日本の幼稚園のしくみと特徴とは?保育園・認定こども園との違いをわかりやすく解説!

日本の幼稚園のしくみや、保育園との違いについて気になる方も多いと思います。
特に、海外から日本に来たばかりの方は、母国の制度と異なる点に戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、日本の幼稚園の基本的なしくみや、保育園・認定こども園との違いをわかりやすく解説します。
また、入園条件や申し込みの流れ、幼稚園での1日の過ごし方や年間行事についても紹介。
日本で子育てを始める方や、幼稚園選びで悩んでいる方に役立つ情報をお届けします!
日本の教育制度について知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
Contents
日本の幼稚園とは?基本のしくみを解説

「Kindergarten」とは、日本語で「幼稚園(Yochien)」と呼ばれ、満3歳から小学校入学前までの子どもが通う教育施設です。
幼児期にぴったりの環境を整え、心と体の成長をサポートすることが目的となっています。
日本の幼稚園には、公立と私立があり、運営方法に違いがあり、公立幼稚園は地方自治体が運営し、私立は民間が運営しています。
特に私立幼稚園の中には、学校に併設されていない単独の幼稚園も多いのが特徴です。
アメリカなどのように、幼稚園が学校に併設されるスタイルとはちょっと違いますね。
子どもが3歳になると、幼稚園や保育園に通い始めるのが一般的ですが、幼稚園と保育園ではその役割が異なります。
どちらを選ぶかは、家庭の状況や子どもの必要性をよく考えて決めることが大切です。
次のセクションでその違いについてさらに詳しく見ていきましょう。
幼稚園と保育園の違いとは?認定こども園もあわせて解説!

日本には、「幼稚園」「保育園」「認定こども園」といった施設がありますが、それぞれの施設には役割や特徴に違いがあります。
- 幼稚園は教育が中心
- 保育園は長時間の預かりが目的
- 認定こども園は、その両方を兼ね備えた施設
どれが自分の家庭に合っているのかを知ることは、幼稚園選びにとって大切なポイントです。
ここでは3つの施設の違いや費用、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
幼稚園と保育園はどう違う?
一番の違いは、管轄する省庁です。
- 幼稚園は文部科学省
- 保育園は厚生労働省が所管しています
また、子どもが入れる年齢にも違いがあります。
- 幼稚園は満3歳から小学校入学前
- 保育園は生後57日目から小学校入学前
そのため、家庭の事情や子どもの年齢、預ける目的によって、どちらを選ぶかが決まります。
具体的な違いについては、以下の表で詳しく見ていきましょう。
区分 | 幼稚園 | 保育所(園) |
---|---|---|
所管官庁 | 文部科学省 | 厚生労働省 |
根拠法令 | 学校教育法(第77条) | 児童福祉法(第39条) |
施設の性格 | 学校【義務教育ではない】 | 児童福祉施設【市町村に保育の義務あり】 |
目的 | 幼児教育が中心 | ・保護者の就労等により保育を必要とする子供の保育 ・集団生活を通じた幼児教育 |
設置主体 | (公立)地方自治体 (私立)学校法人 | (公立)地方自治体 (私立)社会福祉法人、企業など |
対象年齢 | 3歳~小学校就学前 | 0歳~小学校就学前 |
保育時間 | 原則4時間(延長保育あり) | 原則8時間(最大11時間) |
保育日数 | 平日(夏・冬・春休みあり) | (平日(土日祝も可) |
保育内容 | 幼児教育を提供 | 養護と教育を一体的に提供 |
幼稚園と保育園の費用はどれくらい?
公立の幼稚園は、月額5,000円程度が一般的です。
一方、私立の幼稚園は教育方針や設備の違いによって金額に幅があり、月額2万~5万円ほどかかることが多いです。
さらに、私立の場合は入園料や施設整備費などの初期費用が別途必要になることもあります。
保育園は、公立・私立を問わず保護者の所得に応じた利用料が設定されています。
具体的な金額は自治体によって異なりますが、月額0円~10万円の範囲内が一般的です。
このように、幼稚園のほうが保育園よりも利用料が高くなる傾向がありますが、2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化」により、3歳以上の子どもの幼稚園教育は一定の条件のもと無償化されています。
費用面も含めて、家庭の状況に合った園を選ぶことが大切ですね。
認定こども園とは?特徴とメリット
認定こども園は、幼稚園と保育園の両方の特徴を兼ね備えた施設です。
教育と保育を一体的に行い、2006年に制度化されました。
この施設の大きな特徴は、共働き家庭でも専業主婦家庭でも、どちらの家庭にも対応できること。
認定こども園には「幼稚園型」「保育園型」「幼保連携型」などの種類があり、地域や家庭の状況に合わせて柔軟に受け入れられるのがメリットです。
幼稚園・保育園・認定こども園、どれを選ぶ?家庭に合った選び方
選ぶ際のポイントは、家庭のライフスタイルや就労状況です。
- 共働き家庭で長時間の保育が必要な場合は、保育園や認定こども園がぴったり!
- 教育重視で、子どもが早い段階で学びを深めることを希望する場合は、幼稚園が良い!
どれを選ぶかは、実際に園を見学したり、方針や環境をよく確認することが大切です。
幼稚園に入園できる条件とは?申し込みの流れを解説

幼稚園に入園するためには、いくつかの条件と手続きが必要です。
どの幼稚園に通うか決める前に、入園条件や申し込み方法をしっかり理解しておきましょう。
幼稚園の入園条件と必要な手続き
基本的な入園条件は、満3歳以上であることです。
申し込み方法は、公立幼稚園と私立幼稚園で異なります。
公立幼稚園は自治体を通じて申し込みを行い、私立幼稚園は各園ごとに方法が異なるため、事前に確認が必要です。
公立・私立幼稚園、入りやすいのはどっち?倍率・選考基準を比較
公立幼稚園は地域によっては定員が少なく、倍率が高くなることがあります。
特に人気のあるエリアでは、入園希望者が多いため、早めに申し込みを済ませることが求められます。
一方、私立幼稚園は比較的定員に余裕がある場合が多く、入りやすい傾向にありますが、人気のある私立幼稚園では入園試験や面接が行われることもあります。
日本の幼稚園ではどう過ごす?クラスと行事を紹介

日本の幼稚園は、遊びや学びを通じて社会性を身につけ、心と体の発達をサポートする場所です。
毎日が楽しく、充実したものになるように設計されています。
幼稚園のクラス編成(年少・年中・年長)
日本の幼稚園では、子どもたちの年齢に応じて「年少」「年中」「年長」のクラスに分かれています。
これによって、成長段階に合った教育が行われ、子ども一人ひとりの発達をサポートします。
- 年少(3歳)
初めて集団生活を経験する年齢で、基礎的な社会性や自立心を育む時期です。 - 年中(4歳)
少しずつ友だちとの関わりを深め、協力することを学びながら、知識や技術を広げていきます。 - 年長(5歳)
小学校に向けて、さらにしっかりとした生活習慣を身につけるとともに、学びの幅も広がり、卒園を迎える準備をします。
幼稚園の1日の流れと保育時間
幼稚園での1日は、子どもたちが楽しく学べるように、遊びと学びがバランスよく組み合わされています。
【1日の流れ(例)】
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【保育時間】
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幼稚園での1年間のスケジュール
日本の幼稚園では、年間を通じて季節ごとの行事やイベントが盛りだくさんです。
これらの行事は、子どもたちの成長を促すだけでなく、親子の絆を深める良い機会にもなります。
以下は、一般的な1年間のスケジュールです。
4月 | 入園式(新入園児)、始業式 |
---|---|
5月 | こどもの日の行事(柏餅を食べたり、鯉のぼりを作ったりする) 親子遠足(親子で自然に触れ合う) |
6月 | 保育参観、個人面談、内科検診 |
7月 | 七夕まつり(笹の葉に願い事を書いた短冊をかざりつけます)、 お泊まり保育(年長児)、終業式 |
8月 | 夏祭り(浴衣を着て、盆踊りを踊ることもあります)、夏休み |
9月 | 始業式、引渡し訓練(非常事態を想定して保護者が子どもを引き取りに行く訓練)、 お月見(お月見だんごをおやつで食べることもあります) |
10月 | 運動会(初夏に行う場合もあり、親子で競技に参加したりします)、 芋ほり遠足(秋の味覚を楽しむ園外保育)、 ハロウィンパーティー(仮装をしたり、おやつを食べたりします) |
11月 | 保育参観、個人面談、内科検診 |
12月 | 生活発表会(日頃の保育の成果を保護者に披露する)、 クリスマス会、終業式、冬休み |
1月 | 始業式、お正月遊び |
2月 | 節分の行事(日本の伝統的行事のひとつです)、 お別れ遠足(年長児が幼稚園生活の思い出を振り返る園外保育) |
3月 | ひな祭りの行事(雛人形を飾り、春の訪れを祝う)、 卒園式(年長児)、修了式 |
これらの行事は、幼稚園によって多少の違いがありますが、子どもたちは季節ごとの行事を通じて自然の変化や日本の伝統に触れながら成長していきます。
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まとめ
日本の幼稚園のしくみや特徴、保育園や認定こども園との違いについて解説しました。
日本の幼児教育制度は、家庭の状況に合わせた選択肢が豊富にあり、それぞれにメリットがあります。
選び方は家庭の状況に合わせて、教育や保育の時間など、最適な園を選ぶことが重要です。
子どもの成長にぴったりな環境を整えて、素敵な幼児期を過ごせるようにしましょう!