メニュー アイコン
メニュー 閉じるアイコン

ビジネス日本語「出世払い(shussebarai)」とは?意味・使い方・言い換え表現までわかりやすく解説!

上司が部下のランチを支払っている様子

「出世払い(shussebarai)」という言葉を聞いたことはありますか?

日本語特有のこの表現は、ビジネスでも日常会話でも使われることがある独特な言い回しです。

この記事では、「出世払い」の意味や使い方、ビジネスでの使いどころや言い換え表現まで、わかりやすく紹介していきます。

「出世払い(shussebarai)」の意味とは?

「出世払い」とは、将来的に出世や成功したあとで、借りたお金を返すという約束のことを指します。

その約束そのものを「出世払い」と呼ぶこともあります。

つまり、「今は返せないけれど、いつか成功したらきっと返す」という気持ちを込めた約束が「出世払い」です。

この言葉には、返す側の前向きな気持ちや、成長したいという意志が込められています。

また、これを使う相手にとっても、「きっと成長して返してくれるだろう」という信頼や応援の気持ちが表れていると言えるでしょう。

「出世」とは?ビジネス文脈での使われ方

「出世」とは、会社で昇進したり、社会的に高い立場についたりすること

ビジネスの現場では、たとえば成果を出して信頼を得ることや、大きなプロジェクトを任されることも「出世」とみなされます。

こうした出世を前提にした約束が「出世払い」です。

今はまだ返せないけれど、いずれ自分も成長して、しっかり責任を果たす!そんな前向きな気持ちや覚悟を表す表現として、ビジネスでも使われることがあります。

「出世払い(shussebarai)」の使い方と例文

「出世払い」は、会話の中でどのように使われるのでしょうか?

ここでは、実際に使われる場面やニュアンスを、例文とともにご紹介します。

「失敗は出世払いにさせてください」

部下が仕事でミスをしたときに「出世払いにさせてください」と上司に伝えると、責任を認めつつ、成長して挽回する意志を示すことができます。

例文:
「この失敗、出世払いにさせてください。必ず挽回します。」

相手に対して誠意や前向きな気持ちを伝える表現として、上司との信頼関係を築くきっかけにもなります。

「今回は出世払いで良いよ」

「出世払い」は、自分が使うだけでなく、目上の人からの言葉としてかけられることも。

たとえば、先輩や上司が食事をごちそうしてくれたときに、「今日の食事代は出世払いでいいよ」と声をかけてくれることがあります。

これは、「いまは気にしなくていいよ。いつか立派になって返してくれたらいいからね」という、期待や応援の気持ちが込められた表現です。

「出世払い(shussebarai)」にあたる英語表現は?

「出世払い」は日本語特有の表現のため、英語にぴったり当てはまる言い回しはありません。

ただし、以下のような表現でそのニュアンスを伝えることはできます。

  • promise to repay(返済を約束する)
  • after achieving success(成功したあとで)
  • repay later(後から返す)
  • future repayment(将来の返済)
  • made it(成功した状態)

英語で伝える際は、これらを組み合わせて状況を補足すると伝わりやすくなります。

「出世払い(shussebarai)」の言い換え表現・類語

「出世払い」は、場面によっては別の表現に言い換えたほうが伝わりやすいこともあります。

ここでは、意味が近い表現や類語を紹介します。

「今は返せないけど、将来返します」

よりストレートに意図を伝えたいときに使える表現です。

「出世払い」のような比喩ではなく、はっきりとした言葉で返済の意思を示したい場面に向いています。

カジュアルな場でも使いやすく、友人や同僚とのやり取りにぴったりです。

「結果で示します」

責任感や覚悟をしっかり伝えたいときに使える表現です。

言い訳をするのではなく、成果で信頼を回復したいという強い気持ちが込められています。

ビジネスシーンで自分の姿勢を示す際にも良いでしょう。

「後日恩返しします」

感謝の気持ちを丁寧に伝えたいときに使える、日本語らしい表現です。

礼儀や人とのつながりを大切にする場面でよく使われ、目上の人やお世話になった相手に対して誠実な印象を与えられます。

「出世払い(shussebarai)」を使うときの注意点

「出世払い」は、信頼関係を前提とした表現です。

気軽に使える場面もありますが、状況や相手によっては注意が必要です。

初対面の相手には使わない

「出世払い」は、ある程度関係性が築けている人との間で使う言葉です。

初対面やあまり親しくない相手に使うと、軽い印象を与えてしまったり、誤解を招く可能性があります。

軽々しく使うと誤解されることも

冗談のつもりで使ったとしても、相手によっては「本当に返す気があるのか?」と疑問を持たれることがあります。

特にお金が絡む場面では注意が必要です。

法的な拘束力はない

「出世払い」はあくまで口頭でのやりとりで、正式な契約や借用書とは異なります。

大きな金額をやり取りするような場合は、しっかりと書面に残すことが重要です。

まとめ

「出世払い(shussebarai)」は、将来の成長や成功を前提に、返済や恩返しを約束する日本語特有の表現です。

ビジネスシーンで使う際は、相手との関係性や場面に注意しながら使うことが大切!

言い換え表現や注意点も参考に、状況に応じて自然に使い分けられるようになると、より伝わるコミュニケーションができるようになります。

◆ビジネス日本語をもっと知りたい方は以下の記事もチェック!

関連記事
Goandup Picks > ビジネス日本語 > ビジネス日本語「出世払い(shussebarai)」とは?意味・使い方・言い換え表現までわかりやすく解説!