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ベトナム人労働者が急増!日本で働く理由や技能実習生の特徴を解説

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ノンラーを被って微笑んでいるベトナム人女性

日本で働く外国人労働者の中で、近年特に急増しているのがベトナム人です。2020年(令和2年)を境に、外国人労働者数ではベトナムが中国を超えて最多となりました。2022年の統計では、ベトナム人労働者は約45.3万人で、中国人労働者の約39.7万人を大きく上回っています。コロナ禍の影響で外国人労働者数全体は減少傾向にありますが、ベトナム人労働者は増加し続けており、その存在感は際立っています。特に増加が著しいのが技能実習生で、ベトナム人就労者の約30%を占めています。

この記事では、ベトナム人技能実習生が急増している背景や、彼らが日本で働く理由、そしてベトナム人技能実習生の特徴などを詳しく解説します。日本でベトナム人労働者を雇用する際に役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。

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日本で働くベトナム人が急激に増加

2022年の日本で働くベトナム人労働者は約46万人で、うち技能実習生は約12.5万人でした。2012年のベトナム人技能実習生は約2.7万人だったので、10年間で4.6倍以上に急増したことになります。

外国人労働者全体の数は約182万人なので、ベトナム人労働者はその4分の1以上を占めていることになり、特に製造業や農業、建設業、介護などの分野で、ベトナム人技能実習生への需要が高まっています。

2020年は新型コロナウイルスの影響で一時的に減少しましたが、それでも2万人以上のベトナム人技能実習生が新たに来日しました。2021年以降は再び増加傾向にあり、現在のベトナム人技能実習生の数は約25万人に達していると見られています。

日本政府は深刻な人手不足を補うため、2025年までに約35万人の外国人材を追加で受け入れる方針を打ち出しています。今後もベトナム人技能実習生の増加傾向は続くでしょう。企業にとっては、優秀な人材を確保するチャンスでもあります。

参考:「外国人雇用状況」の届出状況表一覧(令和4年10月末現在)国籍・地域別 技能実習計画認定件数(令和4年度)|外国人技能実習機構業

ベトナム人技能実習生が増加している背景

それでは、なぜベトナム人技能実習生がこれほど急増しているのでしょうか。その背景にはいくつかの要因があります。

中国人実習生の減少

かつては外国人技能実習生の多くを中国人が占めていましたが、近年は減少傾向にあります。中国の経済発展に伴い、国内の雇用機会が増えたためです。優秀な人材は国内で働くようになり、日本への出稼ぎを希望する人が減ったのです。

一方、ベトナムはまだ発展途上で、国内の雇用だけでは限界があります。そのため、日本で技能を学びながら稼ぎたいと考える若者が多いのです。減少した中国人実習生の穴を、ベトナム人実習生が埋めているといえるでしょう。

外貨獲得の手段

ベトナム人技能実習生の多くは、日本で稼いだお金を本国の家族に仕送りします。ベトナム政府としても、実習生の仕送りは重要な外貨獲得の手段となっています。

ベトナム戦争後の1980年代は深刻な経済難に陥りましたが、1990年代以降は外資の導入や技能実習生の送り出しなどを通じて、著しい経済発展を遂げました。2020年のGDP成長率は2.9%で、コロナ禍でマイナス成長に陥った国が多い中、プラス成長を維持しています。

ベトナム政府は2030年までの工業国入りを目指しており、そのために若者の技能向上は不可欠です。日本で学んだ技能を持ち帰ることで、国全体の発展につなげたいという狙いがあるのです。

悪質な派遣業者の問題

技能実習生の増加の背景には、ベトナム国内の悪質な派遣業者の存在もあります。

派遣業者は、日本での就労を斡旋する見返りに、高額な手数料を実習生から徴収します。金額は100万円以上に及ぶこともあるといいます。貧しい家庭の若者にとって、これは大変な負担です。多額の借金を背負って日本にやってくるのです。

こうした搾取まがいのシステムは、他国の実習生にはあまり見られないベトナム特有の問題だといわれています。借金を返済するためにも、必死に日本で働かざるを得ないのが実情です。

最近はベトナム政府も問題の深刻さを認識し、対策に乗り出していますが、根絶するにはまだ時間がかかりそうです。日本企業も実習生の受け入れにあたっては、十分に注意が必要でしょう。

日本がベトナム人技能実習生に人気な理由

日本はベトナム人にとって、最も人気の高い就労先の一つです。なぜベトナム人技能実習生は、日本を目指すのでしょうか。主な理由は以下の3つです。

給料が高い

日本の実習生の給料は、ベトナムの平均的な給料と比べるとかなり高いです。

ベトナムの平均月収は約2万円ほどですが、日本の実習生の最低賃金は月12〜13万円程度。さらに残業や休日出勤などで20万円近くになることもザラです。

ベトナムの大卒初任給が5万円ほどですから、学歴関係なく高収入を得られるのは大きな魅力だといえます。

ただし、日本の物価の高さを考慮する必要はあります。実習生の多くは貯金や仕送りに回すために、必要最小限の生活をしているのが実情のようです。

それでも、数年すれば数百万円は貯金ができます。ベトナムで小さな商売を始めるには十分すぎる金額で、人生を変えるチャンスにもなり得ます。金銭面の魅力が大きいのは間違いありません。

親日の人が多い

ベトナム人の対日感情はとても良好で、他のアジアの国々と比べても親日家が多いことで知られています。

ベトナムの多くの若者は、日本のアニメやマンガ、ファッション、音楽などに親しんで育ちました。日本語の語学学校にも多くの若者が通っています。日本文化への理解や憧れが、日本での就労を希望する背景にあるのです。

また、ベトナム戦争後の国づくりの過程で、日本は巨額の経済支援を行ってきました。2020年までの累計でODA(政府開発援助)の総額は約2.7兆円にのぼります。道路や橋、学校、病院など、日本の支援で建設されたインフラが、ベトナムの発展を支えてきたのです。

こうした日本の姿勢が、ベトナム国民の親日感情を後押ししている面もあるでしょう。

治安や生活環境の良さ

日本は治安の良さでも定評があります。ベトナムと比べると、格段に安全で快適な生活ができます。一人で夜道を歩いても、スリや強盗に遭う心配はほとんどありません。

清潔で整然とした街並みや、行き届いた公共サービスにも、多くのベトナム人が感銘を受けます。「ゴミ一つ落ちていない」きれいな日本の姿は、ベトナムの人々の目標にもなっているようです。

また、地震や台風などの自然災害が頻発するベトナムと比べ、日本の防災対策の良さや被災後の迅速な復旧なども、安心して働ける環境として評価されているようです。

生活水準の高さは、ベトナム人実習生にとって日本を選ぶ大きな理由の一つだといえるでしょう。

ベトナム人技能実習生の特徴

最後に、ベトナム人技能実習生を雇用する際に知っておきたい、彼らの特徴をいくつか挙げておきます。

手先が器用な人が多い

ベトナムは裁縫や木彫り、漆芸などの伝統工芸が盛んで、子供の頃から手先の器用さを必要とする作業に親しんでいる人が多いです。

また、多くの家庭で裁縫は「花嫁修業」の一つとされており、女性を中心に洋裁技術を持っている人が多いのも特徴です。

バイクの修理などもよくできる人が多く、機械いじりが得意な人材が豊富だといえます。繊細な作業が求められる電子部品の組み立てなどの分野で、ベトナム人技能実習生は重宝されています。

真面目で向上心のある人が多い

ベトナムは儒教の影響が強い国で、勤勉さや向上心、謙虚さなどが美徳とされています。 多くのベトナム人は真面目で素直な性格だといわれており、実習生として雇用する際にはとても扱いやすいという声も聞かれます。

彼らの多くは、ひたむきに仕事に打ち込み、少しでも多くのことを吸収しようと努力します。 また、失敗を恐れずにチャレンジする姿勢も持ち合わせています。

日本語の習得も熱心で、必死に勉強する実習生が多いのだそう。向上心の高さは、企業にとっても大きなメリットだといえるでしょう。

協調性が高い

ベトナム人は、個人よりも集団を重んじる国民性があります。「皆で一緒に」「皆で助け合って」という意識が強く、周囲との協調性の高さが特徴です。

反面、個人の主張は控えめな人が多く、自分の意見を通すよりも、集団の調和を大切にする傾向が見られます。 時には上司の指示と異なる意見を持っていても、表に出さずに従ってしまうことがあるのだとか。

日本の職場環境に順応しやすい一方で、意思疎通の難しさを感じることもあるようです。 個人の感情や思考を引き出すコミュニケーションを、意識的に行う必要があるでしょう。

短期的な視点で考える傾向がある

ベトナム人は、日本人と比べると短期的な視点で考える傾向が強いといわれています。

これは、長い戦争や混乱の歴史の中で、先の見通しを立てにくかったことが背景にあると考えられています。目の前の利益を優先し、長期的な計画を立てることが苦手な人が多いようです。

そのため、仕事の指示を出す際は、単に最終目標を伝えるだけでなく、そこに至るまでの道筋を具体的に示すことが大切だといわれています。 一つ一つのステップを丁寧に説明し、着実に進めていくことが求められるでしょう。

宗教は仏教徒が多い

ベトナム人の宗教は、国民の約7〜8割が仏教徒だといわれています。 ただし、日本の仏教とは少し違い、儒教や道教などの影響も受けた独自の形態をとっているのが特徴です。

また、熱心に信仰している人は多くなく、節句などのイベントで寺院に参拝する程度の人がほとんどだそうです。

とはいえ、独自の宗教観を持っていることは確かです。

日本の職場に溶け込む上で、宗教が大きな障壁になることは少ないでしょう。 それでも、彼らなりの価値観は持っているはずですから、ときには配慮が必要かもしれません。

まとめ

ベトナム人技能実習生が急増している背景には、中国人実習生の減少や、ベトナム国内での雇用問題、悪質な派遣業者の存在など、様々な要因があります。 また、高い給料や親日感情、日本の生活環境の良さが、彼らを日本に引き付ける魅力となっています。

ベトナム人技能実習生の特徴としては、勤勉で向上心が高いことや、手先の器用さ、協調性の高さなどが挙げられます。一方で、短期的な視点で考える傾向もあり、仕事の指示の出し方などには工夫が必要だといえるでしょう。

このように、ベトナム人技能実習生にはいくつかの特徴がありますが、真面目でひたむきな彼らの姿勢は、日本の企業にとって大きな魅力となっています。

外国人技能実習生の受け入れを検討している企業の方は、以下の記事も参考にしてみてください。外国人雇用に関する実務的な情報が得られるはずです。
外国人労働者の募集~採用に必要な準備と手続きを詳しく解説
外国人採用の注意点、忘れてはいけない雇用保険の加入について

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