外国人でも住宅ローンは利用できる?永住権の有無・審査条件・おすすめ銀行を紹介!

日本で家を購入したいと考える外国人の方の中には、「外国人でも住宅ローンは組めるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
実は、一定の条件を満たせば、外国人でも住宅ローンを利用できます!
この記事では、審査の条件やポイント、必要な書類、対応している銀行など、住宅ローンを検討する際に役立つ情報をわかりやすくご紹介します。
Contents
外国人でも日本で住宅ローンを組める!基本条件をチェック

日本で住宅ローンを利用したいと考える外国人の方でも、一定の条件を満たせば申し込むことができます。
なかでも「永住権があるかどうか」は、審査内容や必要書類に影響する大きなポイントです。
永住権あり・なしでどう変わる?
永住権を持っている場合、日本人とほぼ同じ条件で住宅ローンを申し込めるケースが多いです。
一方、永住権がない場合でも、在留期間や就労状況、収入の安定性などを証明できれば、利用できる可能性は十分あります。
近年、日本に長期滞在する外国人の数は増加傾向にあり、それに伴って金融機関も外国人向けのサービスを拡充。
一定の在留資格や安定した収入、信用情報などの審査基準をクリアできれば、外国人の方でも住宅ローンの利用が可能となるケースが増えているのです。
永住権がない外国人に多い追加条件とは?
永住権を持っていない場合、金融機関によっては以下のような条件が追加で求められる場合もあります。
- 一定期間以上の在留実績(例:2年以上)
- 安定した雇用形態(正社員や契約社員)
- 日本語で契約書を理解できること
- 日本人または永住者の配偶者が連帯保証人となれること
たとえば、三井住友銀行や三菱UFJ銀行では、永住権がない場合でも在留資格や収入状況によっては住宅ローンの申請が可能とされています。
スルガ銀行では、外国人向けの住宅ローン商品も用意されています。
住宅ローンの審査で見られるポイントと必要書類を確認しよう

住宅ローンを申し込む際には、「返済能力があるか」「信頼できるか」といった点が審査されます。
あわせて、それらを証明するための書類も必要になるため、事前にしっかり準備しておくことが大切です。
審査で見られる5つのポイント
日本の金融機関では、以下のような項目が重視されます。
- 年収
目安として300〜400万円以上あれば、審査が通りやすくなります。
- 勤続年数
1年以上同じ職場で働いていると、収入の安定性が評価されます。
- 信用情報
CICやJICCといった信用情報機関に登録されたローンやクレジットカード、携帯料金などの支払い履歴がチェックされます。
- 他の借入状況
自動車ローンや奨学金など、既存の返済がある場合は、返済能力とのバランスが見られます。
- 生活基盤の安定性
長く同じ地域に住んでいたり、日本での生活が安定しているとプラス材料になります。
提出が求められる主な書類は?
審査に必要な書類は金融機関によって異なりますが、一般的には次のようなものを準備する必要があります。
在留カード・パスポート:本人確認のために必須です。
- 住民票:現住所の証明として必要になります。
- 所得証明書類:源泉徴収票、納税証明書、または確定申告書など
- 給与明細や在職証明書:収入と雇用状況の確認のため
- 預金通帳のコピー:資産状況や支払い能力の判断材料として使われます。
必要な書類は金融機関によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
外国人もOK!住宅ローンのおすすめ銀行4選

外国人向けに住宅ローンを提供している銀行の中から、代表的なものをピックアップして紹介します。
条件や特徴を比較しながら、自分に合った金融機関を選びましょう。
1. スルガ銀行|外国人専用プラン「Dream J」を提供
スルガ銀行では、外国人専用の住宅ローン「Dream J」を展開しています。
就労系の在留資格を持っており、一定期間以上の滞在実績や安定した収入があれば、永住権がなくても申し込むことが可能です。
英語対応の相談窓口がある点も安心材料の一つです。
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2. 三井住友銀行|在留資格や勤続年数によっては申請可能
三井住友銀行では、在留資格や勤続年数、収入状況などを考慮したうえで、永住権がない外国人にも対応しています。
特に、日本での勤務実績や生活の安定性が評価される傾向があります。
詳細な条件は支店や窓口での事前確認が必要です。
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3. 三菱UFJ銀行|個別相談で柔軟に対応
三菱UFJ銀行では、外国人の住宅ローン申請について、個別の事情に応じた柔軟な対応を行っています。
永住権がない場合でも、在留期間・雇用形態・収入の安定性などをもとに、審査の対象となることがあります。
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4. 横浜銀行|収入証明があれば永住権なしでも可能性あり
横浜銀行では、日本での雇用状況や収入証明がしっかりしていれば、永住権の有無にかかわらず住宅ローンの申し込みが可能な場合があります。
対応は店舗によって異なるため、事前に相談しておくのがおすすめです。
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外国人が住宅ローンを申し込む際の流れと注意点

住宅ローンの申し込みから契約・融資までにはいくつかの段階があります。
日本独特の契約文化にも注意が必要です。
審査〜契約までの基本ステップ
住宅ローンは、以下のような流れで手続きが進みます。
- 金融機関を選ぶ
金利やサポート体制、外国人向けプランの有無などを比較して選びます。 - 事前審査の申請
年収や勤続年数、在留資格などの基本情報をもとに、仮の審査が行われます。 - 必要書類の提出
所得証明や在留カードなどを揃えて、正式な申請の準備をします。 - 本審査
より詳細な確認が行われ、返済能力や信用情報などをもとに審査結果が決まります。 - 契約・融資実行
契約書への署名・押印を経て、融資が実行されます。物件の引き渡しなどと並行して進むことも。
日本語力や文化的な違いに注意
契約書は日本語で書かれており、専門用語も多いため、ある程度の日本語力が求められます。
通訳や翻訳対応がある銀行を選ぶと安心でしょう。
また、日本の契約文化では「ハンコ(印鑑)」が必要になる場面が多いです。
印鑑登録や準備が必要になることもあるため、早めに確認しておきましょう。
連帯保証人が求められるケースも
金融機関によっては、永住権を持たない外国人に対して、日本人や永住者の配偶者などの連帯保証人を求める場合があります。
保証人の条件は事前に確認しておきましょう。
専門家・相談窓口をうまく活用しよう
住宅ローンに関する手続きや日本語での契約に不安がある場合は、行政書士やファイナンシャルプランナー、不動産会社などのサポートを活用するのもおすすめ。
外国人向けにサポートを行っている団体もあるので、相談先を見つけておくと安心です。
金利・返済条件・頭金の相場も知っておこう

ローンを組む際は、金利や返済期間、頭金の有無が家計に大きく影響します。
事前にチェックしておきましょう。
外国人向け住宅ローンの金利や条件の傾向
永住権がない場合、金利がやや高く設定されることや、返済期間が短くなるケースもあります。
条件は銀行ごとに異なるため、比較検討が大切です。
頭金はどれくらい必要?相場と準備のコツ
一般的に、物件価格の10〜30%の頭金が求められます。
頭金が多いほど、審査が通りやすくなったり、金利が下がることもあるため、早めに資金準備を始めましょう。
住宅ローンを使って、日本でマイホームを購入しよう!

マイホームを持つことは、多くの外国人にとって大きな夢です。
物件選びやライフプランに合わせた資金計画も考えましょう。
不動産市場の調査と物件選びのポイント
地域によって価格相場が大きく異なるため、希望エリアの市場情報をよく調べましょう。
マンション、一戸建てなどの物件タイプも検討材料になります。
ライフプランに合わせた資金計画を立てよう
結婚、出産、転職など、将来的なライフイベントを見据えた返済計画を立てることが大切です。
繰り上げ返済や借り換えなどの選択肢も視野に入れましょう。
まとめ
外国人の方でも、日本で住宅ローンを利用することは可能です。永住権の有無や収入状況、在留期間、日本語の理解度などに応じて、審査基準や対応は異なりますが、準備をしっかり整えれば実現は十分可能です。
物件探しや資金計画に加え、各金融機関の対応も比較しながら、自分に合ったプランを見つけていきましょう。マイホーム購入という夢の実現に向けて、一歩踏み出してみてください。