日本語「もんで(monde)」の意味とは?方言・ビジネスでの使い方をわかりやすく解説!

「もんで(monde)」という言葉、聞いたことはありますか?地域によっては日常会話でよく使われ、ビジネスシーンでも耳にすることがあります。
しかし、「どんな意味?」「どう使えばいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
この記事では、「もんで」の意味や、方言としての使われ方、ビジネスでの表現としての違いをわかりやすくご紹介。
実際の例文や使いこなすためのポイントもあわせてお届けします。
Contents
「もんで(monde)」の意味とは?方言としての使い方と語源を解説

「もんで」という言葉は、場面によってまったく違う意味を持ちます。
ここでは、方言としての使い方を見ていきましょう。
「もんで(monde)」の基本的な意味と語源
「もんで」は、もともと「もので」が変化した言葉で、「〜だから」「〜ので」といった意味を持つ接続助詞の一種です。
話し手が自分の行動や状況の理由を伝えるときに使われます。
たとえば、「雨が降ってたもんで、出かけるのをやめたよ」といったように、会話の中で自然に使われます。
少しくだけた印象もあるので、日常会話やカジュアルなやり取りでよく使われる表現です。
方言としての「もんで」:どこの地域で使われる?
「もんで」は、主に愛知県・三重県・静岡県といった東海地方の方言です。
この地域では、「〜だから」という意味でごく普通に使われています。
【例文】 「今日は地元のお祭りもんで、早めに帰るね」 (=今日はお祭りだから、早く帰るね) 地元では当たり前の言葉でも、他地域の人には通じにくいこともあるので、場所を選んで使うとよいかもしれません。 |
「だもんで」との違い
「だもんで」は「だから」「なので」に近い意味ですが、「だ」が付くことで少し強調された印象になります。
【例文】 「体調が悪いだもんで、今日は休ませてください」 →「体調が悪いので、今日はお休みします」という丁寧な言い換えもできます。 |
「なもんで」はどんな意味?
「なもんで」は「そんなもんで」が縮まった形で、くだけた会話でよく使われる表現です。
「そういう事情があって」「その程度のものです」といったニュアンスを、やわらかく伝えるときに使われます。
【例文】 「まだ始めたばかりなもんで、うまく説明できるか分かりませんが…」 |
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ビジネスシーンでの「もんで(monde)」の意味と使い方

一方、ビジネスの場面で「もんで」が登場する場合、まったく違う意味を持っています。
もんで(monde)」はビジネスでどう使う?
「案件をもんでおきます」「チームで少しもんでから出しましょう」などのように使われ、「検討する」「調整する」「改良する」といった行動全般を柔らかく表現するフレーズです。
「今、企画を揉んでいるところです」といった言い回しもよく使われますが、ここでの「揉んでいる」は、物理的な動作ではなく、アイデアや資料、提案内容などを検討・調整している状態を指します。
いずれも話し合いを重ねながら、内容をよりよい形に仕上げていく――そんなイメージを含んだ便利な言い回しとして、社内の会話などでよく使われています。
実際のビジネスシーンで「もんで」はこう使う!
ビジネスシーンで「もんで」が使われるとき、どのようなニュアンスになるのでしょうか?
【例文1】案件の検討を伝える場合 「提案していただいた案件について、社内でしっかりともんでおきます。」 |
【例文2:条件の調整を報告する場合】 「このプロジェクトの条件に関して、チームでしっかりもんでみました。」 |
このように、「もんで」は柔らかく丁寧な印象を与えつつ、きちんと検討している姿勢を伝えることができます。
ビジネス会話で「もんで(monde)」を使うときの注意点
便利な表現ではありますが、「もんで」は少しカジュアルな印象もあるため、相手や場面を見て使うのが大切です。
たとえば、目上の方や取引先とのやり取りでは、「検討いたします」「調整します」といった表現のほうが無難なこともあります。
また、この言い回し自体にあまり馴染みがない人もいるため、状況に応じて使い分けることをおすすめします。
社内のフランクなやり取りや、チーム内の会話では使いやすい表現ですね。
まとめ
「もんで(monde)」という言葉には、地域の方言としての意味と、ビジネスで使われる異なる意味合いがあり、それぞれの背景やニュアンスを知っておくことで、会話の幅もぐんと広がります。
ややカジュアルな印象があるため、使う相手やシーンに合わせた表現選びもポイントです。
言葉の使い方を少し工夫するだけで、より伝わるコミュニケーションができますよ。