どこが安い?人事担当者が知っておきたい海外送金手数料

1/28/2021最終更新

日本に住んでいる外国人人材の中には、何等かの目的で海外送金をしなければならないときがあります。

しかし、日本の生活に不慣れな場合、誰に質問したらよいかわからないため、会社側に質問することも考えられます。

そこで、人事担当者が質問を受けたときに、どのように回答したらよいかを解説します。

ご自身の業務として海外送金を行なうときにも役立ちますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

手数料の内容は?

海外送金の手数料には、送金手数料、為替手数料、中継銀行手数料、受取手数料の4種類があります。

名 称概 要
送金手数料送金する事業者に支払う手数料
為替手数料外貨へ両替するときにかかる手数料
中継銀行手数料送金する銀行が受け取る銀行と業務提携をしていない場合に、中継する銀行へ送金することでかかる手数料
受取手数料送金されたお金を受け取る銀行に支払う手数料

◆ 手数料は事業者で差がある!

各手数料の有無や金額は、海外送金サービスを行なっている事業者が独自に定めています。

したがって、どの事業者を利用するかで手数料に大きな差がでてきます。

◆ 為替手数料には注意!

事業者は、実際の為替レートに独自の為替手数料を上乗せして、送金するときの為替レートを定めています。したがって、為替手数料が高く、送金額が大きくなるほど、大きな手数料を負担しなければなりません。

海外送金はどこでできる?

海外送金サービスを行なっている事業者は、海外送金専門の事業者と銀行に大別されます。ここから、主な事業者の概要を解説します。

事業者名概  要
Transfer Wise(トランスファーワイズ)手数料が最も安いと言われている・為替手数料は無料(中継銀行手数料も原則無料)
Pay Forex(ペイフォレックス)・手数料は銀行より安い・スピード送金を利用すると、原則数時間後~24時間以内 で入金
Western Union(ウエスタンユニオン)・世界最大の送金事業者で提携する受取拠点が多い・セブン銀行海外送金サービスを利用すると、最短数分  で入金
enRemit(エンレミット) ・国際送金ネットワークサービスを行なっているマネーグ ラム社と提携したサービス・手続き完了後最短10分で入金
SBIレミット(エスビーアイレミット)・マネーグラム社をはじめ様々な事業者と提携している  サービス・現金受取と銀行口座受取の2種類があり、現金受取では最 短10分で入金
銀行大手メガバンクを始め、地方銀行・ゆうちょ銀行・ネット系銀行など、日本の銀行からも海外送金が可能

手数料はいくらかかる?どこが安い?

それでは、実際にどのくらい手数料がかかるのかを例で見てみましょう。

アメリカへ1,000ドル送金する場合、主な事業者の手数料(概算)を試算してみました。

実際の為替レート=105円と仮定

事業者為替手数料他手数料計(円)備 考
Transfer Wise無料807807
Pay Forex6,3151,9808,295
Western Union5,4927906,282
enRemit6,0502,4808,530
SBIレミット6,3781,4807,858
ゆうちょ銀行7,0003,00010,000店頭窓口利用では4,500円追加
みずほ銀行 6,0858,50014,585
セブン銀行9,1173,00012,117

(注)・銀行以外はすべて海外送金専門の事業者

   ・2020年12月現在の各事業者の公式サイトの情報をもとに算出

・海外送金専門の事業者は、ほとんどオンラインで手続きができて、所要時間が短く、手数料が安めという特徴があります。

Transfer Wiseの手数料は他の事業者よりも安いと言えます。為替手数料が無料のうえ、それ以外の手数料も安いからです。

・銀行の手数料は総じて高めです。特に、店頭の窓口利用では高くなるので、手数料だけを考えるとあまりおすすめはできません。

注意点

海外送金による犯罪行為に繋がる危険性の防止などのために、厳しい制限や調査などが行なわれます。

・滞在期間が6ケ月未満の外国人は、外為法(外国為替及び外国貿易法)により、銀行口座を開設することができません。

・アメリカ財務省のOFAC規制により、対象国へは送金ができないときがあります。

・100万円以上送金する場合、事業者はその旨を税務署に報告する義務があります。

・税務署から、海外居住の親族からの贈与、海外取引がある事業の所得、国内外の源泉所得に該当しないかどうかの調査が入ることがあります。

最後に

海外送金の事業者は、様々な条件やルールをもとに独自に手数料を定めています。

手数料は安いほうが良いですよね。しかし、事業者を決める場合、手数料以外に、手続きのしやすさ・所要時間、入金のスピードなど、人によりニーズは違います。

外国人人材から質問を受けた場合は、まず、海外送金の仕組みや注意点を十分に理解することが重要であると伝えてください。

そのうえで、各事業者の「手数料を始めとしたサービスの質」をしっかりと把握して、自分のニーズに最も合った事業者を選択することが大切です。

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