飲食店の人手不足は外国人採用で解決できる?雇用メリット・在留資格・注意点を解説

飲食店の採用活動が思うように進まず、「求人を出しても応募が来ない」「採用しても定着しない」と悩む企業は少なくありません。こうした人手不足への対応策として、近年あらためて注目されているのが外国人材の採用です。

この記事では、飲食店が外国人を採用する際に知っておきたいメリットや注意点、就労可能な在留資格について解説します。

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飲食業界で人手不足が続いている背景

飲食業界の人手不足は、一時的なものではなく、構造的な課題として長年続いています。まずは、その背景を整理しておきましょう。

労働環境・業務負担の大きさ

飲食店の仕事は、早朝から深夜までの営業や不規則なシフトになりやすく、体力的な負担が大きい傾向があります。また、接客・調理・清掃など幅広い業務を同時に求められることも多く、「忙しい」「大変」というイメージを持たれやすい業界です。

若年層の採用難と定着率の課題

特に若年層の日本人求職者が集まりにくい点も、人手不足の要因の一つです。採用できたとしても、業務負担や労働時間の問題から早期離職につながるケースもあり、人材が定着しにくいという課題を抱えています。

飲食店で外国人を雇用するメリット

こうした課題に対し、外国人材の採用は有効な選択肢の一つといえます。ここでは、飲食店が外国人を雇用することで得られる主なメリットを紹介します。

訪日外国人・外国人客への対応力が高まる

訪日外国人の増加により、外国人客が飲食店を利用する場面も増えています。外国人スタッフを採用することで、母国語や英語を使った接客が可能になり、注文時の不安軽減や満足度向上につながります。

メニューの説明やアレルギー対応などもスムーズになり、インバウンド対応力の強化という面でもメリットがあります。

若手人材を確保しやすい

外国人労働者は20〜30代の若い世代が中心で、日本で働くことやキャリア形成に前向きな人材が多い傾向があります。日本語の習得にも意欲的なケースが多く、長期的な戦力として育成しやすい点も魅力です。

日本人の若年層採用が難しい中、外国人材を採用することで、安定した人材確保につながります。

職場の活性化・多様性の促進につながる

外国人スタッフを迎えることで、職場に多様な価値観や文化が生まれます。日本人スタッフにとっても良い刺激となり、コミュニケーションの活性化や職場の雰囲気改善につながるケースも少なくありません。

また、外国人スタッフの語学力が、日本人スタッフの語学学習への意識向上につながることもあります。

飲食店で外国人を雇用する際の注意点

一方で、外国人採用には注意すべきポイントもあります。採用後のトラブルを防ぐためにも、以下の点を事前に押さえておきましょう。

在留資格・就労条件の確認が必須

外国人を雇用する際に最も重要なのが、在留資格の確認です。在留資格によって、就労できる業務内容や勤務時間が異なります。

採用前には必ず在留カードを確認し、現在の在留資格・在留期間・就労制限の有無をチェックしましょう。資格内容と実際の業務が合っていない場合、不法就労と判断されるリスクもあるため注意が必要です。

日本の接客文化・職場ルールの共有

外国人スタッフに対しては、日本特有の接客マナーや職場ルールを丁寧に伝えることが重要です。お辞儀や敬語の使い方、時間厳守の考え方などは、国によって感覚が異なる場合があります。

また、宗教や文化的背景によって食事制限(ラマダンなど)があるケースもあるため、個別の事情に配慮した対応も求められます。

飲食店で就労できる主な在留資格

飲食店で外国人を雇用する場合、どの在留資格で働けるのかを理解しておくことが大切です。雇用形態ごとに紹介します。

アルバイトとして雇用できる在留資格

1. 在留資格「留学」
週28時間以内であれば、留学生をアルバイトとして雇用できます。

2. 在留資格「家族滞在」
家族滞在の在留資格を持つ外国人は、一定の条件の下でアルバイトが可能です。

外国人アルバイトを採用する際は、在留資格の制限に十分注意しましょう。特に留学生の場合、在留資格「留学」では週28時間以内の勤務しかできません。また、資格外活動許可を取得しているかどうかも確認が必要です。

外国人アルバイトの採用における注意点について、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
▶︎ 外国人アルバイトを採用する際の注意点は?特に留学生は注意を

正社員として雇用できる在留資格

1. 在留資格「技能」
調理師免許を持つ外国人は、飲食店の調理スタッフとして雇用できます。

2. 在留資格「特定活動46号」
外国料理店におけるホールスタッフや調理スタッフなどとして就労できます。

3. 在留資格「特定技能」
飲食料品製造業全般に従事することができる在留資格です。

在留資格「特定技能」は、深刻な人手不足に悩む特定の産業分野において、一定の専門性・技能を持つ外国人材の受け入れを可能にする制度です。飲食業界もその対象であり、外国人材の活用が期待されています。

特定技能での外国人材の受け入れについて、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
▶︎【特定技能】外国人労働者の受け入れ可能な分野・業種と受け入れ方

就労に制限のない在留資格

永住者、日本人の配偶者等、定住者などの身分系在留資格を持つ外国人は、職種や勤務時間の制限なく就労できます。日本人と同様の感覚で雇用できる点が特徴です。

採用後は「外国人雇用状況の届出」を忘れずに

外国人を雇用した場合、または離職した場合には、「外国人雇用状況の届出」を行う必要があります。最寄りのハローワーク、または厚生労働省のオンラインシステムから提出可能です。

この届出を怠ると、30万円以下の罰金が科される可能性があるため、忘れずに対応しましょう。

外国人雇用状況の届出の手続きや注意点については、以下の記事で解説しています。
▶︎ 外国人採用で必須の「外国人雇用状況の届出」とは?提出義務・手続き・注意点を解説

まとめ

飲食店の人手不足に対して、外国人採用は有効な選択肢の一つです。若手人材の確保やインバウンド対応力の強化など、多くのメリットが期待できます。

一方で、在留資格の確認や受け入れ体制の整備など、企業側が対応すべきポイントも。

外国人雇用のメリットを最大限に生かすには、日本人スタッフとのコミュニケーションを大切にし、働きやすい環境を整えることが重要です。ぜひ本記事を参考に、外国人材の活用を検討してみてください。

なお、実際に外国人を雇用する際に必要な準備や手続きについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

[外国人労働者の募集~採用に必要な準備と手続きを詳しく解説]

[採用担当者必見!外国人を雇用するまでの流れと手続きを解説]

[【外国人採用】採用に必要な書類と確認事項をパターン別に解説]

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