日本語の文法を基礎から学ぼう!よく使うルール・間違えやすいポイント・おすすめ学習教材も紹介

日本語の文法は、最初は少し難しく感じるかもしれません。
「助詞の使い方がよくわからない」
「語順がいつも間違ってしまう」
など、悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、日本語学習者に向けて、よく使う文法ルールやつまずきやすいポイントをまとめました。
あわせて、おすすめの教材や学習サイトも紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
Contents
日本語の文法はなぜ外国人にとって難しい?

日本語を勉強していると、「この文法、なんでこうなるの?」「この言い方で合ってる?」と戸惑うこともありますよね。
日本語は語順や助詞の使い方が独特で、英語や中国語などの言語とはルールが大きく異なります。
また、主語をはっきり言わない文化もあり、慣れないうちは「意味があいまい」に感じることも。
しかし、少しずつポイントを押さえれば、文法もぐっと身近に感じられるようになりますよ。
よく使う日本語の文法ルールをチェック!

日本語の文法を学ぶうえで、まずは基本的なルールや仕組みを理解することが大切です。
まずは、日本語の文の構造・助詞の使い方・動詞の活用・時制・否定・疑問文など、会話や文章でよく使う文法ルールを紹介します。
語順(文の基本構造)
日本語の文の基本語順は「主語+目的語+動詞(SOV)」です。
動詞が文の最後にくる点が、多くの言語との大きな違いです。
✅「私はりんごを食べます。」 (主語:私/目的語:りんご/動詞:食べます) |
語順に慣れると、日本語の理解がスムーズになります。
助詞の使い方
助詞は、単語と単語の関係を示す小さな言葉です。
意味を決める重要な役割をもちます。
助詞 | 用法 | 例文 |
---|---|---|
は | 主題 | 私は学生です。 |
が | 主語(新情報・強調) | 猫がいます。 |
を | 動作の対象 | パンを食べます。 |
に | 目的地・時点・相手 | 学校に行きます。 友達に会います。 |
で | 場所・手段 | 図書館で勉強します。 電車で行きます。 |
と | 一緒に/引用 | 友達と話します。 「行きます」と言いました。 |
へ | 方向・目的地 | 学校へ行きます。 |
も | 同様・追加 | 私も行きます。 |
から | 起点 | 9時から始めます。 |
まで | 終点 | 駅まで歩きます。 |
動詞の活用
日本語の動詞は、丁寧さ・時制・否定などに応じて語尾が変化します。
基本的な活用のパターンは3つです。
種類 | 原形 | 丁寧形 | 過去形 |
---|---|---|---|
五段活用 | 書く | 書きます | 書きました |
一段活用 | 食べる | 食べます | 食べました |
不規則動詞 | する/来る | します/来ます | しました/来ました |
動詞の活用は文法の要です。
正しく使えるようになると、表現の幅が広がります。
否定文の作り方
日本語の否定は、語尾を変えることで表します。
品詞 | 原形 | 否定(現在) | 否定(過去) |
---|---|---|---|
動詞 | 行きます | 行きません | 行きませんでした |
動詞 | 食べます | 食べません | 食べませんでした |
い形容詞 | 高いです | 高くないです | 高くなかったです |
な形容詞 | 静かです | 静かではありません | 静かではありませんでした |
名詞 | 学生です | 学生ではありません | 学生ではありませんでした |
日本語の基本文法では、動詞・形容詞・名詞それぞれに肯定と否定の表現があります。
否定の作り方は品詞によって少しずつ異なるため、この一覧を参考に覚えていきましょう。
疑問文の作り方
疑問文は語順を変えず、文末に「か」をつけるだけでOKです。
- ご飯を食べましたか?
- 明日、学校に行きますか?
- これは何ですか?
シンプルですが、会話ではイントネーションも大切です。
時制の使い方
日本語の時制は「現在」「過去」が中心で、未来のことも現在形で表すことがあります。
✅「明日、学校に行きます。」(→ 未来の予定だが現在形) ✅「昨日、図書館に行きました。」(→ 過去形) ✅「窓が開いています。」(→ 状態の継続) |
文脈を手がかりに意味を読み取るのが日本語の特徴です。
外国人がよく間違える日本語の文法は?

日本語を学んでいる方が特につまずきやすいのが「語順」「助詞」「時制」です。
ここでは、学習者が間違えやすい文法のポイントを、例文とあわせて紹介します。
語順の違いによる混乱
日本語は「主語+目的語+動詞(SOV)」という語順で成り立っています。
たとえば:
✅「私はりんごを食べます。」 ❌「私は食べますりんご。」(英語的な語順) |
このように、動詞が文末に来るのが日本語の特徴です。
欧米の多くの言語では「SVO」なので、語順の違いが混乱のもとになります。
助詞の使い方の誤り
「は」「が」「を」「に」などの助詞は、日本語の中でも非常に重要な文法要素です。
意味を決める役割が大きく、使い方を間違えると、文全体の意味が変わってしまいます。
❌「友達を会いました。」 → ✅「友達に会いました。」 ❌「学校に勉強します。」 → ✅「学校で勉強します。」 ❌「音楽に聞きます。」 → ✅「音楽を聞きます。」 |
助詞は一文字ですが、意味の違いを大きく左右します。
日本語学習における最初の大きな壁とも言えるでしょう。
日本語では未来のことも現在形で言う?
日本語では、未来の出来事も現在形で表すことがあります。
これは、時間を表す言葉(例:明日・来週)と一緒に使うことで、未来の意味を表しているからです。
✅「明日、学校に行きます。」(→ 現在形だが未来のこと) ✅「来週、日本に帰ります。」(→ 未来の予定) |
英語のように「will」などの未来形を使わなくても、文脈で未来の話だとわかります。
また、「〜ている」は進行中だけでなく、状態や結果の継続も表すなど、いろいろな使い方があります。
✅「窓が開いています。」→「開けた状態になっている」 ✅「料理を作っています。」→「今、作っている最中」 |
文の形だけでなく、文脈や単語の意味から時制を読み取るのも日本語の特徴です。
日本語の文法を身につけるには?おすすめの教材・サイトを紹介

文法を理解しても、「覚えるのが大変」「なかなか身につかない」と感じる方もいると思います。
ここでは、楽しく続けられる学習方法や便利な教材をご紹介します。
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例文や練習問題も豊富です。
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JFにほんごeラーニング みなと
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NHK WORLD – Easy Japanese
NHK WORLD-JAPANが提供する日本語学習プログラムです。
基本的な文法を多言語で学べ、レッスン用のテキストはダウンロードもできます。
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まとめ
日本語の文法は、最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ積み重ねていけば、必ず上達します。
間違えても大丈夫。間違いは、学びのチャンスです。
今回紹介した表現や学習法を思い出しながら、あなたのペースで日本語学習を楽しんでくださいね!