IT人材不足を解決!外国人ITエンジニアを採用するメリットを解説!
IT業界において、深刻な人手不足が続いています。高いモチベーションと優れた技術力を持つ外国人ITエンジニアは、この問題を解決する大きな鍵となるでしょう。しかし、彼らを採用する際には、言語や文化の違いなどから、いくつかの課題も存在します。
そこで今回は、外国人ITエンジニアを採用するメリットとデメリット、そして課題について詳しく解説していきます。外国人ITエンジニアの採用を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
なお、外国人エンジニアの採用を前向きに考えている方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。外国人労働者の採用時に必要な準備について、詳しく解説しています。
▶︎ 外国人労働者の募集~採用に必要な準備と手続きを詳しく解説
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Contents
「IT人材需給に関する調査」でみるIT人材不足の現状
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」では、IT人材の需給ギャップが深刻化していることが明らかになりました。この調査によると、2020年には約36.9万人、2030年には約78.9万人ものIT人材が不足すると予測されているのです。
特に、AI・IoT・ビッグデータなどの先端技術分野では、需要が供給を大きく上回っています。これらの分野で活躍できる高度なスキルを持ったIT人材の確保が、企業にとって喫緊の課題となっているのです。
なぜ国内でIT人材不足が深刻化しているのか
国内においてIT人材不足が深刻化している理由は、大きく分けて2つあります。
IT業界自体にブラックなイメージが付いてしまっている
IT業界は、長時間労働や低賃金といったブラックなイメージが根強く残っています。このようなネガティブなイメージが、IT業界への就職を敬遠する若者を増やす一因となっているのです。
確かに近年は、働き方改革の推進によって労働環境の改善が進んでいます。しかし、IT業界全体のイメージを刷新するには、まだ時間がかかりそうです。優秀な人材を集めるためには、企業側がより一層、働きやすい環境整備に努める必要があるでしょう。
IT業界の成長に人材が追い付けていない
IT業界は、他の業界と比べて技術革新のスピードが非常に速いという特徴があります。次々と新しいサービスが登場する中で、エンジニアには常に最新の技術をキャッチアップしていくことが求められます。
しかし、このような変化の激しい環境についていけず、早期退職するエンジニアも少なくありません。優秀な人材の流出が、IT人材不足に拍車をかける負のスパイラルを生んでいるのです。
IT企業には、エンジニアが長く働き続けられるよう、教育制度の充実や、キャリアパスの明確化など、人材の定着に向けた取り組みが求められています。
日本での外国人ITエンジニアの採用は増加傾向
IT人材不足が深刻化する中、外国人ITエンジニアの採用に乗り出す企業が増えています。政府も高度外国人材の受け入れを推進しており、在留資格「特定技能」の創設など、外国人材の活用を後押しする施策を次々と打ち出しています。
これらの追い風もあり、外国人ITエンジニアの採用は年々増加傾向にあります。特に、高度な技術を持つエンジニアを対象とした「高度専門職」の認定件数は、2020年に過去最高を記録しました。日本のIT業界にとって、外国人エンジニアが欠かせない存在になりつつあるのです。
外国人労働者を雇用する場合のメリット
外国人ITエンジニアの採用には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主に2つの点について解説します。
モチベーションの高い人材を確保できる
外国人ITエンジニアの多くは、日本で新しい知識やスキルを学ぼうという高いモチベーションを持っています。彼らは、エンジニアとしてのキャリアアップを目指し、積極的に業務に取り組みます。
そのため、外国人ITエンジニアを採用することで、企業は優秀かつモチベーションの高い人材を確保することができるのです。彼らの高い意欲と能力は、企業の生産性向上にも直結するでしょう。
さらに職場のモチベーション向上や活発化に繋がる
外国人ITエンジニアが持つ、日本にはない知識やスキルは、職場全体のレベルアップにも繋がります。多様なバックグラウンドを持つメンバーが協働することで、新たなアイデアが生まれる可能性も高まるのです。
加えて、SlackなどのITツールを活用することで、リアルタイムでの情報共有も容易になります。エンジニア同士が切磋琢磨し合える環境は、モチベーションの向上にも繋がるでしょう。外国人エンジニアの存在が、職場に新しい風を吹き込んでくれるはずです。
外国人労働者を雇用する場合のデメリット
一方で、外国人ITエンジニアの採用にはデメリットも存在します。主に、コミュニケーションと文化面での課題が挙げられます。
最初はコミュニケーションが取り辛い可能性がある
日本語が不自由な外国人ITエンジニアとのコミュニケーションは、言葉の壁から難しいことがあります。ミスコミュニケーションが生じれば、業務の効率が下がるだけでなく、人間関係のトラブルにも発展しかねません。
この課題を解決するためには、社内での語学研修制度の充実や、通訳の配置など、コミュニケーションをサポートする体制づくりが不可欠です。加えて、語学力の向上に応じたインセンティブを用意することで、外国人エンジニアの日本語学習へのモチベーションを高めることも有効でしょう。
日本の文化に慣れない場合がある
日本独特の企業文化やマナーに、外国人ITエンジニアが戸惑うことも少なくありません。言葉の問題以前に、文化的な違いから生じる齟齬が、スムーズな業務の障壁となってしまうのです。
外国人エンジニアが日本の文化に適応できるよう、丁寧なオリエンテーションを行うことが大切です。また、日常的なコミュニケーションの中で、文化の違いを互いに理解し合える関係性を築いていくことも重要となるでしょう。
外国人労働者を雇用していく場合の課題
外国人ITエンジニアの雇用を進めていく上では、彼らが日本で働き続けられる環境を整備していくことが課題となります。
まずは、ビザの取得や住宅の確保など、生活面でのサポートが欠かせません。加えて、キャリアプランの提示や、社内での公平な評価制度の整備など、長期的な視点に立った人材マネジメントが求められるでしょう。
外国人エンジニアが抱える悩みにも、会社として寄り添っていく姿勢が大切です。彼らのモチベーションを維持し、能力を十分に発揮してもらうためには、きめ細やかなフォローが不可欠だといえます。
まとめ
今回の記事では、IT人材不足を解決に導く鍵となる外国人ITエンジニアの採用について、そのメリットとデメリットを詳しく解説いたしました。
外国人ITエンジニアは、高いモチベーションと優れた技術力を武器に、日本のIT業界に大きな力となって貢献してくれるでしょう。一方で、言葉や文化の違いから生じる課題についても、企業側が真摯に向き合っていく必要があります。
外国人エンジニアの採用を成功に導くためには、単に人材を集めるだけでなく、彼らが長く活躍し続けられる環境を、会社全体で作り上げていくことが何より肝要です。異文化を受け入れ、ダイバーシティを尊重する組織文化を育んでいくことが、これからのIT企業に求められているのではないでしょうか。
本記事では、外国人ITエンジニア採用のメリットとデメリットについて解説してきましたが、実際の採用に当たっては、さらに細かな注意点も押さえておく必要があります。以下の記事では、外国人エンジニア採用の具体的な方法と、各ステップで押さえるべきポイントを紹介しています。
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外国人エンジニアの採用は、企業の成長戦略において欠かせない要素となりつつあります。本記事および関連記事の情報を参考に、自社に最適な採用プランを設計していきましょう。