペンで書きましょう。鉛筆や消せるボールペンは、簡単に修正することが出来ますが、簡単に消えてしまうため使えません。
また、一部を目立たせるために、マーカーや違う色のペンを使うこともマナー違反になります。パソコンで作成する場合も同様です。
使いまわしはしない
履歴書の作成はとても大変です。そのため、不採用となって返却された履歴書を使いたくなってしまいますが、使いまわしはマナー違反です。
日にちがズレている、志望動機がかみ合わないなど、使いまわしはすぐにバレてしまいます。
履歴書の書き方

履歴書の基本的な書き方を解説していきます。
1.日付
履歴書の日付は、履歴書を記入した日にちではなく「企業に提出する日、またはその前日」の日にちを記入します。
履歴書を企業へ持ち込みする場合は「持っていく日」、郵送する場合は「投函日」を記入しましょう。年は西暦・和暦どちらでも構いませんが、履歴書全体で表記をどちらかに統一するようにしてください。
2.名前
名前は、ミドルネームも含め在留カードにあるとおりフルネームで記入します。名前と名字の間は少し開けてください。読み方は、「ふりがな」のときはひらがなで、「フリガナ」のときはカタカナで書きましょう。
3.生年月日と年齢
年齢は、1で記入した日にちの時点での年齢を記入します。生年月日を記入するときは、西暦・和暦の統一に注意してください。
4.写真
写真は、サイズが横2.4〜3cm、縦3.6〜4cmで、必ず3か月以内に撮影したものを使用します。写真を貼った後に書き損じてしまうと、写真が無駄になってしまうため、履歴書が完成してから、仕上げに写真を貼るようにしましょう。
履歴書から写真が剥がれてしまっても迷子にならないように、写真の裏には油性ペンで名前を書いておくと安心です。
5.現住所、電話番号、e-mailアドレス
現住所は、都道府県から書き、マンション名や郵便番号なども省略せずに記入します。電話番号は、固定電話にかぎらず携帯電話でも問題ありません。
電話番号とe-mailアドレスは、日中連絡がつきやすく、すぐに対応できるものを記入してください。
6.連絡先
連絡先が、現住所欄で記入したところと同じ場合は「同上」と記入します。
7.学歴・職歴
【記載例】
年 | 月 | 学歴・職歴など(項目別にまとめて記入) |
学歴 | ||
2005 | 3 | (国名)〇〇高等学校 卒業 |
2005 | 4 | (国名)〇〇大学△△学部~~学科 入学 |
2009 | 3 | (国名)〇〇大学△△学部~~学科 卒業 |
職歴 | ||
2009 | 4 | 株式会社〇〇 入社 |
東京支社 保険事業部 営業担当 | ||
2015 | 6 | 一身上の都合により退職 |
以上 |
学歴と職歴の欄が一緒になっている場合は、学歴→職歴の順に書いていきます。一行目の中央に「学歴」と記入し、二行目から学歴を書き始めます。
学歴は、最終学歴の一つ前から記入するのが一般的です。学校名は省略せず、学部や専攻まで正式名称で記入しましょう。
ちなみに、最終学歴とは最後に卒業した学校ではなく、「最高学歴」のことです。例えば、高校卒業後に母国の大学を卒業し、日本に来てから日本の専門学校へ入学・卒業した場合だと、最終学歴は「大学」となります。なので、履歴書に記入する学歴は、大学の一つ前の学歴から記入することとなります。
また、学校を中退した場合は「中退」、在学中の場合は「卒業見込み」と記入します。
職歴は、学歴の最後から一行開けて、中央に「職歴」と書き、次の行から職歴を記入していきます。学歴と違い、職歴は時系列に全て記入します。
職歴には、入社した年月・企業名(正式名称)・所属部署および役職・退職した年月および退職理由を記入してください。
退職理由は、以下の通りです。
- 自分都合の場合、「一身上の都合により退職」
- 解雇など会社都合の場合、「会社都合により退職」
- 退職日が決まっている場合、「退職予定」
- 在職中の場合、「現在に至る」
最後は右寄せに「以上」と書きます。
転職が多く、職歴が書ききれない場合は、履歴書にある程度記入し「詳細は職務経歴書記入」と書き、職務経歴書を添付するようにしてください。
8.免許・資格
免許や資格は、正式名称で記入し、取得年月も正しく記入しましょう。免許や資格がない場合は「特になし」と記入します。
9.志望動機
志望動機は、自分の持っているスキルや経験など自己PRを交えて「自分の言葉」で思いを伝えるようにしましょう。
志望動機は、面接時にも聞かれることが多いので、きちんと企業について調べて、嘘のないことを書くようにしてください。
10.趣味・特技
趣味や特技は、自由に記入して構いません。面接で話題になることもあるため「特になし」とは書かず、自分の好きなものや得意なものを記入しましょう。
日本語など語学スキルがあれば、書くのがおすすめです。
ただし、ギャンブルに関しての内容などは、悪いイメージがもたれることも多いため記載しない方が無難です。
11.本人希望欄
本人希望欄については、基本的に「貴社の規定に従います。」と記入します。
12.通勤時間
通勤時間は、自宅から会社までの時間を記入します。最寄り駅の記載欄がある場合は、「自宅から最も近い駅」を記入してください。
13.扶養家族・配偶者
扶養家族や配偶者は、家族手当や健康保険など、待遇面で影響が出ることがあるため、正直に記入しましょう。扶養家族とは、配偶者を除いて自分が養っている家族のことです。
例えば、自分が養っている家族が、配偶者の他に子供が2人いる方だと、扶養家族は「2人」となります。
会いたいと思わせる履歴書のポイント
履歴書ひとつで、面接を行ってもらえるかどうかが判断されます。そのため、履歴書は「この人に会ってみたい」と思われることが重要です。
それでは、会いたいと思われる履歴書のポイントを解説していきます。
- 丁寧で見やすい履歴書
- 写真
- 日本語が苦手でも丁寧に書く
丁寧で見やすい履歴書
採用担当者は、たくさんの履歴書を確認します。
丁寧で見やすい字であること、自己PRなど空欄なくしっかり埋まっていること、誤字脱字がないことが守られていれば、「丁寧に書いているな」と好印象を与えることができます。
そのため、丁寧で見やすい履歴書を書くことで、担当者の目に留まり面接にこぎつけることができます。
写真
履歴書の写真は、採用担当者が必ず目にするものです。社会人としてふさわしい服装(スーツ)、髪型であることはもちろん、明るい表情の写真を使いましょう。
街角にあるスピード写真でも問題ありませんが、写真館で撮影した写真がおすすめです。
日本語が苦手でも丁寧に書く
日本語が苦手で上手に書けない外国人でも、一文字一文字丁寧に書くことで採用担当者へ思いが伝わります。字が上手い下手ではなく、「一生懸命丁寧に書いているな」と思われることが重要です。
とはいえ、採用担当者が読めないと意味がないので、日本語を書く自信がない方は、パソコンで作成するのがおすすめです。
最終チェック
履歴書は上手く書けましたか?
履歴書を提出する前に、記載漏れやミスがないかチェックしましょう。
□ 黒インクの消えないボールペンで書きましたか?
□ 記載していない箇所はありませんか?
□ 誤字脱字はありませんか?
□ 名前にふりがなはふられていますか?
□ 年号は統一されていますか?
□ 写真はしっかり貼付されていますか?
□ 学歴・職歴の最後に「以上」は書いていますか?
まとめ
今回は、履歴書の書き方について解説しました。
履歴書は、さまざまなフォーマットが用意されているため、サンプルを見ながら自分に合った履歴書を見つけることがおすすめです。
書くことが多い日本独特の履歴書を、丁寧に書くことができていれば、採用担当者に興味を持ってもらえること間違いなしです!
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