【外国人向け】日本の住所の書き方・読み方を覚えよう!英語表記もわかりやすく解説

日本の住所は、外国と書き方や読み方が大きく異なるため、戸惑う方も多いかもしれません。
特に「1-1」のような番地の読み方や、英語での表記方法はわかりにくいポイントです。
この記事では、日本の住所の基本から丁寧に解説します。
最後まで読めば、正しい書き方をマスターできること間違いなしです!
Contents
日本の住所とは?
住所とは、住んでいる場所や建物の所在地を表すもの。
日本で生活するうえで、郵便の受け取りや書類の提出など、あらゆる場面で必要になります。
特に外国籍の方にとっては、在留カードや在留資格の申請にも使われる重要な情報です。
日本の住所の基本構成と書き方

日本の住所は、広い範囲から順に詳しく記載していくスタイルが特徴です。
ここでは、住所の基本的な構成と書き方を、項目ごとにわかりやすく紹介します。
正しい順番や表記ルールを覚えていきましょう!
1. 郵便番号
住所の冒頭には郵便番号を記載します。
「〒123-4567」のように、3桁と4桁の数字をハイフンでつなげるのが基本です。
「〒」マークを省略しても問題ありませんが、書いておくことで視認性が高まります。
郵便番号を正しく記載することで、郵便物の仕分けや配達がスムーズに行われます。
2. 都道府県
次に記載するのが、住所の中でも最も広い範囲を示す「都道府県」です。
「東京都」「神奈川県」「大阪府」など、地域ごとに「都・道・府・県」の違いがあるので注意しましょう。
例えば、「東京都」は「都」、「北海道」は「道」と表記されます。
3. 市・区・郡・村など
都道府県の後には、市・区・郡・町・村など、さらに詳しい行政区分を記載します。
たとえば「新宿区」「横浜市」「〇〇郡△△村」といったように、地域ごとの呼び方に合わせて書きましょう。
正確な表記が、届け先の特定につながります。
4. 町名・地名
市区町村のあとには、町名や地名を記載します。
これは住所の中でもより具体的な場所を示すもので、たとえば「西新宿」や「中央」などが該当します。
ここを省略すると正確な場所が伝わらなくなるため、しっかり確認して記入しましょう。
5. 番地
町名のあとに続くのが、建物の位置を示す「番地」です。
日本の番地は「1-1」や「3-2-5」のように、数字をハイフンでつないで表すのが一般的。
これは「1丁目1番地」や「3丁目2番地5号」といった正式な表記を簡略化したもので、どちらも同じ意味を持ちます。
「1-1」のような表記は、「いっちょうめ いちばんち」と読みます。
ハイフンで区切られたそれぞれの数字は、順に「丁目」「番地」「号」を表しているため、口頭で伝えるときには読み方も押さえておくと安心です。
書類や契約など、正式な場面では漢字表記で書くこともあります。
6. マンション名や部屋番号など
建物に住んでいる場合は、最後にマンション名や部屋番号を記載します。
たとえば「〇〇マンション305号室」のように書きますが、日常的なやり取りでは「〇〇マンション305」と簡略化されることも。
さらに、建物名を省略して「××町△△1-2-3-305」と書く方法もあり、最後の数字が部屋番号です。
ただ、正式な書類などでは省略せずに記載しましょう。
一軒家の場合は建物名が不要なので、番地までで住所が完結します。
【省略形の住所】 〒123-4567 千葉県〇〇市××町△△1-2-3-305 |
【完全な住所】 〒123-4567 千葉県〇〇市××町△△1丁目2番地3号 〇〇マンション305号室 |
地域による日本の住所表記の違いとは?

日本の住所は地域によって少しずつ表記が異なり、とくに「市」や「区」、「郡」や「村」といった区分の違いが特徴です。
ここでは、東京23区・大都市・地方・田舎に加え、北海道や京都の特殊な住所表記も紹介します。
大都市(政令指定都市)の住所
横浜市や大阪市などの大都市では、「県→市→区」の順で住所を記載します。
たとえば「神奈川県横浜市西区〜」のような表記になります。「市」の中に「区」がある点が、東京23区との大きな違い。
どちらも「区」が登場しますが、行政的な位置づけが異なるため、混同しないようにしましょう。
地方都市や町など田舎の住所
地方都市では「県→市→町」という形が一般的。
たとえば「広島県福山市〇〇町」のように、区のないシンプルな構成になります。
さらに人口が少ない田舎の地域では、「郡」や「村」といった区分も使われ、「〇〇県△△郡□□村」といった表記になります。
北海道・京都の特殊な住所
北海道では、他の都府県と異なり「支庁(しちょう)」という区分が使われることがあります。
新聞や一部の公式な文書などで見かけることがありますが、日常的に使うことはほとんどなく、記載しなくても郵便は問題なく届きます。
また、京都や札幌では、住所に「通り(ストリート)」名が入ることがあり、西洋の住所表記に近いスタイルです。
ただし、基本的な構成は他の地域と同様で、郵便番号から始まり番地で終わります。
日本の住所の縦書き・横書きルール

日本の住所は、縦書きでも横書きでも書くことができます。
封筒や履歴書など、縦長の用紙では縦書きが一般的で、見た目もきれいにまとまります。
縦書きで「1-2-3」のような番地を書く場合、ハイフンが数字の「1」と似ていて紛らわしくなることも。
そのため、「一丁目二番地三号」と漢数字で書くとより見やすくなります。
特に、丁寧に書きたい書類や手紙では、漢数字を使うのが一般的。
数字の場合 | 漢数字の場合 | 完全な形の場合 | 部分的に番地表記の場合 |
---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 一 | 二 | 三 | 一 丁 目 二 番 地 三 号 | 一 丁 目 二 | 三 |
書く順番は、縦書きでは上から下、右から左へ進めていきます。
「都道府県→市区町村→町名→番地→建物名・部屋番号」と、基本的な流れは横書きと同じです。

日本の住所を英語で書く方法とは?

日本の住所を英語で書くときは、日本語とは逆の順番になる点に注意が必要です。
ここでは、基本ルールと英語での表記例を紹介します。
英語で日本の住所を書く基本ルール
日本語では「都道府県 → 市区町村 → 番地 → 建物名・部屋番号」の順ですが、英語では「部屋番号・番地 → 町名 → 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号」の順に書きます。
たとえば「〒123-4567 東京都新宿区西新宿1-2-3-305」は、英語で
305, 1-2-3 Nishishinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 123-4567 |
のように記載します。ハイフン表記もそのままで大丈夫です。
建物名がある場合は、番地のあとに加えましょう。
都道府県・市区町村・町名の英語表記は?
都道府県は「Tokyo」や「Osaka」のように書くのが一般的で、「Tokyo Prefecture」のように“Prefecture”をつける場合もありますが、実際の宛名では省略されることが多いです。
市区町村などは以下のように表します:
- 市 → City(例:Yokohama City)
- 区 → Ward または「〇〇-ku」
- 町 → Town または「〇〇-cho」
- 村 → Village または「〇〇-mura」
最近は「Shinjuku-ku」「Minato-ku」など、ローマ字表記が主流です。
まとめ
日本の住所は、書き方も読み方も独特ですが、基本のルールさえ押さえれば難しくありません。
番地の表記や英語での書き方も、今回紹介したポイントを知っていれば安心です。
実際に書く場面を想定しながら練習していくことで、自然に覚えられるはず。
日本での暮らしや手続きがスムーズに進むよう、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。