特定技能1号・2号の滞在期間は?技能実習からの移行期間・準備まで企業向けに解説
特定技能の活用を検討する中で、「どのくらい働けるのか」「技能実習からどう移行するのか」と迷う担当者も多いのではないでしょうか。
在留期間は、採用計画や人員配置に直結する重要なポイントです。特に技能実習からの切り替えでは、タイミングを誤ると就労できない期間が発生するリスクもあります。
本記事では、特定技能1号・2号の滞在期間を中心に、技能実習との違いや移行期間、移行準備のポイントまで、実務で押さえておきたい内容を解説します。
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Contents
特定技能1号・2号の滞在期間とは?

特定技能は1号と2号で在留期間や運用が大きく異なります。まずは全体像を押さえておきましょう。
特定技能1号の滞在期間(最長5年・更新制)
特定技能1号の在留期間は、通算で最長5年です。1年・6ヶ月・4ヶ月ごとに更新される仕組みとなっており、更新のたびに在留資格の要件を満たしているかが確認されます。
なお、特定技能1号では家族の帯同は認められていません。あくまで一定期間の就労を前提とした在留資格です。
特定技能2号の滞在期間(実質無期限)
特定技能2号には、在留期間の上限がありません。更新を続けることで、長期的な就労が可能になります。
また、家族帯同も認められており、将来的には永住申請も視野に入ります。企業にとっても、長期的な人材確保につながる点が大きな特徴です。
| ビザ種類 | 在留期間 | 取得条件 | 追加情報 |
|---|---|---|---|
| 技能実習1号 | 最長1年間 | 初回付与 | 基礎的な技術を習得 |
| 技能実習2号 | 最長2年間 | 技能検定等の試験に合格 | 実践的な技能を修得 |
| 技能実習3号 | 最長2年間 | 技能試験合格、実習実施者認定、母国に1ヶ月以上滞在後 | さらに高度な技能を修得 |
技能実習との違いは?滞在期間とキャリアのつながり

特定技能は技能実習とあわせて検討されることが多く、滞在期間の考え方も密接に関係しています。
技能実習の滞在期間
技能実習制度では、以下のように段階的に在留期間が設定されています。
- 技能実習1号:1年
- 技能実習2号:2年
- 技能実習3号:2年
すべて移行した場合、最長で合計5年間の滞在が可能です。
特定技能との違い
技能実習と特定技能の大きな違いは、制度の目的です。
- 技能実習:人材育成・技能移転が目的
- 特定技能:人手不足分野での就労が目的
そのため、特定技能は実務戦力としての雇用が前提となり、キャリアとしても技能実習からのステップアップとして位置づけられています。
技能実習から特定技能への移行期間とスケジュール

実務では「いつから準備すべきか」「空白期間が出ないか」が重要になります。移行の流れとスケジュール感を整理しておきましょう。
いつから準備すべきか(目安:3〜6ヶ月前)
特定技能への移行は、在留期限の直前では間に合わないケースがあります。
そのため、技能実習の修了予定の3〜6ヶ月前から準備を開始するのが一般的です。
試験の受験や書類準備、受け入れ体制の整備など、複数の工程が必要になるためです。
移行の基本パターン
技能実習2号を良好に修了している場合、同一職種であれば以下の試験が免除されます。
- 技能試験
- 日本語試験
そのため、比較的スムーズに特定技能1号へ移行できるケースが多いです。
申請中の就労可否
在留資格変更許可申請を期限内に行っている場合、結果が出るまでの間も一定条件のもとで就労を継続できます。
ただし、申請が遅れた場合は不法就労のリスクがあるため、期限管理は非常に重要です。
特定活動(移行準備期間)の活用
技能実習修了後すぐに特定技能へ移行できない場合、「特定活動(移行準備)」という在留資格を利用するケースがあります。
- 在留期間:通常4ヶ月
- ケース:試験待ち・手続き待ちなど
- 就労可否:条件付きで就労可能
この期間を適切に活用することで、帰国せずに移行準備を進めることができます。
移行準備で企業が押さえるべきポイント

特定技能への移行を円滑に進めるためには、企業側の準備も重要です。
必要な手続きと書類
主な手続きは以下の通りです。
- 在留資格変更許可申請
- 雇用契約書の作成
- 支援計画の策定
特に特定技能1号では、生活支援を含む支援体制の整備が求められます。
登録支援機関の活用
支援業務は自社で行うことも可能ですが、登録支援機関に委託するケースも多く見られます。
生活支援や行政手続き対応などを一括で任せることで、社内負担を抑えながら受け入れ体制を整えることができます。
よくある失敗(実務目線)
現場では以下のようなトラブルが起きやすいです。
- 申請が間に合わない
- 在留期限を過ぎてしまう
- 職種不一致で移行できない
いずれも事前の確認とスケジュール管理で防げるため、早めの対応が重要です。
特定技能2号へ移行するとどうなる?長期雇用の視点

特定技能1号から2号へ移行できれば、より長期的な雇用が可能になります。
2号移行の条件
特定技能2号へ移行するためには、分野ごとに定められた熟練技能試験に合格する必要があります。
対象分野や要件は限られているため、事前に確認しておくことが大切です。
企業側のメリット
特定技能2号へ移行すると、以下のメリットがあります。
- 長期雇用が可能になる
- 採用コストの削減につながる
- 人材の定着率が向上する
人材育成の観点でも、企業にとってメリットの大きい選択肢です。
その他の在留資格との違い
特定技能以外にも就労可能な在留資格は複数あります。
例えば「技術・人文知識・国際業務」は、在留期間の更新に上限がなく、長期的な雇用を前提とした人材の受け入れに適しています。ITエンジニアや営業、通訳など、専門知識を活かした業務が対象です。
一方で特定技能は、人手不足が深刻な分野に限定されており、現場業務に従事する人材の受け入れを想定した制度です。また、特定技能1号では在留期間に上限がある点も特徴です。
このように、在留資格ごとに「対象業務」「在留期間」「雇用の前提」が異なるため、採用したい人材の業務内容や中長期の雇用方針に応じて、適切な在留資格を選びましょう。
まとめ
特定技能1号の滞在期間は最長5年と制限がありますが、技能実習からの移行や特定技能2号へのステップアップによって、より長期的な雇用も可能になります。
特に、移行期間の管理や事前準備を適切に行うことで、就労の空白期間を防ぎ、安定した受け入れにつなげることができます。
制度の仕組みを正しく理解し、自社に合った採用計画を検討していきましょう。