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ビジネス日本語「お疲れ様」の意味とは?目上・社外での使い方や言い換え表現まで解説!

笑顔で握手をしている男性

日本の職場でよく耳にする「お疲れ様(otsukaresama)」。

あいさつのように使われていますが、実はそこには相手のがんばりをねぎらう気持ちが込められています。

この記事では、「お疲れ様」の意味やビジネスシーンでの使い方、言い換え表現、英語との違いまで、わかりやすくご紹介します。

日本語ならではの表現を理解して、日々のコミュニケーションに役立ててくださいね!

「お疲れ様(otsukaresama)」の意味とは?日本独自のビジネス日本語を解説

「お疲れ様」は、日本語の中でもとてもよく使われる言葉です。

日常会話でも職場でも登場しますが、その背景には日本特有の“ねぎらい”の文化があります。

まずは、基本的な意味や使われ方を見ていきましょう。

読み方と基本的な意味

「お疲れ様」は「おつかれさま(otsukaresama)」と読みます。

言葉のとおり、疲れている相手を気づかうような場面で使う印象ですが、実際には「よくがんばったね」「ありがとう」といった感謝や労いの気持ちが含まれています。

日常とビジネスでどう違う?

日常では、友人や家族に対して「お疲れ様」と声をかけることもあります。

たとえば、部活動や習い事をがんばった子どもに「今日もお疲れ様!」というような場面です。

ビジネスの場では、同僚とすれ違うときや退勤時などに使われ、あいさつのような役割も持っています。

「挨拶」+「労い」という日本特有のニュアンス

「お疲れ様」は、ただのあいさつではなく、「あなたのがんばりをちゃんと見ていますよ」という気づかいや敬意を込めた言葉です。

このような気持ちを、さりげなく伝えられるのが日本語らしいところですね。

「お疲れ様」はどんな時に使う?ビジネスでの使い方を例文付きで紹介

ここでは、実際にビジネスの現場で「お疲れ様」が使われる代表的なシーンを紹介します。

状況によって意味合いが少し変わることもあるので、それぞれの場面に合った使い方を確認してみましょう。

社内のあいさつとして使う場面

社内ですれ違ったとき:「お疲れ様です。」

→ 出社時や会議のあとなど、軽い挨拶として自然に使えます。

電話の冒頭:「お疲れ様です。〇〇会社の△△です。」

→ 相手が同じ会社・取引先の場合、名乗る前の定番フレーズです。

退勤時:「お先に失礼します。お疲れ様でした。」

→ 仕事を終えて帰る人への声かけとして定着しています。

同僚や部下へのねぎらいの言葉として

ミーティング後に一言:「今日は忙しかったね。お疲れ様!」

→ ちょっとした労いが、チームの雰囲気を和らげます。

作業が一段落したタイミングで:「ずっと対応ありがとう。助かったよ、お疲れ様!」

→ 感謝の気持ちを込めて伝えるとより効果的です。

プレゼンや業務完了後の労い

プレゼン終了後に声をかけるとき:「プレゼンよかったよ。お疲れ様!」

→ 成果をねぎらう言葉として、好印象を与えられます。

チーム作業の締めとして:「みなさん、今日は一日お疲れ様でした!」

→ リーダーや主催者が全体に声をかける場面でよく使われます。

「お疲れ様 (otsukaresama)」の言い換え表現・類語と例文

「お疲れ様」の言い換え表現や類語には、以下のようなものがあります。

  • ご苦労様
  • ご苦労さまでした
  • お疲れ
  • おつかれ
  • おつ

親しい間柄であれば、「お疲れ様」を略して「お疲れ」「おつかれ」「おつ」などと言うこともあるでしょう。

これらの言い換え表現を使って、先述の例文を書き換えてみましょう。

  • 【例文1】会社ですれ違った同僚に対して「お疲れ。」「おつかれ。」
  • 【例文2】1日の仕事を終えて帰る際に「みなさん、ご苦労様でした。」
  • 【例文3】会議で発表を終えた同僚に「おつかれ!」 「おつ!」
  • 【例文4】「今日も一日ご苦労様。」「今日も一日おつかれさま。」

また、状況に応じて以下のような言い換えも可能です。

  • 【例文1】「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」(時間ごとの挨拶)
  • 【例文2】「今日もありがとうございました。」「また明日。」
  • 【例文3】「発表、素晴らしかったです!」
  • 【例文4】「今日も一日大変だったね。」

【注意】 類語「ご苦労様 (gokurousama)」と「お疲れ様 (otsukaresama)」の違い

「ご苦労様」は、「お疲れ様」と同じく労をねぎらう言葉ですが、使用する際には注意が必要です。

「ご苦労様」は、主に目上の人が目下の人に対して使う表現で、例えば、上司が部下に対して使うのが一般的です。

そのため、同僚や目上の人に対して「ご苦労様」と言ってしまうと、失礼にあたる可能性があります。

そのため、職場では「お疲れ様」を使うのが無難だと言えるでしょう。

上下関係に悩んだら、「お疲れ様」を選ぶのがおすすめです。

【目上・社外向けも】「お疲れ様」の敬語・言い換え表現まとめ

「お疲れ様」は便利な表現ですが、相手や場面によっては、より丁寧な表現や言い換えを使ったほうがよい場合もあります。

ここでは、状況に応じた敬語や言い換え表現を紹介します。

敬語としての使い方

「お疲れ様です」:もっとも一般的で丁寧な表現。社内の上司や同僚に使えます。

「お疲れ様でした」:仕事の終わりや、1日の締めくくりに使われる敬語です。

「お疲れ様でございます」:より丁寧な表現。接客業やフォーマルな場面でも安心して使えます。

「ご苦労様でした」:丁寧に聞こえますが、基本的に目上の人が目下に使う表現です。

カジュアルな言い換え

「お疲れ」「おつかれ」:「お疲れ様」の略語で、親しい間柄で使われます。

「ご苦労様」:意味は近いですが、上下関係に注意が必要です。

「おつ」:チャットやSNSなどの軽いやりとりでよく使われます。

社外・改まった場面での言い換え

「お世話になっております」:メールなどでの社外対応には、こちらの方が適切です。

「本日はありがとうございました」:イベントや取引終了後などに使うと丁寧です。

「お疲れ様」は目上や取引先に使っていい?敬語マナーとNG表現

「お疲れ様」は便利な言葉ですが、使う相手によっては注意が必要です。

特に目上の人や取引先に使うときは、失礼にあたらないように気をつけましょう。

「ご苦労様」との違いに注意

先ほど言い換え表現のひとつとして「ご苦労様」を紹介しましたが、使い方には注意が必要です。

「ご苦労様」は目上の人が目下に使う表現とされており、部下に使うのはOKですが、逆はNGとされています。

迷ったときは「お疲れ様」で統一すると安心です。

社外メールでは「お世話になっております」が基本

たとえば、取引先に「お疲れ様です」とメールで書いてしまうのは避けましょう。

代わりに「いつもお世話になっております」などの定型表現が自然です。

上司に「お疲れ様!」はOK?

上司にも「お疲れ様です」や「お疲れ様でした」は問題なく使えます。

ただし、あまりにフランクな言い回し(「おつ!」など)は控えるのが無難です。

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番外編:英語にはない?「お疲れ様」に近い英語表現をチェック!

「お疲れ様」は、日本語独自の文化が生んだ表現です。

英語にぴったり対応する言葉がないため、シーンによって近い表現を使い分ける必要があります。

なぜ英語に直訳できない?

英語圏には、相手の努力や苦労を挨拶の中で伝えるという文化があまりないため、「お疲れ様」のような言葉は存在しません。

そのため、翻訳するときは「意味が伝わるフレーズ」を選ぶのがポイントです。

状況に応じた「お疲れ様」の英語表現

軽いあいさつ:「Hi there」「How’s it going?」

労いの言葉:「Thanks for your hard work」「Great job today」

気遣い:「You must be tired」「Take a good rest」

あくまで参考表現なので、文化的な背景を理解したうえで日本語としての使い方を覚えるのがおすすめです。

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まとめ

「お疲れ様」は、日本語ならではのねぎらいと敬意を込めた表現。

使い方を誤ると少し堅苦しく感じられることもありますが、相手との関係性やシーンに合わせて丁寧に使い分けることで、良好な人間関係を築く手助けにもなります。

ビジネスシーンでは「お疲れ様です」「お疲れ様でした」といった敬語を使いつつ、社外の相手には「お世話になっております」などの別表現に切り替えるのがスマートです。

ぜひ今回の記事を参考に、日本語の“ねぎらい文化”を理解して、職場でのやりとりに役立ててみてくださいね。

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