外国人が日本でリモートワークをするには?デジタルノマドビザについても解説!

近年、リモートワークの普及により、日本で働きながら暮らしてみたい!と考える外国人が増えています。
特に、仕事をしつつ日本を旅行できる「デジタルノマド」に憧れる人も多いです。しかし、日本でリモートワークを行うには、適切なビザが必要です。
そこで今回は、外国人が日本でリモートワークする方法や、話題の「デジタルノマドビザ」について、わかりやすく解説します!
Contents
外国人が日本でリモートワークをするには?

日本でリモートワークをするためには、適切なビザを取得する必要があります。
以下では、リモートワークに利用可能な主なビザを紹介します。
短期滞在ビザでのワーケーション
観光ビザ(短期滞在ビザ)で日本に来て、観光地やリゾートでリモートワークをしながら過ごす「ワーケーション」というスタイルがあります。
ただ、日本の観光ビザはあくまで「観光・親族訪問・商談」などが目的なので、正式にリモートワークが認められているわけではありません。
とはいえ、短期間であれば海外の仕事をリモートで続けること自体は問題なし。ただし、長く働きたいなら他のビザを検討する必要があります。
家族滞在ビザでの資格外活動
日本に家族がいる外国人は「家族滞在ビザ」を取得できますが、基本的に就労は認められていません。
ただし、海外の仕事をリモートで続ける場合は「資格外活動許可」を申請すれば、週28時間まで働くことが可能になります。
また、このビザは「扶養を受けること」が前提なので、配偶者の収入を超えない範囲で働く必要があります。フルタイムで働きたい場合は、ほかのビザも視野に入れましょう。
参考:リモートワークで海外の仕事ができる在留資格はあるのか?
デジタルノマドビザを取得
2024年3月、日本政府は「デジタルノマドビザ」を導入しました。
このビザを取得すれば、海外の仕事をしながら最長6ヶ月、日本に滞在することが可能です。ただし、日本企業と契約して働くことはできず、取得には一定の条件があります。
デジタルノマドビザの詳細については、次のセクションで詳しく解説します。
日本のデジタルノマドビザとは?

日本でリモートワークをしながら暮らしたい外国人のために、2024年に導入された新しいビザです。
従来のビザでは難しかった長期滞在が可能になり、デジタルノマドにとって魅力的な選択肢の一つとなっています。
ここでは、基本的な情報から対象者や取得条件、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
デジタルノマドビザの基本情報
デジタルノマドビザは、海外の企業に所属している人やフリーランスのリモートワーカーが、日本で滞在しながらITを活用した仕事をするためのビザです。
家族も一緒に日本に来ることができ、働きながら日本を楽しむことができます。
このビザの導入により、外国人リモートワーカーがよりスムーズに日本で働けるようになることが期待されています。
外国人が日本でリモートワークを選ぶ理由
- 日本は治安が良く、快適な生活環境が整っている
- 高速インターネット環境が全国的に整備されている
- 文化的な魅力が多く、ワーケーションにも最適
対象となる職種や条件
デジタルノマドビザは、国際的なリモートワークをしている人向けのビザです。
対象となる職種は以下の通りです:
- ITエンジニアやプログラマー
- デザイナーやクリエイター
- ライターや翻訳者
- マーケティング担当者
- 個人事業主(外国企業の経営など)
ビザを取得するための主な条件は次の4つです
- 日本滞在期間が6か月以内
1回の申請で最長6か月滞在できますが、更新はできません。 - 日本と査証免除&租税条約を結んでいる国・地域の外国人
対象国・地域に住む外国人が対象です。対象国は後ほど紹介します。 - 年収が1000万円以上
申請時に年収1000万円以上であることが必要です。 - 医療保険に加入していること
日本滞在期間をカバーできる医療保険に加入している必要があります。
これらの条件を満たすことで、ビザを申請することができます。
取得のメリットと注意点
デジタルノマドビザは、リモートワークをしながら日本で長期滞在するための魅力的な選択肢ですが、いくつかのメリットと注意点があります。
メリット
デジタルノマドビザには、主に3つのメリットがあります:
- 長期滞在が可能
観光ビザが最大90日なのに対し、デジタルノマドビザは最長6か月まで滞在でき、仕事や観光をゆっくり楽しむことができます。 - 取得条件が緩やか
他のビザに比べて条件が少なく、住民登録も不要で、住民税の支払いも免除されます。特に、リモートワークをしているノマドワーカーにとって、非常に便利です。 - 家族も一緒に滞在可能
配偶者や子供も同じビザで滞在でき、一緒に異国の文化を体験しながら生活できます。
注意点
一方で、注意すべき点もいくつかあります:
- 滞在期間の更新ができない
6か月の滞在後、再度ビザを申請するには日本を出国する必要があります。延長はできないため、出国前に準備を整えておくことが大切です。 - 在留カードが発行されない
在留カードがないため、身分証として不便な場合があります。賃貸契約などで支障が出ることも考えられます。 - 滞在国で収入を得ることができない
日本でのアルバイトや就業契約はできません。収入源は日本以外の国で確保しておく必要があります。
このビザは、自由な働き方を支援する一方で、滞在中の制約もあるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
参考:日本版「デジタルノマド」ビザとは?専門行政書士がわかりやすく解説します
日本のデジタルノマドビザを取得する方法は?

日本でデジタルノマドビザを取得する方法について、必要な書類や申請の流れ、そして申請にかかる期間を簡単にご紹介します。
必要書類と申請手順
デジタルノマドビザを取得するには、以下の書類が必要です。
- パスポート:有効期限が十分に残っているもの。
- 写真:申請用の規定サイズのもの。
- 在職証明書:現在の雇用主からの証明書。
- 納税証明書または所得証明書:年収1,000万円以上であることを証明する書類。
- 医療保険証明書:日本滞在中の医療保険に加入していることを示す書類。
申請手順は以下の通りです。
- 書類の準備:上記の必要書類を整えます。
- 申請書の提出:滞在先の住所地を管轄する入国管理局に「在留資格認定証明書交付申請」を行います。
- 審査:入国管理局での審査が行われます。
- 結果の受領:審査結果が通知されます。
申請にかかる期間
申請から承認までの期間は、通常1ヶ月程度です。 ただし、申請内容や状況によっては、さらに時間がかかる場合がありますので、余裕を持って申請を行うことをおすすめします。
日本のデジタルノマドビザの対象国は?

日本のデジタルノマドビザは、世界中の多くの国から申請可能です。
対象となる国・地域はかなり広範囲で、例えば、アイスランドやアメリカ、カナダ、イギリスなどの先進国をはじめ、アジアのタイやシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドなど、さまざまな国々が含まれています。詳しい対象国・地域については、こちらからご確認ください。
また、家族(配偶者や子ども)もビザを取得できますが、対象となる国・地域はノマドワーカー本人より広がります。
日本でのリモートワーク環境は?

日本でのリモートワークは、近年ますます普及してきています。
特に都市部では、リモートワークをサポートするためのインフラが整ってきており、働きやすい環境が広がっています。
コワーキングスペースやリモートワーク環境
日本の主要都市には、多くのコワーキングスペースがあります。
- 東京:WeWork、Basis Point、HAPONなど
- 大阪:The DECK、Osakan Spaceなど
- 福岡:Fukuoka Growth Next、WeWork Fukuokaなど
特に東京はデザイン性の高いおしゃれなスペースが多く、クリエイティブな仕事にもぴったりです。
地方でも、観光地や自然豊かなエリアにコワーキングスペースが増えており、静かな環境でリモートワークができます。
生活費やインターネット環境は?
日本での生活費は、都市部と地方で差がありますが、全体的に見ても安定しています。
東京や大阪などの都市部は家賃が高いですが、その分生活の利便性が高いです。地方であれば、比較的リーズナブルな価格で生活ができるので、経済的に無理なく暮らすことができます。
インターネット環境も、日本は非常に安定しており、ほぼどこでも高速インターネットが利用可能です。カフェやコワーキングスペースでも、快適に仕事ができるWi-Fi環境が整っています。
日本におけるデジタルノマドのメリットとデメリット

日本はリモートワークに適した環境が整っており、デジタルノマドにとって魅力的な滞在先のひとつです。
しかし、滞在するにあたってはメリットだけでなく、いくつかの注意点もあります。
メリット
円安の影響
外国通貨を持つデジタルノマドにとって、日本での生活費は比較的リーズナブル。食費や交通費も抑えやすく、高品質なサービスをお得に利用できます。
安全で清潔な生活環境
日本は治安が良く、公共の場も清潔で快適に過ごせます。高速インターネット環境も整っており、リモートワークに適した環境です。
デメリット
言語の壁
英語が通じにくい場面も多く、行政手続きや日常生活で日本語の理解が求められることがあります。翻訳アプリの活用や簡単な日本語の習得が必要になる場合も。
ビザの滞在期間と更新制限
デジタルノマドビザは最長6ヶ月で更新ができず、長期滞在を希望する場合には別のビザの検討が必要です。また、取得条件として年収1000万円以上などのハードルがあります。
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まとめ

日本でリモートワークをするには、ビザの選択がポイントです。短期滞在ビザや家族滞在ビザを活用する方法もありますが、長期滞在なら「デジタルノマドビザ」が便利。
最長6ヶ月で更新不可などの制約がありますが、日本の美しい自然や豊かな文化を楽しみながら働けるのは大きな魅力です。
日本はリモートワーカーにとって快適な環境が整っていますが、言語やビザのハードルもあるため、事前の準備が大切です。
自分に合った滞在方法を選び、日本ならではの魅力を満喫しながら、充実したリモートワーク生活を送りましょう!