就職に有利な資格「宅建士」ってどんな資格?合格率や仕事内容を解説!

2022/2/23 最終更新

日本で就職したい方は、資格を取得するのがおすすめです。さまざまな資格があるなか「宅建士」の資格は、毎年約20万人もの人が受験する人気の国家資格です。

今回は、宅建士のメリットや、受験の難易度、合格率、資格取得後の仕事内容、年収について紹介していきます。

宅建士(宅地建物取引士)とは?外国人も取得できる?

宅建士は「宅地建物取引士」の略称で、不動産取引を行うための国家資格です。不動産の売買、賃貸仲介には不可欠な資格で、宅建士の資格がないとできない仕事もあるため、不動産業界でもっとも有利な資格です。

なお、宅建士の受験は、年齢・性別・学歴・国籍などの制限はありません。そのため、外国人の方ももちろん受験することができます。

外国人が宅建の資格を取得するメリット

外国人が宅建の資格を取得するメリットは、大きく分けて5つあります。

  • 就職に有利
  • 一生有効な資格
  • 安定した収入
  • 外国人が多い地域の不動産会社からの需要が高い
  • キャリアアップや独立開業も夢じゃない!

就職に有利

土地や建物など高額な取引を行う不動産業界では、宅建士にしかできない仕事があります。そのため、たとえ不動産業界未経験もしくは経験が浅くても、営業や事務員として採用してもらえる可能性が高まります。

近年では、不動産業界にとどまらず、建築業界や金融業界でも宅建士の需要は高まっているため、宅建士の資格を持っていれば就職に非常に有利です。

一生有効な資格

宅建士の資格は、一度取得すると一生涯有効な資格です。運転免許証と同じように宅建士証は5年ごとに更新が必要となりますが、生涯有効な資格なので、違う仕事をしたのちに、ふたたび不動産業界に戻ってくる際も、再就職に有利です。

安定した収入

不動産業界は、比較的安定した収入が期待できる業界です。

さらに、宅建士の資格を持っていれば、企業によっては資格手当として給料に5,000円〜50,000円上乗せされる場合もあるため、日本で安定した収入を得たい方には、非常におすすめの資格です。

外国人が多い地域の不動産屋さんからの需要が高い

日本国内には、外国人住民が多いエリアや、外国人向けに開発が進むエリアがあります。そのような地域の不動産会社では、外国語が話せるスタッフを積極的に採用しているため、宅建資格を持った外国人の需要は非常に高くなります。

キャリアアップや独立開業も夢じゃない!

宅建士の資格は、不動産業界でキャリアアップしたい方にとって不可欠です。また、宅建士の資格を持っていれば、独立開業も可能となります。

宅建資格取得の概要

宅建士の資格を取得するためには、宅建士の試験を受験する必要があります。ここからは、宅建資格取得の難易度や勉強時間、合格点、合格率を紹介します。

難易度

宅建士の試験は、国家資格の中では合格を狙いやすい資格です。とはいえ、問題は全て日本語で、法律用語なども出てくるため、日本人でも難しい内容となっており、相当な日本語力が必要となります。

独学や通信教育、オンライン講座などさまざまな勉強法がありますが、自分に合った勉強法を見つけてしっかりと試験に備えることが大切です。

勉強時間

専門知識が必要となる宅建士の資格は、長時間の勉強が必要です。すでに不動産業界で働いていてある程度知識がある方と、まったく知識がない方では、勉強時間に大きく差がでます。

全く知識がない方は500時間ほど勉強した方が多く、ある程度知識がある方は100時間ほどの勉強で合格した方が多いようです。たくさんの勉強時間が必要となるため、きついと感じ途中で投げ出す方も多くいます。

でも、たくさん勉強して資格を取得してしまえば、その後の就職や転職、開業など明るい未来が待っています。

合格点と合格率

宅建士の合格率は、約15〜18%です。宅建試験の合格点は、相対評価方式を採用しているため、毎年合格点が変わります。

50問50点満点のマークシート方式で実施され、35点前後が合格点です。合格点が38点と高得点の年もあるため、40点以上取れるよう勉強する必要があります。

試験会場や申込みは下の公式サイトを参照ください。

一般財団法人不動産適正取引推進機構:https://www.retio.or.jp/

宅建取得前に知っておきたいこと

宅建士として働く場合は、試験に合格後、都道府県知事に宅建士の登録申請が必要です。登録が完了すると「宅地建物取引士証」が交付され、晴れて宅建士として働くことができます。宅地建物取引の実務経験が2年以上ない方は、2日間の登録実務講習を受講することで登録が認められます。

もう一つ資格取得前に知っておいた方がいいことがあります。

それは、休暇についてです。不動産取引は、一般的に休みの人が多い土日祝日が忙しい仕事です。けっして休暇が少ないというわけではありませんが、家族や友人と休暇が合わないということで「きつい仕事」と感じてしまう人も多いです。

宅建士の仕事

宅建士しかできない仕事と、宅建士の資格を活かせる仕事を紹介していきます。

宅建士しかできない仕事

宅地建物の取引では、宅建士の資格を持っている人だけができる「独占業務」があります。

独占業務は、以下の3つです。

  • 契約前に行う重要事項の説明
  • 重要事項説明書(35条書面)への記名押印
  • 契約書(37条書面)への記名押印

不動産取引で最重要となるこれら3つの仕事は、宅建士しか扱うことのできない仕事です。

また、不動産取引を行う事務所では、従業員5人に1人が宅建士資格の所有者でなくてはいけないと義務付けられているため、必然的に不動産業界での需要は高くなります。

参考:https://o-uccino.com/front/articles/53785

宅建士の資格が活かせる仕事

宅建士の資格が活かせる仕事は、おもに以下の3つです。

  • 不動産業界
  • 建築業界
  • 金融業界

不動産取引を行う不動産業界はもちろんのこと、建築業界や金融業界でも、住宅の販売や融資などにおいて、専門知識がある宅建士は重宝されます。

宅建士の年収

宅建士の年収相場は400万円〜600万円です。

とはいえ、働く地域や企業、役職などによって大きく年収は変わります。年収に差はありますが、資格手当があり資格を活かせる企業に勤めた場合、安定した収入を得られることは間違いないでしょう。

また、独立開業した場合は、一概には言えませんがさらに多くの収入を得られることが多いです。

まとめ

今回は、宅建士について紹介してきました。近年では、外国人の不動産取引が多くあるため、日本人の宅建士も英語力が求められてきています。

そのため、「外国語を話せる宅建士」は非常に重宝されることでしょう。

取得するためには、一生懸命勉強する必要があります。独学や通信教育、講座などさまざまな勉強法がありますが、自分に合った勉強法で、不動産取引のプロフェッショナル「宅建士」を目指してみてはいかがでしょうか。

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