【一覧あり】日本の駄洒落(Dajare)とおやじギャグを楽しもう!

日本には「駄洒落(Dajare)」や「おやじギャグ」と呼ばれる、独特な言葉遊びがあります。
同じ音や似た音を組み合わせて笑いを生み出す、日本語ならではの面白さが詰まった表現です。
この記事では、そんな駄洒落やおやじギャグの世界を深掘りし、楽しみ方や作り方のコツをご紹介します。
また、駄洒落を楽しむことは、日本語の多彩な表現を探求する第一歩に過ぎません。
スラングを含む、さらに幅広い言葉遊びに興味がある方は、下記の記事もチェックしてみてください!
Contents
駄洒落(Dajare)とは?日本のユーモアな文化を知ろう!

日本の駄洒落は、同じ音や似た言葉を組み合わせて作られる言葉遊びです。
特に江戸時代に流行し、文化的な背景とも深く結びついています。
昔から、センスのあるものを「洒落(share)」、そうでないものを「駄洒落(dashare)」と呼んで区別してきました。
駄洒落の魅力は、子どもから大人まで、誰でも気軽に作って楽しめること。
普段の会話に取り入れると、場の雰囲気が和らぎ、自然と笑顔が生まれます。
また、「銭湯(sentō)」と「先頭(sentō)」、「以上(ijō)」と「異常(ijō)」のように、発音が同じでも意味が違う「同音異義語」を知ると、駄洒落をもっと楽しめるようになりますよ!
日本の駄洒落(Dajare)=おやじギャグ?

日本では、駄洒落が「おやじギャグ(oyajigyagu)」と呼ばれることがあります。
これは、中高年の男性が好んで使う駄洒落のことで、面白いものもあれば、全く笑えないものも…。
例えば、こんな駄洒落があります。
- 「トイレにいっといれ」
ローマ字: Toire ni ittoire
意味: 「トイレに行っておいで」(Toire ni itte oide)をもじったギャグ。
「トイレ」と「行っておいで」の短縮形 “ittore” の音が似ていることを利用した言葉遊びです。
- 「土管がどっかーん」
ローマ字: Dokan ga dokkaan
意味: 「土管(Dokan)」と、大きな音を表す擬音語「どっかーん(Dokkaan)」をかけた駄洒落。
土管が大きな音を立てて爆発するイメージがユーモラスです。
駄洒落を言うと「おやじギャグだ」「寒い」と言われることもありますが、気にせずどんどん使うのが駄洒落の精神!
場を和ませる効果もあるので、積極的に楽しんでみましょう。
海外にも駄洒落(Dajare)はある?

海外においても、言葉遊びを楽しむ文化は存在し、特に英語圏では「pun」と「dad joke」が、それぞれ日本の駄洒落やおやじギャグに相当します。
これらはユーモアに富んだ会話の一部として広く楽しまれており、言葉の音の響きを利用したジョークが特徴的です。
またあまり面白くないジョークを「Dad Joke」と呼ぶことがあります。
日本の駄洒落≒英語圏で言うところの「pun」
英語の「pun」は、言葉の響きの類似性や二重の意味を利用した言葉遊びで、日本の駄洒落と同様に、聞き手に驚きや笑いをもたらします。
例えば、”What do you call a Mexican who has lost his car? Carlos!” では、”Carlos”を「Car-less」(車がない)と聞こえるように遊んでいます。
このように、punは同じ音や母音を持つ言葉を繰り返すことでユーモアを生み出しているのです。
【例】
・This record costs $900. How expensive it must be a record.
ここでは「record」が二重の意味で使われています(音楽のレコードと、高額な価格の記録としての「記録」)。この言葉遊びがユーモアを生み出します。
・Why are cats bad storytellers? Because they have only one tale.
「tale」と「tail」の同音異義語を利用しています。「物語(tale)」と「尻尾(tail)」の掛け言葉です。
日本のおやじギャグ≒英語圏で言うところの「Dad Joke」
「Dad Joke」は、そのシンプルさと予測可能なパンチの効いたセリフで、時には面白くないと感じられがちですが、日本のおやじギャグによく似ています。
これらのジョークは、特に家庭内で親が子どもや他の家族メンバーに対して話す際に使われることが多く、誰にでも理解しやすい親しみやすいユーモアの形です。
例えば、”What do you get when you cross a snowman and a vampire? Frostbite.” では、「Frostbite」(凍傷)を、雪だるま(寒さを象徴)と吸血鬼(噛むことを象徴)の掛け合わせとして利用しています。
【例】
・I used to play piano by ear, but now I use my hands.
このジョークでは、「by ear」(耳で)を文字通りに解釈することで生じる滑稽さが笑いを誘います。
・Why can’t you give Elsa a balloon? Because she will let it go.
ここでは、「let it go」を、Elsa(『アナと雪の女王』のキャラクター)の歌のタイトルと、文字通りの「風船を手放す」行為の両方の意味で使っている二重の意味がユーモアです。
Dad Jokesはその単純さで知られ、時には「寒い」と受け取られることもありますが、その気軽さが家族間での楽しいやり取りを生み出す面で、多くの人々に愛されています。
日本の「おやじギャグ」と「Dad Joke」が似たような受け止め方をされるのは、日本の駄洒落との共通点といえるでしょう。
駄洒落&おやじギャグを使うと日本語がもっと楽しくなる!

駄洒落やおやじギャグを使うと、日本語の楽しさがぐっと広がります。
同音異義語を覚えれば語彙が増え、発音やイントネーションの理解も深まるので、日本語学習にも◎
さらに、会話の中でうまく取り入れれば、場の雰囲気を和ませる効果も期待できます!
日本語学習に役立つ!駄洒落を通して語彙力をアップ
駄洒落は、同じ発音でも意味が異なる「同音異義語」を使うことが多いため、自然に語彙が増えていきます。
例えば、「雨(あめ)」と「飴(あめ)」、あるいは「橋(はし)」と「箸(はし)」のような言葉の違いを覚えやすくなります。
また、日本語の発音やイントネーションの練習にもピッタリ!
リズムよく言葉を遊ぶことで、より自然な日本語の発音が身につきます。
日本語学習をしている外国人の皆さん、ぜひ「ダジャレでおぼえる漢字とことば」を手に取ってみてください。
学習がもっと楽しく、もっと効果的になるはずです。
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日本語コミュニケーションが変わる!

駄洒落やおやじギャグを取り入れることで、会話がより親しみやすくなります。
例えば、友人とのカジュアルな会話では、「トイレに行っといれ」や「アルミ缶の上にあるミカン」などの駄洒落がちょっとした笑いを生むことも。
一方、ビジネスシーンでも駄洒落が役立つ場面があります。
例えば、会議のアイスブレイクとして「このプロジェクト、結果が出なきゃシャレにならんですね!」など、軽く使うと場が和みます。
ただし、使う場面には要注意!フォーマルな場では、控えめにするのが大切です。
面白い駄洒落&おやじギャグ一覧

ここでは、思わずクスッと笑ってしまう駄洒落やおやじギャグを紹介します。
ぜひ覚えて、会話の中で使ってみてください!
クセになる!センスのいい駄洒落集
- 布団が吹っ飛んだ (Futon ga futtonda)
→ 「布団(ふとん, futon)」と「吹っ飛んだ(ふっとんだ, futtonda)」の語呂合わせ。
布団が飛んでいくなんて、ちょっとシュールで面白い!
- トイレに行っといれ (Toire ni ittoire)
→ 「トイレ(toire)」と「行っといれ(いっといれ, ittoire)」をかけた駄洒落。
「行っといれ」は「行っておいで(Go ahead and go)」の短縮形で、トイレに行くときに使うとウケるかも?
- アルミ缶の上にあるミカン (Arumi-kan no ue ni aru mikan)
→ 「アルミ缶(arumi-kan)」と「あるミカン(aru mikan)」の音がそっくり!
文字にすると普通の文章だけど、声に出すと「あれ?駄洒落になってる!」と気づく仕掛け。
- カエルが帰る (Kaeru ga kaeru)
→ 「カエル(kaeru, frog)」と「帰る(kaeru, go home)」が同じ発音。
「カエルが帰る」だけで駄洒落になっちゃうシンプルさが魅力!
- パンダのパンだ (Panda no pan da)
→ 「パンダ(panda)」と「パンだ(pan da, it’s bread)」をかけた一言ダジャレ。
パンダがパンを持ってたら、ぜひこのセリフを言ってみて!
- 忍者は何人じゃ? (Ninja wa nannin ja?)
→ 「忍者(にんじゃ, ninja)」と「何人じゃ?(なんにんじゃ?, nannin ja? / How many people?)」の音が似ているのを活かした駄洒落。
「この村には忍者が何人いる?」と聞いてるようで、実は言葉遊びになってるのがポイント!
寒い?面白い?親父ギャグ集!
- そんなバナナ (Sonna banana)
→ 「そんなバカな!(Sonna bakana! / That’s ridiculous!)」の「バカな(bakana)」と「バナナ(banana)」の音をかけた親父ギャグ。
驚いたときに「そんなバナナ!」と言えば、ちょっとした笑いが生まれるかも!
- なるへそ (Naruheso)
→ 「なるほど(Naruhodo / I see)」をもじった親父ギャグ。
「へそ(heso)」は「おへそ(belly button)」のこと。納得したときに冗談っぽく使えるフレーズ!
- ありがとうがらし (Arigatou-garashi)
→ 「ありがとう(arigatou / Thank you)」と「とうがらし(tougarashi / chili pepper)」の「とう」をかけた親父ギャグ。
感謝を伝えるときに、ちょっとスパイスを効かせて使ってみる?
- お金はおっかねぇ (Okane wa okkanee)
→ 「お金(okane / money)」と「おっかねぇ(okkanee / scary)」が韻を踏んだ親父ギャグ。
「お金の話は怖いよね~」なんて場面で使えるけど、シリアスな場では控えめに!
- アルマーニじゃあるまいに (Arumaani ja arumaini)
→ 高級ブランド「アルマーニ(Armani)」と、「あるまいに(arumaini / it’s not like that)」をかけたダジャレ。
「そんな高級なものじゃないよ!」みたいなツッコミとして使えるかも。
- イスに座ってもいいっすか? (Isu ni suwatte mo iissu ka?)
→ 「イス(isu / chair)」と「いいっすか?(iissu ka? / Is it okay?)」が韻を踏んでるダジャレ。
シンプルだけど、どこでも使える便利な親父ギャグ。
ただし、カジュアルすぎる言葉なので、目上の人には注意!
駄洒落(Dajare)の作り方をマスターしよう!

ここでは、面白い駄洒落を作るためのコツを紹介します。
ポイントを押さえれば、ゲーム感覚で楽しく作れるので、ぜひチャレンジしてみてください!
① 同じ読み方の言葉を使う
同じ発音でも意味が違う言葉を組み合わせると、シンプルだけど面白い駄洒落が作れます。
✅ 例
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② 似た発音の言葉を使う
微妙に違う音の言葉を組み合わせると、リズム感のある駄洒落になります。
✅ 例
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③ 日本語と英語をミックス
英語と日本語を組み合わせると、よりユニークな駄洒落が作れます!
✅ 例
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④ 方言を活かしてユーモアたっぷりに!
方言を取り入れると、その土地ならではの駄洒落が生まれます。
✅ 例
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⑤ 相手に合わせた駄洒落を選ぶ
駄洒落は、使う相手や場面を選ぶことも大切!
難しい専門用語や伝わりにくい言葉は避けて、みんなが楽しめるものを使おう!
まとめ
日本の駄洒落とおやじギャグ、楽しんでもらえましたか?
最後に、今日から使えるおすすめの駄洒落TOP3をご紹介!
- 「トイレに行っといれ」 → トイレ(Toire)+行っといれ(Ittoire)
- 「床屋はどこや?」 → 床屋(Tokoya)+どこや?(Doko ya?)
- 「アルミ缶の上にあるミカン」 → アルミ缶(Arumi-kan)+ミカン(Mikan)
駄洒落やおやじギャグを活用すれば、日本語の面白さがもっと広がります。
ぜひ、会話の中で取り入れて、日本語を楽しく学んでみてくださいね!