永住権申請に必要な理由書とは?書き方から注意点までを解説
2022/3/15 最終更新
日本に在留する外国人の多くが取得を希望する永住権(永住ビザ)ですが、申請には多くの書類提出が求められます。中でも重要となるのが「理由書」です。理由書と聞くと不思議に思うかもしれませんが、日本の永住申請においては「永住権を取得したい理由」も、永住許可を得るための重要な要素となります。本記事では、永住権申請における理由書の書き方から注意点まで、詳しく解説していきます。
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永住権申請に必要な理由書とは?
外国人が永住許可を得るには、永住申請を行い審査を通過しなければなりません。近年、出入国在留管理庁(以下、入管)の審査が厳格化され、永住ビザの許可率は50%前後となっています。申請者が本当に永住ビザを取得するに値するのかを見極めるためにも、理由書は重要なのです。
理由書は、永住権申請理由書もしくは永住許可申請理由書とも呼ばれています。入管では次の通り、理由書の形式と日本語文の記載を定めたうえで、提出資料として求めています。永住権申請理由書または永住許可申請理由書と言われた場合でも、同じ理由書だと覚えておきましょう。
理由書 1通 ※ 永住許可を必要とする理由について、自由な形式で書いて下さい。 ※ 日本語以外で記載する場合は、翻訳文が必要です。 |
永住申請には数多くの書類を提出しますが、理由書は申請内容を補足するものとして重要な役割を果たします。審査官は、申請した外国人が永住許可を求める理由や、申請に至った背景なども理由書を通じて審査します。
理由書の目的
- なぜ永住許可が必要なのかを明確にするため
- 提出書類だけでは永住要件を満たしているか判断しづらい「申請に至った背景」などを補足するため(審査時に誤解を招かないため)
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永住権申請で理由書が必要な人とは?
永住申請で必要とされる理由書は、全ての申請者に求められるわけではありません。理由書が不要な人・必要な人は次の場合に分けられます。
理由書が不要な人
次のいずれかに当てはまる外国人は理由書の提出が不要です。ただし特別な事情など、補足したい内容があれば理由書を提出することが可能です。
- 日本人の配偶者
- 永住者の配偶者
- 特別永住者の配偶者
- 日本人の実子
- 永住者の実子
- 特別永住者の実子
理由書が必要な人
次のいずれかに当てはまる在留資格を持つ外国人は理由書が必要です。
- 定住ビザ
- 就労ビザ
- 家族滞在ビザ
- 高度人材
日本人や永住者の配偶者などは、日本に永住する理由として「家族とともに安定して暮らしたい」など明確なものばかりです。しかし、そうでない場合は永住権を希望する論理的な理由を求められます。
永住権申請の理由書には何を書く?
理由書は自由に書いて良いとされていますが、実際に書くとなると何を書けば良いのか悩むでしょう。ポイントとしては、A4サイズの用紙1〜2枚程度で簡潔にまとめることです。冒頭文は挨拶から始めるのが好ましいでしょう。そのうえで、必要な項目を次の通り書いていきます。
理由書に書くべき内容
来日してから現在に至るまでの経緯
原則として、永住権の申請は日本在留期間が10年以上でなければなりません。理由書には、来日してから現在に至るまでの10年に及ぶ経緯を簡潔に書きます。事務的な内容ではなく、印象に残った事などを盛り込むのが良いでしょう。
現在の状況について
現在の生活や仕事の状況について簡潔に説明します。特に重要なのが、仕事で安定した収入を得ているかです。独立した生活が送れることをアピールしつつ、仕事でのやりがいや将来の計画に触れていきます。家族がいれば、一緒にどのような生活を送っているかも書きましょう。また、今後も問題なく生活できるとアピールするためにも、年収や貯蓄額などの記載があれば、審査官の心証が良くなります。
日本に永住したい理由
理由書を書くにあたり、最も重要なのが「日本で永住権を取得したい理由」です。自国に帰らず日本に住み続ける選択をした背景など、具体的かつ納得のいく説明が必要です。日本で生活基盤ができたからとの理由だけでは弱く、「日本でなければいけない明確な理由」をしっかりと書きましょう。
締めくくりの文章
理由書を締めくくる文章として、「日本の法やルールを守り社会の一員として真面目に生活していく」との宣誓を記載しましょう。
永住権申請の理由書を書くときはここに気をつけよう

理由書は自由に書いても問題ありませんが、注意すべき点がいくつかあります。
理由書を書くときの注意点
丁寧に書く
字は綺麗でなくとも問題ありませんが、審査官が読めるよう丁寧に書きましょう。
日本語文を必ず用意する
申請者の中には日本語に自信がない外国人もいます。しかし、理由書を母国語で書く場合は、日本語の翻訳文が必須のため、専門家などに翻訳を依頼しましょう。
理由書のテンプレートを使い回さない
永住申請の理由書は、テンプレートがインターネット上で多く出回っています。申請者の中には、テンプレートをそのまま使って申請する人が少なくありません。しかし、入管の審査では同じ内容の理由書が見られることが問題となっています。テンプレートでは永住許可を得られる可能性が低くなるでしょう。
事実を記載する
当然のことながら、理由書には事実だけを記載しましょう。入管では、永住申請に合わせて過去の申請内容も確認します。理由書の記載内容が過去の申請内容と異なれば、信憑性に疑いを持たれるため、整合性が取れているかを意識しましょう。
まとめ
永住申請に提出する理由書は、入管の審査官が審査をする際に重要な位置を占めます。理由書には、「来日してから現在に至るまでの経緯」や「永住先が日本でなければならない理由」など、具体的かつ論理的な内容が必要です。近年は審査が厳格化されているため、ありきたりな理由では永住許可を得難いでしょう。外国人採用に携わる方や外国人従業員と接している方は、理由書についての知識を活用し、永住申請のサポートをすることが望まれます。
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