「ざっくり(zakkuri)」の意味と使い方は?|ビジネスでの言い換え表現と英語訳も解説

「ざっくり(zakkuri)」という言葉を聞いたことがありますか?日常会話やビジネスシーンでよく使われる表現ですが、正しい意味や適切な使い方を理解している人は意外と少ないかもしれません。
特にビジネスの場では言葉遣いが大切なので、「ざっくり」を適切に言い換えられると便利です。
この記事では、「ざっくり」の意味や使い方、類語、さらに英語での表現について詳しく解説します。
Contents
「ざっくり(zakkuri)」の意味とは?

「ざっくり」は、日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも頻繁に使われる言葉です。
ただし、使う場面によって意味が変わることもあります。
まずは「ざっくり」の基本的な意味と、もう一つの使い方を覚えましょう!
「ざっくり (zakkuri)」の正確な発音に仕方
「ざっくり」の発音は、第一音節の「ざ」にアクセントがあり、特に「くり」の部分を少し強調して発音します。
「ざっくり(zakkuri)」の基本的な意味【大まかに・簡単に】
「ざっくり」とは、細かい部分を省略し、大枠や概要を簡単に伝える際に使われる表現です。
「大まかに」「簡単に」といったニュアンスを持ち、日常会話やビジネスの場でも使われることが多いです。
「ざっくり(zakkuri)」のもう一つの意味【切る・割る】
「ざっくり」には、もう一つの意味として「勢いよく切る」「一気に割る」といった使い方もあります。
例えば「パンをざっくり切る」や「ざっくりと割る」などの表現があり、切る動作の勢いや荒さを表します。
「ざっくり(zakkuri)」の類語・対義語を紹介!

「ざっくり」と似た意味の言葉はいくつかあり、場面によって使い分けることで表現の幅が広がります。
また、反対の意味を持つ言葉も知っておくと、より適切な表現が選べるようになります。
「ざっくり(zakkuri)」と似た意味の言葉
「ざっくり」と同じようなニュアンスを持つ言葉には、以下のような言葉があります。
- 大まかに:ざっくりとした説明をする際に使われる一般的な表現。
- おおよそ:概算や概略を示すときに用いる。
- 概略的に:詳細を省いて全体像を示す際に使用する。
「ざっくり(zakkuri)」の対義語|反対の意味を持つ表現
「ざっくり」の対義語には、以下のような言葉があります。
- 詳しく:細部まで具体的に説明するときに使用する。
- 具体的に:明確で詳細な情報を提供する場面で適した表現。
「ざっくり(zakkuri)」の使い方と例文【ビジネス編】

ビジネスシーンでも「ざっくり」を使うことはありますが、場面によっては適切でない場合も。
どんな場面で使えるのかを理解しておきましょう。
そこで、ビジネスでの適切な使い方と、具体的な例文を紹介します。
「ざっくり(zakkuri)」の使い方ルール
「ざっくり」は副詞として、動詞や形容詞、名詞と組み合わせて使われます。
- ざっくり計画する(おおまかに計画を立てる)
- ざっくりとした見積もり(概算の見積もり)
- ざっくり把握する(全体の流れを大まかに理解する)
「ざっくり」に、動詞の「計画する」や、名詞の「見積もり」を組み合わせたものです。
「ざっくりした」という形容詞の使用もあり、これは大まかな特徴やアウトラインを指す際に使われます。
実際に使われるシーンは?例文を紹介
- 「ざっくりと説明します」
この表現は、詳細な数字やデータを省略し、プロジェクトの全体像や主要なポイントだけを伝える際に用います。
- 「ここまでざっくりやっておいてください」
この文は、大枠だけを整え、詳細は後で取り組むようにとの指示を意味します。要点だけに焦点を当てて、作業を大まかに終わらせて欲しいという依頼の際に使われます。
このように、「ざっくり」という言葉を使用するときは、主要な点や要点に焦点を絞り、細部にはこだわらないという意味合いで使われることが多いです。
「ざっくり(zakkuri)」の言い換え表現は?ビジネスでの使用はNG?

「ざっくり」はカジュアルな表現なので、ビジネスの場では使う場面に注意が必要です。
ここでは、フォーマルなシーンでも使える「ざっくり」の言い換え表現を紹介します。
【言い換え表現】
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これらの表現は、状況に応じて使い分けることが大切です。
ビジネスの場では適切な言葉遣いが求められるため、カジュアルな表現とフォーマルな表現を意識して使い分けましょう。
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「ざっくり(zakkuri)」を英語で言うと?

「ざっくり」に相当する英語表現はいくつかあり、使う場面によって適切な言葉が変わります。
ここでは、「ざっくり」に近い英語表現と、ビジネスシーンでの使い分けを紹介します。
「ざっくり」に近い英語表現【broadly・roughly】
「ざっくり」は英語で表現するときに broadly や roughly などの単語がよく使われますが、それぞれニュアンスが異なります。
- broadly:「広く」「大ざっぱに」
┗ 物事を広い視点で捉えるときに使う。
例:「broadly speaking(大まかに言えば)」
- roughly:「おおよそ」「大体」
┗ 数値や範囲をざっくり示すときに適している。
例:「roughly 10%(おおよそ10%)」
例えば、プレゼンで「ざっくりとした概要を話す」なら broadly、「おおよその数値を示す」なら roughly を使うと適切です。
ビジネス英語で「ざっくり」はどう言う?シーン別の使い分け
続いて、シーンに応じた「ざっくり」の言い換えを見ていきましょう。
- 「ざっくり説明する」→ 「roughly explain」
┗ 細かい説明を省略し、大枠だけを伝えるときに使用。
例えば、プロジェクトの概要を話す際に 「I’ll roughly explain the plan.(ざっくりと計画を説明します)」 と言えます。
- 「ざっくりとした計画」→ 「rough outline」
┗ 詳細な部分を詰めていない段階の計画を示す表現。
例えば、「We have a rough outline of the project.(プロジェクトのざっくりとした枠組みがあります)」 のように使えます。
「ざっくり(zakkuri)」を使う際の注意点

「ざっくり」は便利な表現ですが、使い方を間違えると誤解を招くことがあります。
特にビジネスの場では、正確な情報が求められることも多いため、使いどころを見極めることが大切です。
ここでは、「ざっくり」を適切に使える場面と、避けたほうがよい状況を紹介します。
\適切な場面/
- カジュアルな会話
「ざっくり言うと~」といったフレーズは、日常会話でよく使われます。
- 大まかな説明が求められる場面
企画やアイデアの概要を伝えるときに適しています。
- 初期段階の話し合い
プロジェクトの方向性を決める段階で、大まかな説明をするときに便利です。
\不適切な場面/
- 正確な数値や詳細が求められる場面
「ざっくり」と言うと、信頼性に欠ける印象を与えることがあります。
特にデータを提示するときは、具体的な数値を使いましょう。
- フォーマルなビジネスシーン
会議や公式なプレゼンでは、「ざっくり」よりも「概略を説明します」「概要をお伝えします」などの表現を使う方が適切です。
- 重要な決定を伴う場面
契約や交渉の場では、あいまいな表現を避け、正確な言葉で伝えることが求められます。
まとめ
「ざっくり」は、大まかに説明したいときに便利な言葉ですが、使い方によっては誤解を招くこともあります。
特にビジネスシーンでは、適切な言い換え表現を使うことで、よりスマートな伝え方ができます。
日常会話では気軽に使えますが、ビジネスの場では言葉選びが重要です。
状況に応じて適切な表現を選び、相手に伝わりやすい言葉遣いを意識しましょう。