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【外国人向け】空き家バンク(akiya banks)を解説!日本家屋で田舎暮らしを叶える方法とは?

「日本の田舎で、昔ながらの家に住んでみたい」
「空き家を安く手に入れてリノベーションしたい」

——そんな想いを持つ外国人の方に注目されているのが、「空き家バンク(akiya banks)」という制度です。

この記事では、日本で人気が高まっている空き家バンクの仕組みやメリット・注意点、さらには外国人でも利用できるのかどうかについて、わかりやすく解説します。

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今外国人に大人気!日本の空き家・古民家の魅力とは

近年、日本の「空き家」や「古民家」は、海外から大きな注目が集まっています。

ここでは、なぜ今、日本の空き家に関心が集まっているのか、その理由を5つのポイントから見ていきましょう。

1. 圧倒的な安さ・購入のしやすさ

日本の空き家は、数十万円〜数百万円と非常に手頃な価格で購入できるものも多く、都市部でも築年数によっては驚くほど安く手に入ることも。

ローンを組む必要もなく、最近は円安の影響もあって、現金で購入できる外国人にとっては、より購入のチャンスが広がり、海外からの購入ハードルも低くなっています。

さらに、「0円物件」など話題性のある情報がニュースやSNSで広まることも多く、それをきっかけに問い合わせが増えるケースも多いです。

2. 日本ならではの個性ある建物

日本の古民家や伝統建築は、海外ではなかなか見られない特有のデザインが魅力

木造の梁やふすま、縁側など、和の趣を感じられる空間に惹かれる外国人は少なくありません。

海外にはない「日本らしさ」が詰まった住宅を、自分の拠点や別荘として所有することに特別な価値を感じる方も多く、「日本家屋を持つ」ということ自体が夢を叶える一歩になることもあります。

3. リノベーション・DIY文化にマッチ

築年数が古くても、リノベーションすれば住まいとして再生できるという考え方は、DIYが盛んな海外のライフスタイルとも相性が良く、特に欧米の若い世代に人気です。

古い家を買って、自分の手で理想の住まいに変えていける楽しみがあるのも魅力のひとつ。

素材の質が高く、丁寧に造られた日本家屋は、手を加えることで本来の美しさがよみがえるのも大きなポイントです。

4. 投資・ビジネスチャンスとしての魅力

「せっかく空き家を手に入れるなら、活用したい」と考える外国人も多く、近年では民泊や外国人向けシェアハウスとして再利用するケースが増えています。

日本家屋をリノベーションした観光客向けの宿泊施設は、日本文化に興味がある旅行者にとっても魅力的な選択肢です。

ビジネスや投資の対象として空き家を購入する外国人も年々増加しており、詳しくは後ほどご紹介します。

5. 日本の自然・田舎暮らしへの憧れ

美しい自然に囲まれた環境で、のんびり暮らしたいという思いから、日本の田舎に目を向ける外国人も少なくありません。

特にテレワークの普及により、都市部にこだわらず、自分らしい暮らしを求めて地方へ移住する動きも広がっています。

自然豊かな土地で家庭菜園を楽しんだり、地元の日本人と交流したりと、日本文化と密接に関わる生活スタイルに魅力を感じる外国人にとって、空き家は理想の住まいの選択肢です。

「空き家バンク(akiya banks)」とは?

「空き家バンク(akiya banks)」とは、自治体が中心となって、空き家を貸したい・売りたい所有者と、住みたい・買いたい人をマッチングする制度です。

空き家の有効活用を通じて、地域活性化や人口減少対策を目的としています。

不動産会社を介さずに物件を紹介するケースが多いため、仲介手数料がかからないなど、コストを抑えられるのも大きな特徴。

空き家を探す外国人にとっても、選択肢のひとつとなっています。

外国人でも空き家バンクを利用できる?

結論、日本の空き家バンクは、外国人の方でも問題なく利用できます!

そもそも日本では、外国人であっても土地や住宅を購入することが法律で認められており、国籍やビザの種類にかかわらず、不動産を所有することが可能です。

ただし、実際に利用するにはいくつかのハードルがあることも事実です(詳しくは後述で解説します)。

あらかじめ仕組みや注意点を知っておくことで、より安心して空き家探しを進めることができます。

【超おすすめ】空き家バンクを利用するメリット・魅力

空き家バンクを活用することで、外国人の方にとってもさまざまなメリットが。

ここでは、魅力を3つ紹介します。

1. 空き家を安く借りられる・買える

空き家バンクでは、不動産会社を介さずに物件の情報が提供されるため、仲介手数料がかからないケースがほとんどです。

また、所有者の多くは「できるだけ早く入居者や買い手を見つけたい」と考えているため、家賃や購入費用が相場よりも安く設定されていることもあります。

2. 地域活性化に貢献できる

空き家バンクの目的のひとつは、地方の空き家を有効活用することで、地域の活性化や人口減少の対策につなげること。

空き家を購入・入居することで、その地域のコミュニティの一員となり、地方に新しい風を吹き込む存在になれるかもしれません。

3. 補助金を活用できる可能性がある

地方移住や空き家活用を支援する制度として、自治体によっては補助金が用意されていることも。

たとえば、改修費用の一部を負担してくれる制度や、起業支援、移住支援などが該当し、初期費用を抑えて、より現実的に移住を実現できるチャンスが広がります。

※補助金制度の内容や条件は地域ごとに異なるため、事前に自治体の公式サイトなどで確認しておきましょう。

空き家バンクに興味がある方は、まずは全国版の空き家・空き地バンクサイトをチェックしてみましょう。エリアや条件を絞って、物件情報を検索できます。
▶︎ 【ホームズ】空き家バンク/アットホーム 空き家バンク

【利用前に確認】空き家バンクのデメリット・リスク

魅力が多い空き家バンクですが、実際に利用する前に知っておきたい注意点も。

ここでは、主なリスクを3つ紹介します。

1. 現地に行かないと物件の状態がわからない

空き家バンクに掲載されている物件は、住所や内部の写真などの情報が少ない場合があります。

特に地方の物件では、不法侵入やいたずらを防ぐため、詳細を公開していないことも。

また、雨漏りや老朽化など、実際に見ないとわからない問題を抱えているケースもあるため、現地での状態確認は必須と考えましょう。

2. 空き家の持ち主と直接相談が必要

空き家バンクはあくまで「紹介の場」であり、価格交渉や契約手続きは、所有者との直接やり取りが基本です。

日本語でのコミュニケーションが求められることが多いため、不安がある場合は、通訳やサポートを依頼できるか事前に確認しておくと安心です。

場合によっては、自治体と連携している不動産業者などが間に入るケースもあります。

3. 片付け・リフォームが必要な場合が多い

登録されている空き家の中には、長期間放置されていた物件も少なくありません。

家具や私物がそのまま残っていたり、壁や床の傷みが進んでいたりと、片付けやリフォームが必要なことも多いです。

事前にどの程度の作業が必要かを確認し、片付けやリフォームにかかる費用の見積もりをとってから契約すると安心でしょう。

空き家バンク以外で外国人が日本の空き家を探す方法

空き家バンク以外に、日本の空き家を探す方法もあります。

特に、日本語に自信がない方や、より多くの選択肢を比較したい方には、以下の方法もおすすめです。

不動産業者・海外向け不動産サイトを活用する

多言語対応を行っている不動産会社や、海外向けに物件情報を提供している専門サイトもあります。

たとえば「Akiya Japan」では、日本各地の空き家情報が英語で紹介されており、日本語が不安な方でもOK。
このようなサイトを活用すれば、希望のエリアや条件に合った空き家を効率よく見つけやすくなります。

SNSや民泊サイト(Airbnbなど)で探す

最近では、SNS上で空き家情報を発信している個人や団体も多く、「#akiya」などのハッシュタグを使えば、実際の事例や物件の雰囲気がつかみやすくなっています。

また、Airbnbなどの民泊サイトで気になる地域に滞在し、住み心地を体験してから購入や長期滞在を検討する方法も。

オーナーと直接つながることで、思いがけない出会いが生まれることもあるでしょう。

【投資にも注目】空き家を活用した外国人向けビジネス・居住例

先述でも触れましたが、空き家は「住む場所」としてだけでなく、ビジネスや投資の対象としても注目を集めています。

ここでは、実際に空き家を活用して成功している外国人の事例や、よくある活用方法をご紹介します。

民泊やシェアハウスにリノベして活用する人も

近年、空き家をリノベーションして民泊やシェアハウスとして活用する外国人が増えています。

たとえば、スウェーデン出身のモデル・アントン・ウォーマン氏は、東京都の空き家を古民家の魅力を活かしたデザインに改修し、宿泊施設としてオープン。

月に200万円以上の収益を出していると、大きな話題になりました。

日本家屋の風情を活かした宿泊施設は、「日本らしさ」を体験したい観光客に人気があり、インバウンド需要の高まりとともに注目を集めています。

参考:My TOKYO

投資目的でも人気が高まっている

近年は、海外でも日本の空き家を活用したビジネスに関心を持つ人が増えており、投資対象として注目を集めています。

これから空き家を活用したビジネスを始めたいと考えている人にとっても、日本の空き家は魅力的な選択肢です。

購入コストが比較的安いため、少ない資金からスタートでき、副業や地方移住後の収入源として活用されるケースも少なくありません。

観光地近くの空き家をリノベーションして貸し出したり、日本文化体験を組み込んだ宿泊サービスを提供したりと、可能性はさまざまです。

まとめ

日本の空き家は、手頃な価格や独特の魅力に加え、ビジネスや投資のチャンスも広がっており、外国人にとって魅力的な選択肢となっています。

空き家バンクをはじめ、さまざまな方法で理想の物件を見つけることができますが、利用前にはメリットと注意点をしっかり確認することが大切です。

空き家を通じて、日本ならではの暮らしや文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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