外国人におすすめのアルバイト10選!日本語レベル別に仕事の探し方・ビザ条件も解説

日本で生活する外国人の方のなかには、「自分にもできるアルバイトがあるのだろうか」「日本語に自信がなくても働ける場所はあるのか」と不安に感じている方もいるかもしれません。
この記事では、日本でアルバイトをしたい外国人の方に向けて、日本語のレベル別におすすめの職種や、必要なビザの種類、仕事の探し方、応募の流れまでをわかりやすく解説します。
日本で仕事をしたい方は、ぜひ参考にしてください!
Contents
外国人が日本でアルバイトをするには?ビザ条件を確認しよう

外国人が日本でアルバイトをするには、持っている在留資格によって働けるかどうかが変わってきます。
まずは、どのビザならアルバイトができるのか、またどんな制限があるのかを具体的に見ていきましょう。
資格外活動許可が不要なビザの種類
「永住者」「定住者」「日本人の配偶者等」「ワーキングホリデー」などの在留資格を持っている場合は、資格外活動許可を取得せずにアルバイトをすることができます。
特にワーキングホリデービザでは、アルバイトを通じて日本の文化や暮らしを体験できるのが魅力。
ただし、滞在期間が最長1年と限られている点には注意が必要です。
ワーキングホリデービザの詳細については、以下の記事も参考にしてみてください。
▶︎ 外国人のワーキングホリデー制度とは|日本での採用・受け入れの実務ポイントを解説!
資格外活動許可が必要なビザと注意点
「留学」「家族滞在」「文化活動」などの在留資格で滞在している方がアルバイトをする場合は、「資格外活動許可」を取得することでアルバイトが可能になります。
許可を受けられるのは、学業や本来の活動を妨げないと判断された場合に限られ、勤務時間は週28時間以内と定められています。
また、キャバクラやパチンコ店などの風俗関連業種では働けません。
アルバイトを始める前に、必ず必要な申請を行いましょう。
- 勤務時間は週28時間以内(長期間に渡る休暇中は1日8時間以内・週40時間まで)
- 風俗営業に関する職種(キャバクラ・パチンコ店など)での勤務は禁止
- 学校の出席率や成績なども審査に影響する場合あり
資格外活動許可の詳細や申請書類については、以下の記事もご覧ください。
▶︎ 外国人労働者の資格外活動許可とは?申請書や申請方法、必要書類も
アルバイトできないビザの種類と理由
以下のような在留資格では、原則としてアルバイトをすることはできません。
- 短期滞在(観光・親族訪問など)
- 技能実習
- 特定技能(就労ビザでありアルバイトは不可)
これらはあくまで一時的な滞在や、特定の目的に限った在留資格のため、収入を得るアルバイトは認められていません。
無許可で働くと「資格外活動」とみなされ、強制退去の対象になることもあるため注意が必要です。
【日本語レベル別】外国人におすすめのアルバイト10選

ここでは、日本語のスキルに応じておすすめのアルバイトを紹介します。
語学力に不安がある方も、自分に合った仕事を見つけるヒントになるはずです。
日本語があまり話せない外国人におすすめのアルバイト5選
【対象レベルの目安】日本語能力試験でN5〜N4程度、またはあいさつや簡単な単語が少し理解できるレベル。
このレベルでも挑戦しやすい仕事を紹介します。
清掃スタッフ
オフィスビルやホテル、店舗などの清掃は、会話の機会が少なく、マニュアル通りに作業を進める仕事です。
静かな環境でコツコツ働けるので、日本語に自信がない方でも安心して始められます。
工場作業員
製造工場や倉庫での軽作業(組み立て・検品・梱包など)は、マニュアルに従って作業するスタイルが多く、日本語でのやり取りが最小限で済みます。
ルールを守って作業を継続できる方におすすめです。
日本での工場の仕事についてさらに詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
引越しスタッフ
荷物の搬出・搬入が主な仕事で、体力は必要ですが、日本語での接客はほとんどありません。
指示が理解できれば働きやすく、仲間と連携しながら動く現場が多いです。
ティッシュ配り
駅前や繁華街で配布するティッシュやチラシの仕事は、「どうぞ」「ありがとうございます」などの簡単な日本語だけで対応できます。
接客に抵抗がなく、短時間で働きたい方に向いています。
ウーバーイーツ(配達員)
アプリを使って料理を配達する仕事なので、日本語のやり取りは少なめです。
ただし、現在は留学生は登録できないため、就労制限のない在留資格が必要です。
自転車やバイクでの移動が好きな方に向いています。
日本語が得意な外国人におすすめのアルバイト5選
【対象レベルの目安】日本語能力試験でN3以上、または日常会話に支障がないレベル。
接客を含む仕事にもチャレンジしやすくなります。
外国語講師
自分の母国語(英語・中国語・韓国語など)を日本人に教える仕事です。
英会話教室やオンラインスクールで働く機会が多く、語学を活かしながら日本人との交流も楽しめます。
日本で英語教師として働く方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
翻訳スタッフ
日本語と母国語を使い分けながら、文章や資料を翻訳する仕事です。
在宅でできる案件も多く、自由な働き方をしたい方に人気です。
正確な言語力が求められますが、専門スキルが身につきます。
コンビニスタッフ
レジや品出し、掃除など幅広い仕事があります。
接客の中で日本語を使う機会が多いですが、外国人スタッフの受け入れ実績がある店舗も多く、働きながら語学力を磨ける職場です。
レストランスタッフ
ホールでの接客や厨房の補助などを行います。
日本語でのやり取りはありますが、外国人観光客の多い店や母国の料理を提供している店では、自分の言語も活かせることがあります。
ホテルスタッフ
フロント・案内係・配膳・客室清掃など、さまざまな業務があります。
英語や母国語を使う機会も多く、接客スキルやマナーも学べる環境です。
観光地のホテルでは外国人スタッフも多く活躍しています。
日本語が話せない外国人が仕事を見つけるには?
日本語が得意でなくても働けるアルバイトは、日本国内にいくつかあります。
ここでは、言葉の壁に不安がある外国人の方に向けて、比較的日本語を使わずに働ける職種の特徴や、相談できる窓口の情報を紹介します。
日本語不要・少なめでできる仕事の特徴
言葉の壁を気にせず働きやすい職種の多くは、「接客が少ない」「マニュアルで進める作業中心」「他のスタッフと最低限のやりとりで済む」といった特徴があります。
たとえば清掃業務、倉庫や工場での軽作業、デリバリー系(ウーバーイーツなど)は、基本的に一人で作業を行い、口頭での日本語対応は最小限でOK。
また、外国人スタッフが多い職場では英語や母国語でやりとりできる場面もあるため、求人情報に「外国人活躍中」や「日本語不要」などの記載があるものを選ぶのも一つのポイントです。
ハローワークでの相談方法・注意点
公的なサポート機関である「ハローワーク」でも、外国人の就職・アルバイト支援を行っています。
主要都市には「外国人雇用サービスセンター」もあり、日本語が苦手な方でも相談しやすい体制が整っています。
利用時には、在留カード・パスポート・履歴書などを持参しましょう。
日本語が不安な場合、母国語を話せる相談員がいる日を確認する、または通訳と一緒に行くのが安心です。
参考:ハローワークの職業相談・職業紹介サービスのご利用に当たってのご案内
東京で日本語をあまり使わずに働ける仕事を知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
▶︎ ハローワークで日本語が話せない外国人が東京で働ける仕事は?
【日本語が苦手でもOK】自分に合った仕事を探す4つの方法

日本での仕事探しは、方法を知っていれば決して難しくありません。
ここでは外国人の方が使いやすい4つの探し方を紹介します。
求人サイト・アプリを活用する
インターネットの求人サイトやアプリを使えば、自分の希望に合ったアルバイトを効率よく探すことができます。
バイトル、マイナビバイト、インディードなどの大手サイトでは、「外国人歓迎」や「留学生歓迎」、「英語対応可」などのキーワードで検索することが可能です。
とくに以下のような職種では、日本語に不安がある方や語学を活かしたい方でもチャレンジしやすい傾向があります。
- 空港や観光地での接客・案内業務
- ホテルやゲストハウスのフロントスタッフ
- 外国人向け飲食店(母国の料理店など)
- 通訳補助や英語を使う事務職など
また、「GaijinPot Jobs」や「YOLO JAPAN」など、外国人向けに特化した求人サイトを活用するのもおすすめです。
言語やビザの条件で絞り込める機能もあるため、初めての方でも使いやすいでしょう。
外国人向け人材紹介サービスを使う
外国人専門の人材紹介サービスを利用すれば、ビザや言語の相談にも対応してくれます。
企業との間に入ってくれるので、就労条件や仕事内容の確認もスムーズです。
同郷のコミュニティ・ネットワークを活かす
日本にいる同じ国の仲間からアルバイトを紹介してもらう方法もあります。
SNSや現地のグループでつながっておくと、非公開の求人情報を得られることもあります。
店頭の張り紙・直接応募する
「アルバイト募集」の張り紙を見たら、勇気を出して直接聞いてみるのも方法のひとつです。
「外国人OK」と書かれていれば、採用される可能性も高まります。
外国人と交流できるおすすめバイトとは?
せっかく日本で働くなら、同じように海外から来た仲間と知り合いたい——そんな方には、国際色豊かな職場がおすすめです。
ここでは、外国人同士のつながりを持ちやすいバイト環境を紹介します。
国際色豊かな職場の特徴
外国人スタッフが多い職場は、自然と多言語での交流が生まれやすくなります。
たとえば以下のような場所は、多国籍の仲間と一緒に働ける可能性が高いです。
- ゲストハウスやホステル(英語を使う機会も多い)
- シェアハウス運営企業の受付や清掃スタッフ
- 観光地のお土産店やカフェ(訪日観光客が多く、語学が活きる)
- 留学生向けの英語塾・サポートセンター
これらの職場では、日本語に不安があっても、他国籍スタッフとの助け合いがしやすい点が魅力です。
外国人スタッフが多い職種の選び方
求人情報の中で、「外国人活躍中」「英語対応OK」「国際交流あり」といった記載がある求人は、外国人が働きやすい職場である可能性が高いです。
また、応募前にお店のウェブサイトやSNSをチェックして、実際のスタッフ構成や雰囲気を知ることも役立ちます。
応募から面接までのステップとコツ

働きたい仕事が見つかったら、次は応募のステップです。
ここでは、外国人の方が応募時に知っておきたいポイントをまとめました。
応募先に連絡する
気になるアルバイトを見つけたら、募集内容に記載された方法で連絡を取りましょう。
応募フォームに入力する方法のほか、電話やメールで直接連絡を取るケースもあります。
どの方法でも、丁寧な言葉で簡潔に用件を伝えることが大切です。
もし張り紙などで求人を見つけた場合は、お店に直接行って話をしても構いません。
その際は、店内の混雑状況を見て、スタッフが忙しくないタイミングを選ぶのがポイントです。
たとえば、「張り紙を見たのですが、アルバイトを探しています」と伝えると、スムーズです。
履歴書を書く
日本では、応募の際や面接時に履歴書の提出が求められることが一般的です。
履歴書には、氏名や住所、学歴、職歴、志望動機などを記入します。
また、証明写真を貼る欄もあるため、あらかじめ用意しておくと安心です。
母国での経験を日本語で書くのが難しい場合は、企業によっては英語での記入を認めていることもあります。
事前に確認しましょう。
オンライン応募の場合は、履歴書をPDFなどのファイル形式で送ることが多く、ファイル名を「Resume_YourName.pdf」などわかりやすくすると親切です。
面接を受ける
面接では、志望動機や自己紹介などを通して、自分の考えや意欲を伝えることが大切です。
服装のルールは職場によって異なりますが、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
もし日本語に不安がある場合は、「日本語はまだ勉強中ですが、できるだけ努力します」といった前向きな姿勢を伝えると良い印象につながります。
オンライン面接の場合は、事前にインターネット環境やカメラ、マイクの動作を確認しておきましょう。
背景にも気を配り、静かな場所で参加するようにしてください。
カフェやにぎやかな場所からの接続は避けましょう。
まとめ
アルバイトを始めるには、まず自分のビザの条件や日本語力に合った仕事を把握することが大切。
そのうえで、信頼できる方法で仕事を探し、丁寧に応募を進めていけば、日本での就業経験はきっと実りあるものになるはずです。
日本での生活やキャリアを広げる第一歩として、今回ご紹介した情報をぜひ役立ててください。